貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

黒部の孔雀石

2022-09-11 21:37:14 | ややレア

とんでもないものがやってきました。

黒部の孔雀石。といってもマラカイトではない。地元でそう呼ばれているとのこと。組成的にはアゲートないしはジャスパー。

信州富士見の名取貴石さんのサイトで見て、何か面白そうで高くなかったのでぽちっ。
ほとんど知られていないのではないでしょうか。超レアストーン、というのは大げさだとしたら、超ローカルストーン。ネットで調べたところ、扱っているのは名取さんとその姉妹店の岐阜・キラリ石さんのみ。
包みを開けてびっくり。でかくて重い。237グラム。いかにも岩石らしい岩石。
ぱっと見は暗い色で、うーむと思ったけれど、強めの光を当ててみたら、唖然。











いやすごいですねえ。

現在、キラリ石さんに原石と磨き石が出ています。でも写真で見る限り磨き石はちょっとどんよりした感じがある。もしかしたら原石のままのほうが鮮やかさが出るのかもしれません。
ちょうど今日行ったミネラフェスティバルで「泉」という翡翠の石屋さんが出ていて、糸魚川産の「ロウカン」を見せてもらいました。素晴らしい色だったのですが、お店の方が言うには、「磨かない前のほうがすごかった」と。案外そういうこともあるのかもしれません。いや、もちろん磨き石は磨き石で美しいですけど。

こういう「ローカルストーン」岩石には、たとえば米国ノースカロライナ州ユナカ山地でのみ産出される独特の花崗岩「ユナカイト」なんかがありますね。そこでしか出ない、という。黒部孔雀石もその類のものと言えるのでしょう。
もう少し通常光でも鮮やかな色が出れば、もっと人気の石になるのかもしれません。
でもすごく魅力的な石です。


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