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原発の発電コストが8・9円へと5割上昇 事故対策で急騰

2011年12月26日 07時14分29秒 | 太陽光発電
 政府のエネルギー・環境会議は13日、電源別の発電コストを検証する「コスト等検証委員会」を開き、電源別の試算結果を公表した。原発の発電コストは1キロワット時当たり最低8・9円と試算。事故に伴う損害賠償費用などが上乗せされたことで、5・9円としていた平成16年(2004年)時点の試算に比べて5割上昇した。

 一方、再生可能エネルギーは技術革新や量産効果などにより、42年(30年)時点で風力は8・8円、住宅用太陽光は9・9円まで下がる可能性があるとしたが、現時点では原発よりもかなり上回る。

 原発の発電コストには、福島第1原発並みの過酷事故を起こした損害額を盛り込んだ。損害賠償費用を5兆8300億円あまりと見積もり、ここから事故リスクに備える費用を0・5円と試算。ただ、損害賠償額などは現時点で確定しておらず、事故費用が1兆円増加するたびに発電コストは0・1円上昇するとした。

 一方、二酸化炭素(CO2)対策費用や燃料費の増加で石炭火力、液化天然ガス(LNG)火力とも16年(04年)の試算に比べ、大幅に上昇するとした。

 試算結果は、閣僚らで構成するエネルギー・環境会議に報告。来夏に策定する新たなエネルギー政策で、将来の電源構成を決める参考にする。
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得なのか損なのか 池上彰が考えるTPP

2011年12月26日 06時59分39秒 | 経済
輸入米が日本を席巻するのか。ホノルルのスーパーで米国産のコメを手にする池上彰さん
 とても難しい話だったり、どう考えて良いのかわからなかったりする場合、私は歴史を振り返って考えるようにしています。TPPはそもそも自由貿易の中で出てきた話。自由貿易とはいったいどのようなものなのでしょうか。それについて考えてみると、ガット(関税貿易一般協定)の議論に行き着きます。

 ガットは「2度と世界大戦が起こらないように」という願いから始まりました。第2次世界大戦後、「保護主義を進めると、世界経済が縮小する。その結果、みんなが貧しくなり、再び戦争が起きてしまう。みんなが豊かになれば、戦争が起きにくくなるのではないか」という思いが広がりました。自由貿易によって各国が豊かになれば、戦争が起きにくくなる。こうした状況をつくり出すためにはどうしたら良いのでしょうか。そうした観点からTPPを見ると、また違う見方ができます。



■安保としての自由貿易

 安全保障の問題として戦略的に考える必要があると思います。経済的に深く結び付いている国と国は、戦争するとお互いにとってマイナスなので、危機になると双方からストップをかける動きが起きます。そうした関係をつくっていく必要があるのではないでしょうか。

 日本の場合、中国とどう向き合っていけば良いのか。日本と中国は経済的に切っても切れない関係になっています。それをさらに深い関係にするにはどうしたら良いのか。戦略的に考えながら、貿易を考えなければいけない。その時、TPPをうまく使うやり方があるのではないでしょうか

■したたかな米国

「日本は戦略性をもって貿易を考えるべきだ」と語る池上彰さん
 TPPはもともと太平洋の南側に位置する小さな国々から始まりました。米国は「これから東南アジアの国々がどんどん入ってくるだろう。マーケットが広がっていくだろう」と見越し、TPPの協議に入ってきた。一方、日本は米国だけを見てしまっていて「米国が国内に入ってきたらどうしよう。米国の陰謀だ」という話さえ出てくる。米国はアジアのマーケットをにらんで入ってきた。日本もアジアのマーケットをにらんだうえでTPPに参加するのかどうかを考えなければいけないのだと思います。


 戦略性という面ではどうしても米国に負けてしまう面があり、今回も「米国にやられてしまうのではないか」という思いが広がっています。しかし、日本はアジアの一員。これから一番発展するアジアのマーケットで日本がどれだけのシェアを獲得できるのか。日本は戦略を考えなければいけません。
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