古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

近江・越前への実地踏査ツアー①

2024年08月03日 | 実地踏査・古代史旅
2024年7月26日~28日、いつもの古代史仲間の岡田さん、佐々木さんとともに2泊3日の古代史実地踏査ツアーに行ってきました。12回目となる今回は近江・越前を巡って主に継体天皇ゆかりの地を訪れました。順に紹介したいと思います。

2024年7月26日午前8時、大阪のOCATに集合してレンタカーで出発、最初の踏査地である滋賀県守山市の伊勢遺跡を目指します。伊勢遺跡は最近になって史跡公園として整備されたばかりです。



伊勢遺跡は、東西約700m、南北約450m、面積約30haにおよぶ大規模な遺跡で、弥生時代後期の集落遺跡としては、国内最大級の遺跡です。伊勢遺跡で発見された大型建物群は、琵琶湖南部地域で形成されたクニの政治や祭祀を執り行う重要な施設だったと推定されており、我が国の形成過程を考えるうえで重要な位置を占める遺跡です。(伊勢遺跡史跡公園パフレットより抜粋)

祭殿と考えられる大型建物跡を覆うように建てられた展示施設はスマートなフォルムでなかなかいい感じですが、内部の空間は少しもったいない使い方。もう少し展示物があってもいいのに。この遺跡の発掘に携わったとおっしゃる職員の方が遺跡の概要を解説してくれました。











伊勢遺跡の次は同じく守山市にある下之郷遺跡です。こちらも10年ほど前に史跡公園として整備されました。弥生時代中期の大規模な多重環濠集落で、東西330m、南北260mにわたって幅の広い3重の環濠が巡らされています。







建物から手前にかけて地面の色が濃くなった部分が環濠跡です。これが建物の中に延びて下の写真のように発掘時の状態が復元されています。



しがらみ状遺構と言われる木製の杭は環濠に水を溜めたり水位を調整するための水利施設と考えられています。建物の裏に出ると水を湛えた3重の環濠が復元されています。







次はこれまた守山市内の服部遺跡。と言っても、服部遺跡は野洲川放水路の完成とともに消滅して今は何も見るものがないので、すぐ近くの守山市埋蔵文化財センターへ。方形周溝墓のことを勉強した際に出てきた遺跡で、当初はこの旅の行程に入れてなかったものの、伊勢遺跡、下之郷遺跡と順に見学してみると、どうしても行きたくなったので急きょ追加しました。



わたし達が入館すると職員の方が出てきて冷房のスイッチを入れてくれました。もっと服部遺跡にフォーカスした展示を期待していたのですが、ちょっと期待外れ。伊勢遺跡や下之郷遺跡など、守山市の遺跡や出土遺物を網羅的に紹介する解説と展示でした。







時刻は12時半。次の御上神社に向かう途中のラーメン屋さんでランチをとりました。


(つづく)


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