なんだりかんだり

電動車いすで街に繰り出して感じたことを気軽に書きます。

自力外出の難しさ

2017年03月08日 06時15分03秒 | 日記


私の外出の一番ベストな形は、介護者がいることです。2年くらい前は格安の輸送サービス(リフト付き)を利用して一人で出かけてみたりもしましたが、その輸送サービスもつぶれてしまい、残るは民間の介護タクシーを利用するしかなくなりました。私が利用している介護タクシーは、二階の玄関まで迎えに来てくれて、帰りも家の中まで入れてくれて、大変便利です。ですが、大型の料金で、リフト使用料と仙台に行ったりしたら、迎車代も払わなければならず、一般のタクシーより割高になります。このことを知人にグチったら、いろいろな名目を付けて料金を取らなければ経営が成り立って行かないとのこと。決して「ボツてる訳ではない」と言われました。

今は、介護者が不足していて、尚且つ介護タクシーも高額で何回も使えない状況。一年くらいは、地区介の運営委員会と月例会、介護タクシーを使っての通院しか外出できませんでした。そんな日々は気持ちを腐らせて行ったものです。外出している友を羨んだりして。

そんな日々にさよならできたのは、多賀城駅が高架化され、踏切がなくなって、周辺の道路も整備された昨年の春です。試しに行きだけでも一人で行ってみようかと思いました。家の前にはかなり急な坂がありますが、そこをジェットコースター気分で下り、駅に向かって、改札で乗降時のスロープの手配をお願いして、仙台に行きます。当日にお願いしても今は対応してくれるようになりましたが、以前は「3日前に予約して下さい」ということだったんです。親切に対応してくれますが、私には「バスの乗車拒否」というトラウマがありまして「今は親切にしてくれるけれど、度重なったり、突然知りもしない規則を持ち出され、拒否されるのでは」という恐れはぬぐいきれないのです。

そして帰りですが、私の家の前には、急な上り坂があります。そこはどうしても自力では登れません。どうするかというと、事前に予約して、多賀城駅前に介護タクシーを呼び、乗って帰ります。しかしこれも制約があり、介護タクシーの営業時間が、夕方6時までなのです。仙台駅を5時には出発しなければなりません。

だから一人での外出は「晴れの日で、帰りのタクシーが予約でき、仙台駅を5時台前半の電車に乗れること」が条件となります。冬場はこの条件を満たすのがとても難しいです。会う相手が「障害者」だったりすれば、相手の外出の条件も重なります。なかなか会えない。11月に「天ぷら食べよう」と早めの忘年会の約束をしたけれど、実現したのが、3日前。共通の友人の送別会です。「天ぷら」が「もつ鍋」に変わりました。それ位「会う」ことが難しいということですね。