人は、ふるさとびと

お帰りなさい と迎えて
下さる神様は、私達の
ふるさとなんです。

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花ひともと

2020-06-11 08:59:51 | スピリチュアル
花ひともとの美しさということをこの頃
しみじみとおもうようになった。

私の家の狭庭にも四季折々に、それぞれの
花がひらいて、その美しさが、偶々一人の時を
得た私の心にひびき、足をとどめて、
一(ひと)ひら一(ひと)ひらに見入った
ものであるが、私の歩みをおもわず
とどめさせたのは、神の愛と光とが、どんな
小さな花びらにもいっぱいにそそがれて、
いのちというものが本来持っているすこやかさを
見せてくれたからなのである。
毎日、私のまわりを影のように
通りすぎてゆく人間にまとわりついた
業想念の波をきよめながら、ふと、寂しさが
心にあらわれて、そんな時、私は何も
いうこともなく庭におり、ほほを吹き過ぎる
風を受けながら、人間のさまざまないのちの
すがたにおもいをはせる。
花ひともとの美しさは、そんな時、私を
なぐさめ、神のいのちが、少しもそこなわれず、
現在も、そしてこれからも、美と愛を
あらわしていて下さることを教えて
くれるのである。
花ひともとに込められた神のいのちの
すこやかさよ。
人のいのちもかくあれと、私はまた元気になって、
世界平和の祈りを祈りつづけるのである。
      昭和61年12月2日 記