姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

わが子をほめるところがないと嘆くお母さんへ

2020年11月27日 | ママンコーチング

(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美(規歌)です。


今日のテーマは
「ほめるところがないと嘆くお母さんへ」です。


現職中のこと。

あるお母さんと
保健室でお話をしていたら

「この子はほめるところがないんですよ」

と、残念そうにされていたことが
ありました。

教師側から見ると
頑張っている姿もたくさん見られ

学年の先生方や
校長先生からも

プラスのことばをかけられることが
多いのです。


こんな時、教師の側から

「こんないいところありますよ」
「〇〇の時こんなふうに頑張っていましたよ」

という具体的なことを
お伝えすることもあると思います。

もちろん、お母さんも
そういわれると嬉しいのですが・・・・

それよりもっと大切なことが
あります。

子どもにとっては、
先生や他の人からのほめことばも
嬉しいのですが

一番ほめてほしいのは
やはり、ご両親や家族です。

桑原は、現職中も
「自分の子は、ほめるところがない」と
嘆くお母さんに

プラスのことばをかける「視点」を
お伝えしていました。

ほめると言っても
評価ではなく「承認」です。

評価はことばをかける側が
基準を持っています。

評価の意味を持つ「ほめる」は、
自分の基準で「相手の結果」を見て
判断します。

一方、「承認」は
自分の基準を手放して
相手の変化や成長を
深く観察し
率直にフィードバックします。

相手の変化を見逃していては
「承認」することはできません。

先ほどのお母さんのように
「ほめるところがない」という方は

評価しようとしているのかも
しれません。

点を見て、ほめようと思うと
自分が無意識に持っている基準に
到達していないのだから
何をほめていいのかわからないのです。


たとえば
自分が美容院で髪型を変えた時

「あれ?髪型変えたの?すっきりしたね」
と声をかけてもらうだけで
「あ、見ていてくれる」とうれしくなります。

私が勤務していた中学校のベテランの先生は
生徒の変化を見つけると
必ずプラスの言葉をかけていました。


ちょっとしたあいさつでも
「◎◎さん、
先月よりさらに大きな声で
あいさつするようになったね。
先生まで気持ちよくなったよ。ありがとう」

「●●君、いつもベランダの花に
お水をやってくれているね。あなたのおかげで
うちのクラスの花が一番元気に咲いているよ」

など、「当たり前」として見逃さず
以前と比べた変化や事実を言葉にして
声をかけていらっしゃいました。


生徒からすれば
「自分が気づかなかったことまで
ちゃんと見ていてくれるんだな」と
嬉しくなります。#

コーチングにおける承認は

「あなたがいてくれてうれしい」
という存在の承認

「こんなプラスの変化が起きているよ」
という変化の承認

「いつも△△してくれているね」
という日頃の行動を認める承認

「●●達成したね!じっくりと
やり続けた結果ですね」という成果の承認

等があります。

「ほめるところがない」と悩む人がいれば
ぜひ、教えてあげてください。


それでは
今日も、今日も素敵な1日を!


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この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2020年11月25日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。


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