ダークフォース続き(仮)新規 Twitterは@14ayakosan です

ダークフォースDFと続きに仮セカンド。Twitterは @14ayakosan 新規とDF追加再編です

第三話 「さらば、青春という名の夏」

2021年10月19日 12時50分27秒 | ためぞうの冒険 リサイクル

ためぞうの冒険 第三話

 「さらば、青春という名の夏」


エリス姐さん「よう、ためぞう」

ためぞう「・・・チェンジで」

エリス姐さんは、
ためぞうの親代わりで、
美しい緑色の髪をした長髪のお姉さんです。

エリス姐「髪だけかい?」

遠く見えるあの山のような、淡く、ときには濃い彩色の、
美しい繊維が光を流れる、腰まで届く髪をした、
アラバスターようなの絹地の肌を持つ、
虚空の空の色の瞳の、

23歳 独身 OL。

ためぞう「過去を、書き換えたのか!?」

エリス姐「ほらさっさとガッコー行けっ!」

ためぞうは尻をエリス姐に蹴飛ばされた。

ためぞう「うん、付いていくよ、
姐さん・・・。」

次回 ためぞうの冒険 第四話。

   「出会い。」

ためぞう「オレ、がんばるよッ!」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィルハルト王子............さん?(PC版で標準出来なかったので再投稿でPC版です💦途中文章が中央揃えになってます。

2021年10月17日 18時40分48秒 | 登場人物紹介

ウィルハルト「こんばんは、ウィルハルトです」
『旧』主人公である、
たぬぞうさんや、
『旧』ヒロインである、
エストさんに成り代わり、

『新』主人公として、
頑張らせて頂きたいと、
そう思っております」

ウィルハルトは

その艶やかで長い薔薇のように赤い髪を肩へと垂らし、
剣王国(大陸最強の国)の正式王子用寝間着を着ている
(父王がウィルハルトの代でデザインを一新)
寝間着は白とピンクの可愛らしいデザインだ
彼の薄桃色の頬の輝く、
黒い瞳はとても魅惑的に輝いているが、
どこか虚ろにも見て取れる。

ウィルハルト「いい国つくろうの精神で、
邪魔者どもを排除し、
穢れなき、美しき楽園を、
この地上に築きたいと、
心より願っております」

ウィルハルトはそう言うと、
ペロッと軽く唇に舌を滑らせて、
その桜色の唇を潤わせた。

ウィルハルト「さて......、

誰から食べてしまいましょうか。
ウフフフフッ......」

ウィルハルト「あら呼びもしないのに、
獲物が私(わたくし)の元へとやってきたみたい」

ウィルハルトは王城ドーラベルンの中にあって、
一際、清楚で美しい個室にいた。
荘厳なる王城と並ぶように立つその塔の中の一室は、
人が一人通れる程度の連絡通路で、
城へと繋がれている。

レトレアの薔薇姫と呼ばれた、
今は亡き、レイラ王妃の部屋だ。

その塔をよじ登る、
とび職ばりの黒い影がある。

王城の白い壁に反射した月明かりに、
淡く照らし出されたその影の主は、
黒のほっかむりを被った亡国のニセ姫エストだ。

ウィルハルト「えいっ!!」

ウィルハルトは、
這い上がるエストの手を
踵の高いヒールの先で踏みつけてやった。

エスト「うぎゃ~~~~~!!」

エストはどうしてー!?

っといった顔をしながら闇の中へと堕ちていった。
エストには見えたのだ。
まるでアリを踏みつけるかのように、
尊大で、無慈悲なウィルハルトの笑みが。

エスト「助けてぇ~~~!!!」

周囲には、そんなエストの叫びが、
残響となって響いていた。

ウィルハルト「あらあら、
私、誤って何かを踏んでしまったかしら。

ウフフッ、こんな暗い場所で、
慣れないヒールなど履くものでは、
ないわね。

……。
寝間着にヒールという、
このアンニョイな組み合わせは、
どうかしなくてはいけませんわね」

ウィルハルトはそう言うと、
魂の抜けたような瞳をして、
靴箱からスリッパを取り出した。
何故かウィルハルトはスリッパを握ったまま、
それを履こうとはしなかった。

ウィルハルト「……。
この私にスリッパを使えと......。
リボンの付いたパンプスとか、
入っていないのかしらね」

そのつかの間!
侵入者その2が
王城の高い位置からグライダーを使って、
王妃の個室へと飛び乗って来た!!

謎のグラサン親父「ウィルちゃん!
会いに来たよ~~!!
さあ、愛を......」

パシッ!!

ウィルハルトは手にしたスリッパで、
グラサンのおっさんを叩き落した!!

まるで叩かれたハエのように、
おっさんは闇の中へと堕ちていった・・・。

ヤマモト「な、なんで~~~~!?
うぎゃぁぁぁぁ~~!!」

ウィルハルトは、
おっさんのグラサンを手に入れた。

ウィルハルト「……。
また黒メガネを手に入れてしまいましたわ」

ウィルハルトは、
興味本位でそのグラサンをかけてみた。

ウィルハルト「魅惑の黒薔薇、
シークレット・ローゼ!!
ここに見参ですわっ!!

ゴールドのゴージャス視線と、
プラチナの髪を優雅に揺らし、
悪をムチ打ち、爆破させ!!
高慢に高笑って差し上げますわっ!!」

ウィルハルト「......。

誰かに見られでもしたら、
抹殺しなくてはいけませんね......」

すると、連絡通路の方に、
マイオストがいる。

マイオスト「や、やぁ……。
何も、見てもいないし

何も聞いてもいないよ」

ウィルハルト「……。

あら、いやだ。
全てを見透かしたような目をした、
にやけた銀髪のお方。

まるで私の心の中まで、
お見通しのようですわね」

ウィルハルトは、
連絡通路ごとマイオストを爆破した!!

マイオスト「うぎゃぁぁぁあ!!」

崩落する瓦礫と共に、
マイオストの姿も闇へと消えていった。

ウィルハルト「……。
結構、寄って来ますわね。
まるで甘い蜜を垂れ流しにしているような、
サイクロンな吸引力です。

早速三人も消せて
嬉しいのには違いないのですけど、
何やら違う部分で

ちょっと憤ってしまいそうですわ。

ボケ王子はとても人気者なの?
……普段のワタクシって

そんなに身も心も枯れ果てているのかしら」

連絡通路も壊れ、
外観が気になったウィルハルトが
スマホで修理業者を頼もうとした
その刹那、
何処からともなく、
伝説の勇者アレスティル君がやって来た。

アレスティル「あ、あれ……。
すいません、道を間違えてしまったようです」

ウィルハルト「あらまあ、
噂以上にイケメン勇者ですこと。
 
ちなみに私、どう道を間違えれば、
ここへとたどり着けるのかその壊れた通路を見ると、
不思議でなりませんわね」

アレスティル「……。」

ウィルハルト「まさか、
夜這いをかけているわけでは、
ありませんわよね?」

アレスティル「そ、そんな、
レーナさんに知られたら、
立場がなくなるような真似、
す、するわけないですッ!!」

アレスティルはその雪のように白い頬を、
ほんのり赤く色付かせ全力否定した。

ウィルハルト「確かに、
見れば見るほど、美しい勇者様だこと。
そのきめ細かな肌に、
一度、触れてみたい気になりますわね。

私がお父様以外の殿方を賞賛することなど、
滅多にあることではございませんわよ」

アレスティル「そ、そうですか
ありがとうございます

綺麗な赤毛の女性の方(ひと)」

アレスティルは、
ウィルハルトの性別を知らない。
その勘違いは、
ウィルハルトの口元を微かに緩ませた。

ウィルハルト「ウフフ・・・。

既成事実を作ってしまえば、
レーナさんという方には

言い訳が立ちませんわよね?

それでも何もなかったと言い切る器量が、
伝説の勇者様には、おありかしら?」

アレスティル「えっ、えーーーっ!!」

ウィルハルトは魅惑的な腰付きで、
アレスティルとの距離を詰めていく……。

外見上ウィルハルトは、
壁に飾ってあるレイラ王妃の肖像が、
まるで3Dで飛び出したように美しく可憐だ。
目は虚ろだが……。

アレスティル「ちょ、
ちょっと待って下さい!!
 

.....ど、どうして?

ロゼリアさんに会いに行ったのに、
ここに着いちゃったんだ!?」

切り立った崖の方へと、
追いやられるアレスティル君。
刑事ドラマなら、
もうクライマックスのシーンだ。

ウィルハルト「ロゼリア?
あら、薔薇は同じでも、
名前が少し違うようですわね。
ローゼとお呼び下さったら、
少しは私も良い気分になったのでしょうけど。

今は多少、
イタズラ心の方が勝っておりましてよ。」

ウィルハルトの料理!!
ウィルハルトの料理スキルは100だ!!
ハイクオリティの効果→

『ゴールドカツ丼が、
      三個出来た。』

アレスティル「カ、カツ丼!?」

ウィルハルト「心に染み渡るこの

ゴールデンなカツ丼をお召し上がりになって、
迷える心をお決めになって下さいな」

アレスティル「た、食べるの?」

ウィルハルト「中にはそれを見ただけで、
取調べに応じてくださる方もいらっしゃいますが。

どうせ取り調べられるなら、
ガツガツ、お召し上がり下さいませ」

アレスティル「と、取調べ受けてるー!!」

ウィルハルト「さあ、告白するのです。
レーナさんとやらに、
この私との甘い一夜のメモリーを」

アレスティルは、
踵がもう崖にかかっている!!

ウィルハルトは、
その虚ろな瞳に微笑みを浮かべながら、
密着寸前まで距離を詰めてきた!!

ウィルハルト「フゥ~。
吐息がかかるこの距離で、
アレスティルさんの乱れた呼吸を感じますわ。

さあ、思う存分、
劣情にその身を任せるのです!!」

そう言うと、
ウィルハルトは両手を広げ、
天使の微笑みを見せた。

アレスティル「ああっ!?」

アレスティル君は足を滑らせ、
そのまま深い闇の中へと堕ちていった。

アレスティル「ち、違うんだっ、
レーナさーーーん!!」

勇者様の叫び声が、
残響となって響き渡るのを、
酔いしれるように聞くウィルハルト。

そしてウィルハルトは言った。

ウィルハルト「......。

でも、甲斐性なしですわね。」

ウィルハルトは、
残ってしまったゴールドカツ丼を
一つ、スプーンで食べながら、
残りの二つを冷蔵庫にしまった。

ウィルハルトは、
食べ物を粗末にする人ではないが、
自分で作っておきながら、
その感動的なまでの完成度に、
その心を満たされていた。

ウィルハルト「ゲプッ......。
一つ食べれば満腹ですわ。

今日の日記、晩御飯は、
『ゴールドカツ丼』でした、と」

ウィルハルトはそう言って、
何やらメモを走らせた。

ウィルハルト「......。
ですが、もう勇者君まで倒してしまうとは。

予想以上の戦果に正直、
驚いています。

倒せるのでしたら、
倒せるうちにたくさん倒して、
楽園の早期実現を目指しましょう」

すると、
言った端から新たな影!!

ウィルハルト「......。
自分が何かのホイホイみたいに、
なってしまった気が致しますわね」

ウィルハルトは、
スリッパの二刀流による高速(光速)攻撃!!!

バチバチバチバチバチバチバチバチ!!!

ウィルハルト「さて、次々、
行きますわよ!!」

そうして、
粉塵の中から姿を現したのは、
ボロ雑巾と化した父、


バルマードの姿だった!!

ウィルハルト「お、お父様!!!」

バルマード「......やあ、ウィルハルト......。
自分の身を、自分で……守れるってのは、
素晴らしい……ことだ……ね。」

コテッ。

……バルマードは倒れた。

ウィルハルト「お、お父様、
起きて、お父様ーーーっ!!」

ウィルハルトは
まるで雪山の遭難者が、
永遠の眠りに付くのを阻止する気迫で、
バシバシ!バシバシ!!ッと
バルマードの顔を平手打ちした。

ウィルハルト「お父様、
目を覚ましてーー!!」

その声にバルマードが応えた。

バルマード「平手打ちで顔が腫れてて、
目は開かないけど、
ちゃんと生きてるから、心配ないよ。」

ウィルハルト「よかったぁ!!」

ウィルハルトは大泣きしながら、
バルマードの身体を抱きしめた。

ポロポロと零れ落ちる涙が、
銀の雫となって、バルマードの顔を少しだけシミさせた。

バルマード「しかし、
いつの間にこんなに強くなったんだい?」

ウィルハルト「……はい!?」

バルマード「いやー、元気なことは良い事だ。
ガハハハハハハッ!!!」

ウィルハルト「……お父様。

私元々、この強さですけど」

バルマード「へぇー、そーだったんだ!」

ウィルハルト「……。
ボケが見苦しいですわよ、お父様。
ぶっちゃけますけど、
私『ローゼ』の方ですワ」

バルマード「?
ウィルハルトの中の人の事が、
どうかしたの?」

ウィルハルト「!?
お、お父様が混乱なされているわッ!!」

バシバシバシバシバシバシバシバシッ!!!

バルマード「うぎゃあ!!」

ウィルハルト「私、ウィルローゼは、
普段、ボケ王子がどんな生活をしているか、
一日体験しているだけですわよ。

この私の愛に満ち満ちたオーラが

分からないなんて、
お父様には有り得ないことです。」

バルマード「ウィルハルト、
強くなったの分かったから、
もう、やめて・・・。」

バシバシバシバシバシッ!!

ウィルハルト「!?
もしや、あなた。
......お父様の名を語るニセモノ??」

バルマード「えぇーーー!!」

ウィルハルト「お父様は天下の英雄。
その名を語る不埒な輩も多い事でしょう。

ニセモノならば、
あの世ですら味わえない、
制裁を加えなければなりませんわッ!

『光は消える......。

時の流れに抗いし超質量の引力。
漆黒を超えた暗黒であらゆる全ての消失点。
世界が生まれる場所。
カタチさえ無意味な、
それは......原初の宇宙。

『ダーク......フォース』

その響きの中で無限の時へと返るのです
怖がる事はありません、
新たなる世界の創世時に、
その身は未来の一部となるのですから」

バルマード「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ!!
本物ですから!!
よく見てみてっ~!!!」

ウィルハルト「うーん。
15R戦い抜いたボクサーみたいに


勇敢なお顔立ちになっていますわね。
・・・お父様っぽい?」

バルマード「パパです!
ヒゲパパです!!

オーラ感じてオーラ。
ヒゲオーラを、ねっ!!」

ウィルハルト「・・・。
では、私のオーラは?」

バルマード「ああ、もちろんさっ!!
ウィルロージェ!!」

ウィルハルト「じぇ?」

バルマード「可愛い、可愛い、
ロージェちゃんだよねっ!!」

ウィルハルト「......。

まあ私としても、
紛らわしい事この上ありませんし、
『じぇ』の部分は、妥協をいたしましょう」

バルマード「ほっ・・・。」

ウィルハルト「ですが!
本人証明が取れるまで、
しばらく付き合っていただきますわよ」

バルマード「えーーー!?」

ウィルハルト「......。
原型をとどめないくらい、
叩いてしまったのは、私ですが、

『じぇ』って言われるのが、
その......とても、気になるものですから」

そう言って、
ローゼは本来の自分の姿に戻り、
ウィルハルトと身体を入れ替えた。
 
 
ローゼさんは、
非常にグラマラスなボディをお持ちの為、
バルマードも痛いやら、
心地よいやらで、
腫れあがった頬を微妙に赤らめさせた。
 
ローじぇさん「あ、名前、変になってる!?」
 
バルマード「すまんのう......。ちょっと、言葉にキレがなくてのぅ。
いい、ビンタじゃったよ......。
ほっほっほっ」
 
ローじぇさん「......。」
 
ローじぇさん「お父様の事を、
こんなにも心から愛していると言いますのに、
他人の空似だったらと思うと複雑ですわ。
......このオーラ、
この、トキメキ、
お父様に一番に気が付いて欲しいと思っていましたのに」
 
バルマード「すまんのう」
 
ローじぇさん「カツ丼、食べます?」
 
バルマード「おおぉ......、
何でも白状しちゃうよ、ワシ。ありがとうロージェちゃんや」
 
ローじぇ「私も頂く事にしますわ。
だって『ローじぇ』ですわよ?
どうして『ロージェ』にならないのです??
というわけで、
もちろんやけ食いです。」
 
バルマード「おろおろおろ......。
レイラよ、あのときゃワシが悪かったよぉ」
 
ローじぇ「お父様、
白状する相手が違うでしょ!!
ざんげはいいから、
早く私の名を正しく発音して下さいなっ」
 
バルマード「ローゼよ!カツ丼、美味かったぞ!!」
バルマードの体力が全回復した!!

・10度倒されても自滅しても自動的に全回復の効果!
・効果中、知力が90(限界99)まで上昇!(広範囲からみんなの知力を一時的に分けてもらう:効果後お返しします)
・効果中、強さが都合良く上がる:知力同様レンタル
・効果中、年を取らなくなる付与
・効果中、ラッキーがイカサマの様に継続:周囲から吸引......。
・効果中、モテモテになる:効果を活かせるかは使用者次第
・王国年金を免除され、税抜きのお国のお得意さま待遇
・なぜか心が満たされ過ぎて、物欲センサーに左右されなくなる:ON、OFF自由
・効果中、神様に願いが届くようになる:(迷惑な時でも付き合わされる、神様のランクは使用者次第で上下する

ローじぇ「お父様っ!!
やっぱり、本物のお父様でしたのね!!」
 
ローじぇ「......。」
 
ローじぇ「......名前、直して下さいませ」
 
ローぜ「......。」
 
ローぜ「......び、微妙。
 
まあ、いいですわ。
お父様の笑顔こそ
我が身の至福ですもの。」
 
ローぜ「今日の日記の追伸。
夜食は、ゴールドカツ丼です」
 
バルマード「日記をつけているのかい?」
 
ローぜ「お父様との愛の日記でしたら、
この身に深く刻み込んでくださいませ」
 
バルマード「レイラ、ごめん。
娘は変な娘に育ちました。でも、元気です」
 
ローぜ「そんな報告しないで下さいっ!!
もうっ……。
ウィルハルト「こんばんは、
ウィルハルトです
『旧』主人公である、
 たぬぞうさんや、
『旧』ヒロインである、
エストさんに成り代わり、

『新』主人公として、
頑張らせて頂きたいと、
そう思っております」

ウィルハルトは
その艶やかで長い薔薇のように赤い髪を肩へと垂らし、
剣王国(大陸最強の国)の正式王子用寝間着を着ている
(父王がウィルハルトの代でデザインを一新)
 
寝間着は白とピンクの可愛らしいデザインだ
彼の薄桃色の頬の輝く、
黒い瞳はとても魅惑的に輝いているが、
どこか虚ろにも見て取れる。

ウィルハルト「いい国つくろうの精神で、
邪魔者どもを排除し、
穢れなき、美しき楽園を、
この地上に築きたいと、
心より願っております」

ウィルハルトはそう言うと、
ペロッと軽く唇に舌を滑らせて、
その桜色の唇を潤わせた。

ウィルハルト「さて......、

誰から食べてしまいましょうか。
ウフフフフッ......」

ウィルハルト「あら呼びもしないのに、
獲物が私(わたくし)の元へとやってきたみたい」

ウィルハルトは王城ドーラベルンの中にあって、
一際、清楚で美しい個室にいた。
荘厳なる王城と並ぶように立つその塔の中の一室は、
人が一人通れる程度の連絡通路で、
城へと繋がれている。

レトレアの薔薇姫と呼ばれた、
今は亡き、レイラ王妃の部屋だ。

その塔をよじ登る、
とび職ばりの黒い影がある。

王城の白い壁に反射した月明かりに、
淡く照らし出されたその影の主は、
黒のほっかむりを被った亡国のニセ姫エストだ。

ウィルハルト「えいっ!!」

ウィルハルトは、
這い上がるエストの手を
踵の高いヒールの先で踏みつけてやった。

エスト「うぎゃ~~~~~!!」

エストはどうしてー!?
っといった顔をしながら闇の中へと堕ちていった。
エストには見えたのだ。
まるでアリを踏みつけるかのように、
尊大で、無慈悲なウィルハルトの笑みが。

エスト「助けてぇ~~~!!!」

周囲には、そんなエストの叫びが、
残響となって響いていた。

ウィルハルト「あらあら、
私、誤って何かを踏んでしまったかしら。

ウフフッ、こんな暗い場所で、
慣れないヒールなど履くものでは、
ないわね。

……。
寝間着にヒールという、
このアンニョイな組み合わせは、
どうかしなくてはいけませんわね」

ウィルハルトはそう言うと、
魂の抜けたような瞳をして、
靴箱からスリッパを取り出した。
何故かウィルハルトはスリッパを握ったまま、
それを履こうとはしなかった。

ウィルハルト「……。
この私にスリッパを使えと......。
リボンの付いたパンプスとか、
入っていないのかしらね」

そのつかの間!
侵入者その2が
王城の高い位置からグライダーを使って、
王妃の個室へと飛び乗って来た!!

謎のグラサン親父「ウィルちゃん!
会いに来たよ~~!!
さあ、愛を......」

パシッ!!

ウィルハルトは手にしたスリッパで、
グラサンのおっさんを叩き落した!!

まるで叩かれたハエのように、
おっさんは闇の中へと堕ちていった・・・。

ヤマモト「な、なんで~~~~!?
うぎゃぁぁぁぁ~~!!」

ウィルハルトは、
おっさんのグラサンを手に入れた。

ウィルハルト「……。
また黒メガネを手に入れてしまいましたわ」

ウィルハルトは、
興味本位でそのグラサンをかけてみた。

ウィルハルト「魅惑の黒薔薇、
シークレット・ローゼ!!
ここに見参ですわっ!!

ゴールドのゴージャス視線と、
プラチナの髪を優雅に揺らし、
悪をムチ打ち、爆破させ!!
高慢に高笑って差し上げますわっ!!」

ウィルハルト「......。

誰かに見られでもしたら、
抹殺しなくてはいけませんね......」

すると、連絡通路の方に、
マイオストがいる。

マイオスト「や、やぁ……。
何も、見てもいないし
何も聞いてもいないよ」

ウィルハルト「……。

あら、いやだ。
全てを見透かしたような目をした、
にやけた銀髪のお方。

まるで私の心の中まで、
お見通しのようですわね」

ウィルハルトは、
連絡通路ごとマイオストを爆破した!!

マイオスト「うぎゃぁぁぁあ!!」

崩落する瓦礫と共に、
マイオストの姿も闇へと消えていった。

ウィルハルト「……。
結構、寄って来ますわね。
まるで甘い蜜を垂れ流しにしているような、
サイクロンな吸引力です。

早速三人も消せて
嬉しいのには違いないのですけど、
何やら違う部分で
ちょっと憤ってしまいそうですわ。

ボケ王子はとても人気者なの?
……普段のワタクシって
そんなに身も心も枯れ果てているのかしら」

連絡通路も壊れ、
外観が気になったウィルハルトが
スマホで修理業者を頼もうとした
その刹那、
何処からともなく、
伝説の勇者アレスティル君がやって来た。

アレスティル「あ、あれ……。
すいません、道を間違えてしまったようです」

ウィルハルト「あらまあ、
噂以上にイケメン勇者ですこと。
 
ちなみに私、どう道を間違えれば、
ここへとたどり着けるのかその壊れた通路を見ると、
不思議でなりませんわね」

アレスティル「……。」

ウィルハルト「まさか、
夜這いをかけているわけでは、
ありませんわよね?」

アレスティル「そ、そんな、
レーナさんに知られたら、
立場がなくなるような真似、
す、するわけないですッ!!」

アレスティルはその雪のように白い頬を、
ほんのり赤く色付かせ全力否定した。

ウィルハルト「確かに、
見れば見るほど、美しい勇者様だこと。
そのきめ細かな肌に、
一度、触れてみたい気になりますわね。

私がお父様以外の殿方を賞賛することなど、
滅多にあることではございませんわよ」

アレスティル「そ、そうですか
ありがとうございます
綺麗な赤毛の女性の方(ひと)」

アレスティルは、
ウィルハルトの性別を知らない。
その勘違いは、
ウィルハルトの口元を微かに緩ませた。

ウィルハルト「ウフフ・・・。

既成事実を作ってしまえば、
レーナさんという方には
言い訳が立ちませんわよね?

それでも何もなかったと言い切る器量が、
伝説の勇者様には、おありかしら?」

アレスティル「えっ、えーーーっ!!」

ウィルハルトは魅惑的な腰付きで、
アレスティルとの距離を詰めていく……。

外見上ウィルハルトは、
壁に飾ってあるレイラ王妃の肖像が、
まるで3Dで飛び出したように美しく可憐だ。
目は虚ろだが……。

アレスティル「ちょ、
ちょっと待って下さい!!

.....ど、どうして?

ロゼリアさんに会いに行ったのに、
ここに着いちゃったんだ!?」

切り立った崖の方へと、
追いやられるアレスティル君。
刑事ドラマなら、
もうクライマックスのシーンだ。

 

ウィルハルト「ロゼリア?
あら、薔薇は同じでも、
名前が少し違うようですわね。
ローゼとお呼び下さったら、
少しは私も良い気分になったのでしょうけど。

今は多少、
イタズラ心の方が勝っておりましてよ。」

ウィルハルトの料理!!
ウィルハルトの料理スキルは100だ!!
ハイクオリティの効果→

『ゴールドカツ丼が、
      三個出来た。』

アレスティル「カ、カツ丼!?」

ウィルハルト「心に染み渡るこの

ゴールデンなカツ丼をお召し上がりになって、
迷える心をお決めになって下さいな」

アレスティル「た、食べるの?」

ウィルハルト「中にはそれを見ただけで、
取調べに応じてくださる方もいらっしゃいますが。

どうせ取り調べられるなら、
ガツガツ、お召し上がり下さいませ」

アレスティル「と、取調べ受けてるー!!」

ウィルハルト「さあ、告白するのです。
レーナさんとやらに、
この私との甘い一夜のメモリーを」

アレスティルは、
踵がもう崖にかかっている!!

ウィルハルトは、
その虚ろな瞳に微笑みを浮かべながら、
密着寸前まで距離を詰めてきた!!

ウィルハルト「フゥ~。
吐息がかかるこの距離で、
アレスティルさんの乱れた呼吸を感じますわ。

さあ、思う存分、
劣情にその身を任せるのです!!」

そう言うと、
ウィルハルトは両手を広げ、
天使の微笑みを見せた。

アレスティル「ああっ!?」

アレスティル君は足を滑らせ、
そのまま深い闇の中へと堕ちていった。

アレスティル「ち、違うんだっ、
レーナさーーーん!!」

勇者様の叫び声が、
残響となって響き渡るのを、
酔いしれるように聞くウィルハルト。

そしてウィルハルトは言った。

ウィルハルト「......。

でも、甲斐性なしですわね。」

ウィルハルトは、
残ってしまったゴールドカツ丼を
一つ、スプーンで食べながら、
残りの二つを冷蔵庫にしまった。

ウィルハルトは、
食べ物を粗末にする人ではないが、
自分で作っておきながら、
その感動的なまでの完成度に、
その心を満たされていた。

ウィルハルト「ゲプッ......。
一つ食べれば満腹ですわ。

今日の日記、晩御飯は、
『ゴールドカツ丼』でした、と」

ウィルハルトはそう言って、
何やらメモを走らせた。

ウィルハルト「......。
ですが、もう勇者君まで倒してしまうとは。

予想以上の戦果に正直、
驚いています。

倒せるのでしたら、
倒せるうちにたくさん倒して、
楽園の早期実現を目指しましょう」

すると、
言った端から新たな影!!

ウィルハルト「......。
自分が何かのホイホイみたいに、
なってしまった気が致しますわね」

ウィルハルトは、
スリッパの二刀流による高速(光速)攻撃!!!

バチバチバチバチバチバチバチバチ!!!

ウィルハルト「さて、次々、
行きますわよ!!」

そうして、
粉塵の中から姿を現したのは、
ボロ雑巾と化した父、

バルマードの姿だった!!

ウィルハルト「お、お父様!!!」

バルマード「......やあ、ウィルハルト......。
自分の身を、自分で……守れるってのは、
素晴らしい……ことだ……ね。」

コテッ。

……バルマードは倒れた。

ウィルハルト「お、お父様、
起きて、お父様ーーーっ!!」

ウィルハルトは
まるで雪山の遭難者が、
永遠の眠りに付くのを阻止する気迫で、
バシバシ!バシバシ!!ッと
バルマードの顔を平手打ちした。

ウィルハルト「お父様、
目を覚ましてーー!!」

その声にバルマードが応えた。

バルマード「平手打ちで顔が腫れてて、
目は開かないけど、
ちゃんと生きてるから、心配ないよ。」

ウィルハルト「よかったぁ!!」

ウィルハルトは大泣きしながら、
バルマードの身体を抱きしめた。

ポロポロと零れ落ちる涙が、
銀の雫となって、バルマードの顔を少しだけシミさせた。

バルマード「しかし、
いつの間にこんなに強くなったんだい?」

ウィルハルト「……はい!?」

バルマード「いやー、元気なことは良い事だ。
ガハハハハハハッ!!!」

ウィルハルト「……お父様。

私元々、この強さですけど」

バルマード「へぇー、そーだったんだ!」

ウィルハルト「……。
ボケが見苦しいですわよ、お父様。
ぶっちゃけますけど、
私『ローゼ』の方ですワ」

バルマード「?
ウィルハルトの中の人の事が、
どうかしたの?」

ウィルハルト「!?
お、お父様が混乱なされているわッ!!」

バシバシバシバシバシバシバシバシッ!!!

バルマード「うぎゃあ!!」

ウィルハルト「私、ウィルローゼは、
普段、ボケ王子がどんな生活をしているか、
一日体験しているだけですわよ。

この私の愛に満ち満ちたオーラが

分からないなんて、
お父様には有り得ないことです。」

バルマード「ウィルハルト、
強くなったの分かったから、
もう、やめて・・・。」

バシバシバシバシバシッ!!

ウィルハルト「!?
もしや、あなた。
......お父様の名を語るニセモノ??」

バルマード「えぇーーー!!」

ウィルハルト「お父様は天下の英雄。
その名を語る不埒な輩も多い事でしょう。

ニセモノならば、
あの世ですら味わえない、
制裁を加えなければなりませんわッ!

『光は消える......。


時の流れに抗いし超質量の引力。
漆黒を超えた暗黒であらゆる全ての消失点。
世界が生まれる場所。
カタチさえ無意味な、
それは......原初の宇宙。

『ダーク......フォース』

その響きの中で無限の時へと返るのです
怖がる事はありません、
新たなる世界の創世時に、
その身は未来の一部となるのですから」

バルマード「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ!!
本物ですから!!
よく見てみてっ~!!!」

ウィルハルト「うーん。
15R戦い抜いたボクサーみたいに

勇敢なお顔立ちになっていますわね。
・・・お父様っぽい?」

バルマード「パパです!
ヒゲパパです!!

オーラ感じてオーラ。
ヒゲオーラを、ねっ!!」

ウィルハルト「・・・。
では、私のオーラは?」

バルマード「ああ、もちろんさっ!!
ウィルロージェ!!」

ウィルハルト「じぇ?」

バルマード「可愛い、可愛い、
ロージェちゃんだよねっ!!」

ウィルハルト「......。

まあ私としても、
紛らわしい事この上ありませんし、
『じぇ』の部分は、妥協をいたしましょう」

バルマード「ほっ・・・。」

ウィルハルト「ですが!
本人証明が取れるまで、
しばらく付き合っていただきますわよ」

バルマード「えーーー!?」

ウィルハルト「......。
原型をとどめないくらい、
叩いてしまったのは、私ですが、

『じぇ』って言われるのが、
その......とても、気になるものですから」

そう言って、
ローゼは本来の自分の姿に戻り、
ウィルハルトと身体を入れ替えた。

ローゼさんは、
非常にグラマラスなボディをお持ちの為、
バルマードも痛いやら、
心地よいやらで、
腫れあがった頬を微妙に赤らめさせた。

ローじぇさん「あ、名前、変になってる!?」

バルマード「すまんのう......。
ちょっと、言葉にキレがなくてのぅ。
いい、ビンタじゃったよ......。

ほっほっほっ」

ローじぇさん「......。」

ローじぇさん「お父様の事を、
こんなにも心から愛していると言いますのに、
他人の空似だったらと思うと複雑ですわ。

......このオーラ、
この、トキメキ、
お父様に一番に気が付いて欲しいと

思っていましたのに」

バルマード「すまんのう」

ローじぇさん「カツ丼、食べます?」

バルマード「おおぉ......、
何でも白状しちゃうよ、ワシ。
ありがとうロージェちゃんや。」

ローじぇ「私も頂く事にしますわ。

だって『ローじぇ』ですわよ?
どうして『ロージェ』にならないのです??
というわけで、
もちろんやけ食いです。」

バルマード「おろおろおろ......。
レイラよ、あのときゃワシが悪かったよぉ」

ローじぇ「お父様、
白状する相手が違うでしょ!!
ざんげはいいから、
早く私の名を正しく発音して下さいなっ」

バルマード「ローゼよ!
カツ丼、美味かったぞ!!」

バルマードの体力が全回復した!!

・10度倒されても自滅しても自動的に全回復の効果!

・効果中、知力が90(限界99)まで上昇!(広範囲からみんなの知力を一時的に分けてもらう:効果後お返しします)

・効果中、強さが都合良く上がる:知力同様レンタル

・効果中、年を取らなくなる付与

・効果中、ラッキーがイカサマの様に継続:周囲から吸引......。

・効果中、モテモテになる:効果を活かせるかは使用者次第

・王国年金を免除され、税抜きのお国のお得意さま待遇

・なぜか心が満たされ過ぎて、物欲センサーに左右されなくなる:ON、OFF自由

・効果中、神様に願いが届くようになる:(迷惑な時でも付き合わされる、神様のランクは使用者次第で上下する


ローじぇ「お父様っ!!
やっぱり、本物のお父様でしたのね!!」

ローじぇ「......。」

ローじぇ「......名前、直して下さいませ」

ローぜ「......。」

ローぜ「......び、微妙。
まあ、いいですわ。
お父様の笑顔こそ

我が身の至福ですもの。」

ローぜ「今日の日記の追伸。
夜食は、ゴールドカツ丼です」

バルマード「日記をつけているのかい?」

ローぜ「お父様との愛の日記でしたら、
この身に深く刻み込んでくださいませ」

バルマード「レイラ、ごめん。
娘は変な娘に育ちました。
でも、元気です」

ローぜ「そんな報告しないで下さいっ!!
もうっ……。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィルハルト王子............さん?

2021年10月15日 20時35分23秒 | 登場人物紹介
ウィルハルト「こんばんは、
ウィルハルトです
『旧』主人公である、
 たぬぞうさんや、
『旧』ヒロインである、
エストさんに成り代わり、

『新』主人公として、
頑張らせて頂きたいと、
そう思っております」

ウィルハルトは
その艶やかで長い薔薇のように赤い髪を肩へと垂らし、
剣王国(大陸最強の国)の正式王子用寝間着を着ている
(父王がウィルハルトの代でデザインを一新)
 
寝間着は白とピンクの可愛らしいデザインだ
彼の薄桃色の頬の輝く、
黒い瞳はとても魅惑的に輝いているが、
どこか虚ろにも見て取れる。

ウィルハルト「いい国つくろうの精神で、
邪魔者どもを排除し、
穢れなき、美しき楽園を、
この地上に築きたいと、
心より願っております」

ウィルハルトはそう言うと、
ペロッと軽く唇に舌を滑らせて、
その桜色の唇を潤わせた。

ウィルハルト「さて......、

誰から食べてしまいましょうか。
ウフフフフッ......」

ウィルハルト「あら呼びもしないのに、
獲物が私(わたくし)の元へとやってきたみたい」

ウィルハルトは王城ドーラベルンの中にあって、
一際、清楚で美しい個室にいた。
荘厳なる王城と並ぶように立つその塔の中の一室は、
人が一人通れる程度の連絡通路で、
城へと繋がれている。

レトレアの薔薇姫と呼ばれた、
今は亡き、レイラ王妃の部屋だ。

その塔をよじ登る、
とび職ばりの黒い影がある。

王城の白い壁に反射した月明かりに、
淡く照らし出されたその影の主は、
黒のほっかむりを被った亡国のニセ姫エストだ。

ウィルハルト「えいっ!!」

ウィルハルトは、
這い上がるエストの手を
踵の高いヒールの先で踏みつけてやった。

エスト「うぎゃ~~~~~!!」

エストはどうしてー!?
っといった顔をしながら闇の中へと堕ちていった。
エストには見えたのだ。
まるでアリを踏みつけるかのように、
尊大で、無慈悲なウィルハルトの笑みが。

エスト「助けてぇ~~~!!!」

周囲には、そんなエストの叫びが、
残響となって響いていた。

ウィルハルト「あらあら、
私、誤って何かを踏んでしまったかしら。

ウフフッ、こんな暗い場所で、
慣れないヒールなど履くものでは、
ないわね。

……。
寝間着にヒールという、
このアンニョイな組み合わせは、
どうかしなくてはいけませんわね」

ウィルハルトはそう言うと、
魂の抜けたような瞳をして、
靴箱からスリッパを取り出した。
何故かウィルハルトはスリッパを握ったまま、
それを履こうとはしなかった。

ウィルハルト「……。
この私にスリッパを使えと......。
リボンの付いたパンプスとか、
入っていないのかしらね」

そのつかの間!
侵入者その2が
王城の高い位置からグライダーを使って、
王妃の個室へと飛び乗って来た!!

謎のグラサン親父「ウィルちゃん!
会いに来たよ~~!!
さあ、愛を......」

パシッ!!

ウィルハルトは手にしたスリッパで、
グラサンのおっさんを叩き落した!!

まるで叩かれたハエのように、
おっさんは闇の中へと堕ちていった・・・。

ヤマモト「な、なんで~~~~!?
うぎゃぁぁぁぁ~~!!」

ウィルハルトは、
おっさんのグラサンを手に入れた。

ウィルハルト「……。
また黒メガネを手に入れてしまいましたわ」

ウィルハルトは、
興味本位でそのグラサンをかけてみた。

ウィルハルト「魅惑の黒薔薇、
シークレット・ローゼ!!
ここに見参ですわっ!!

ゴールドのゴージャス視線と、
プラチナの髪を優雅に揺らし、
悪をムチ打ち、爆破させ!!
高慢に高笑って差し上げますわっ!!」

ウィルハルト「......。

誰かに見られでもしたら、
抹殺しなくてはいけませんね......」

すると、連絡通路の方に、
マイオストがいる。

マイオスト「や、やぁ……。
何も、見てもいないし
何も聞いてもいないよ」

ウィルハルト「……。

あら、いやだ。
全てを見透かしたような目をした、
にやけた銀髪のお方。

まるで私の心の中まで、
お見通しのようですわね」

ウィルハルトは、
連絡通路ごとマイオストを爆破した!!

マイオスト「うぎゃぁぁぁあ!!」

崩落する瓦礫と共に、
マイオストの姿も闇へと消えていった。

ウィルハルト「……。
結構、寄って来ますわね。
まるで甘い蜜を垂れ流しにしているような、
サイクロンな吸引力です。

早速三人も消せて
嬉しいのには違いないのですけど、
何やら違う部分で
ちょっと憤ってしまいそうですわ。

ボケ王子はとても人気者なの?
……普段のワタクシって
そんなに身も心も枯れ果てているのかしら」

連絡通路も壊れ、
外観が気になったウィルハルトが
スマホで修理業者を頼もうとした
その刹那、
何処からともなく、
伝説の勇者アレスティル君がやって来た。

アレスティル「あ、あれ……。
すいません、道を間違えてしまったようです」

ウィルハルト「あらまあ、
噂以上にイケメン勇者ですこと。
 
ちなみに私、どう道を間違えれば、
ここへとたどり着けるのかその壊れた通路を見ると、
不思議でなりませんわね」

アレスティル「……。」

ウィルハルト「まさか、
夜這いをかけているわけでは、
ありませんわよね?」

アレスティル「そ、そんな、
レーナさんに知られたら、
立場がなくなるような真似、
す、するわけないですッ!!」

アレスティルはその雪のように白い頬を、
ほんのり赤く色付かせ全力否定した。

ウィルハルト「確かに、
見れば見るほど、美しい勇者様だこと。
そのきめ細かな肌に、
一度、触れてみたい気になりますわね。

私がお父様以外の殿方を賞賛することなど、
滅多にあることではございませんわよ」

アレスティル「そ、そうですか
ありがとうございます
綺麗な赤毛の女性の方(ひと)」

アレスティルは、
ウィルハルトの性別を知らない。
その勘違いは、
ウィルハルトの口元を微かに緩ませた。

ウィルハルト「ウフフ・・・。

既成事実を作ってしまえば、
レーナさんという方には
言い訳が立ちませんわよね?

それでも何もなかったと言い切る器量が、
伝説の勇者様には、おありかしら?」

アレスティル「えっ、えーーーっ!!」

ウィルハルトは魅惑的な腰付きで、
アレスティルとの距離を詰めていく……。

外見上ウィルハルトは、
壁に飾ってあるレイラ王妃の肖像が、
まるで3Dで飛び出したように美しく可憐だ。
目は虚ろだが……。

アレスティル「ちょ、
ちょっと待って下さい!!

.....ど、どうして?

ロゼリアさんに会いに行ったのに、
ここに着いちゃったんだ!?」

切り立った崖の方へと、
追いやられるアレスティル君。
刑事ドラマなら、
もうクライマックスのシーンだ。

 

ウィルハルト「ロゼリア?
あら、薔薇は同じでも、
名前が少し違うようですわね。
ローゼとお呼び下さったら、
少しは私も良い気分になったのでしょうけど。

今は多少、
イタズラ心の方が勝っておりましてよ。」

ウィルハルトの料理!!
ウィルハルトの料理スキルは100だ!!
ハイクオリティの効果→

『ゴールドカツ丼が、
      三個出来た。』

アレスティル「カ、カツ丼!?」

ウィルハルト「心に染み渡るこの

ゴールデンなカツ丼をお召し上がりになって、
迷える心をお決めになって下さいな」

アレスティル「た、食べるの?」

ウィルハルト「中にはそれを見ただけで、
取調べに応じてくださる方もいらっしゃいますが。

どうせ取り調べられるなら、
ガツガツ、お召し上がり下さいませ」

アレスティル「と、取調べ受けてるー!!」

ウィルハルト「さあ、告白するのです。
レーナさんとやらに、
この私との甘い一夜のメモリーを」

アレスティルは、
踵がもう崖にかかっている!!

ウィルハルトは、
その虚ろな瞳に微笑みを浮かべながら、
密着寸前まで距離を詰めてきた!!

ウィルハルト「フゥ~。
吐息がかかるこの距離で、
アレスティルさんの乱れた呼吸を感じますわ。

さあ、思う存分、
劣情にその身を任せるのです!!」

そう言うと、
ウィルハルトは両手を広げ、
天使の微笑みを見せた。

アレスティル「ああっ!?」

アレスティル君は足を滑らせ、
そのまま深い闇の中へと堕ちていった。

アレスティル「ち、違うんだっ、
レーナさーーーん!!」

勇者様の叫び声が、
残響となって響き渡るのを、
酔いしれるように聞くウィルハルト。

そしてウィルハルトは言った。

ウィルハルト「......。

でも、甲斐性なしですわね。」

ウィルハルトは、
残ってしまったゴールドカツ丼を
一つ、スプーンで食べながら、
残りの二つを冷蔵庫にしまった。

ウィルハルトは、
食べ物を粗末にする人ではないが、
自分で作っておきながら、
その感動的なまでの完成度に、
その心を満たされていた。

ウィルハルト「ゲプッ......。
一つ食べれば満腹ですわ。

今日の日記、晩御飯は、
『ゴールドカツ丼』でした、と」

ウィルハルトはそう言って、
何やらメモを走らせた。

ウィルハルト「......。
ですが、もう勇者君まで倒してしまうとは。

予想以上の戦果に正直、
驚いています。

倒せるのでしたら、
倒せるうちにたくさん倒して、
楽園の早期実現を目指しましょう」

すると、
言った端から新たな影!!

ウィルハルト「......。
自分が何かのホイホイみたいに、
なってしまった気が致しますわね」

ウィルハルトは、
スリッパの二刀流による高速(光速)攻撃!!!

バチバチバチバチバチバチバチバチ!!!

ウィルハルト「さて、次々、
行きますわよ!!」

そうして、
粉塵の中から姿を現したのは、
ボロ雑巾と化した父、

バルマードの姿だった!!

ウィルハルト「お、お父様!!!」

バルマード「......やあ、ウィルハルト......。
自分の身を、自分で……守れるってのは、
素晴らしい……ことだ……ね。」

コテッ。

……バルマードは倒れた。

ウィルハルト「お、お父様、
起きて、お父様ーーーっ!!」

ウィルハルトは
まるで雪山の遭難者が、
永遠の眠りに付くのを阻止する気迫で、
バシバシ!バシバシ!!ッと
バルマードの顔を平手打ちした。

ウィルハルト「お父様、
目を覚ましてーー!!」

その声にバルマードが応えた。

バルマード「平手打ちで顔が腫れてて、
目は開かないけど、
ちゃんと生きてるから、心配ないよ。」

ウィルハルト「よかったぁ!!」

ウィルハルトは大泣きしながら、
バルマードの身体を抱きしめた。

ポロポロと零れ落ちる涙が、
銀の雫となって、バルマードの顔を少しだけシミさせた。

バルマード「しかし、
いつの間にこんなに強くなったんだい?」

ウィルハルト「……はい!?」

バルマード「いやー、元気なことは良い事だ。
ガハハハハハハッ!!!」

ウィルハルト「……お父様。

私元々、この強さですけど」

バルマード「へぇー、そーだったんだ!」

ウィルハルト「……。
ボケが見苦しいですわよ、お父様。
ぶっちゃけますけど、
私『ローゼ』の方ですワ」

バルマード「?
ウィルハルトの中の人の事が、
どうかしたの?」

ウィルハルト「!?
お、お父様が混乱なされているわッ!!」

バシバシバシバシバシバシバシバシッ!!!

バルマード「うぎゃあ!!」

ウィルハルト「私、ウィルローゼは、
普段、ボケ王子がどんな生活をしているか、
一日体験しているだけですわよ。

この私の愛に満ち満ちたオーラが

分からないなんて、
お父様には有り得ないことです。」

バルマード「ウィルハルト、
強くなったの分かったから、
もう、やめて・・・。」

バシバシバシバシバシッ!!

ウィルハルト「!?
もしや、あなた。
......お父様の名を語るニセモノ??」

バルマード「えぇーーー!!」

ウィルハルト「お父様は天下の英雄。
その名を語る不埒な輩も多い事でしょう。

ニセモノならば、
あの世ですら味わえない、
制裁を加えなければなりませんわッ!

『光は消える......。


時の流れに抗いし超質量の引力。
漆黒を超えた暗黒であらゆる全ての消失点。
世界が生まれる場所。
カタチさえ無意味な、
それは......原初の宇宙。

『ダーク......フォース』

その響きの中で無限の時へと返るのです
怖がる事はありません、
新たなる世界の創世時に、
その身は未来の一部となるのですから」

バルマード「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ!!
本物ですから!!
よく見てみてっ~!!!」

ウィルハルト「うーん。
15R戦い抜いたボクサーみたいに

勇敢なお顔立ちになっていますわね。
・・・お父様っぽい?」

バルマード「パパです!
ヒゲパパです!!

オーラ感じてオーラ。
ヒゲオーラを、ねっ!!」

ウィルハルト「・・・。
では、私のオーラは?」

バルマード「ああ、もちろんさっ!!
ウィルロージェ!!」

ウィルハルト「じぇ?」

バルマード「可愛い、可愛い、
ロージェちゃんだよねっ!!」

ウィルハルト「......。

まあ私としても、
紛らわしい事この上ありませんし、
『じぇ』の部分は、妥協をいたしましょう」

バルマード「ほっ・・・。」

ウィルハルト「ですが!
本人証明が取れるまで、
しばらく付き合っていただきますわよ」

バルマード「えーーー!?」

ウィルハルト「......。
原型をとどめないくらい、
叩いてしまったのは、私ですが、

『じぇ』って言われるのが、
その......とても、気になるものですから」

そう言って、
ローゼは本来の自分の姿に戻り、
ウィルハルトと身体を入れ替えた。

ローゼさんは、
非常にグラマラスなボディをお持ちの為、
バルマードも痛いやら、
心地よいやらで、
腫れあがった頬を微妙に赤らめさせた。

ローじぇさん「あ、名前、変になってる!?」

バルマード「すまんのう......。
ちょっと、言葉にキレがなくてのぅ。
いい、ビンタじゃったよ......。

ほっほっほっ」

ローじぇさん「......。」

ローじぇさん「お父様の事を、
こんなにも心から愛していると言いますのに、
他人の空似だったらと思うと複雑ですわ。

......このオーラ、
この、トキメキ、
お父様に一番に気が付いて欲しいと

思っていましたのに」

バルマード「すまんのう」

ローじぇさん「カツ丼、食べます?」

バルマード「おおぉ......、
何でも白状しちゃうよ、ワシ。
ありがとうロージェちゃんや。」

ローじぇ「私も頂く事にしますわ。

だって『ローじぇ』ですわよ?
どうして『ロージェ』にならないのです??
というわけで、
もちろんやけ食いです。」

バルマード「おろおろおろ......。
レイラよ、あのときゃワシが悪かったよぉ」

ローじぇ「お父様、
白状する相手が違うでしょ!!
ざんげはいいから、
早く私の名を正しく発音して下さいなっ」

バルマード「ローゼよ!
カツ丼、美味かったぞ!!」

バルマードの体力が全回復した!!

・10度倒されても自滅しても自動的に全回復の効果!

・効果中、知力が90(限界99)まで上昇!(広範囲からみんなの知力を一時的に分けてもらう:効果後お返しします)

・効果中、強さが都合良く上がる:知力同様レンタル

・効果中、年を取らなくなる付与

・効果中、ラッキーがイカサマの様に継続:周囲から吸引......。

・効果中、モテモテになる:効果を活かせるかは使用者次第

・王国年金を免除され、税抜きのお国のお得意さま待遇

・なぜか心が満たされ過ぎて、物欲センサーに左右されなくなる:ON、OFF自由

・効果中、神様に願いが届くようになる:(迷惑な時でも付き合わされる、神様のランクは使用者次第で上下する


ローじぇ「お父様っ!!
やっぱり、本物のお父様でしたのね!!」

ローじぇ「......。」

ローじぇ「......名前、直して下さいませ」

ローぜ「......。」

ローぜ「......び、微妙。
まあ、いいですわ。
お父様の笑顔こそ

我が身の至福ですもの。」

ローぜ「今日の日記の追伸。
夜食は、ゴールドカツ丼です」

バルマード「日記をつけているのかい?」

ローぜ「お父様との愛の日記でしたら、
この身に深く刻み込んでくださいませ」

バルマード「レイラ、ごめん。
娘は変な娘に育ちました。
でも、元気です」

ローぜ「そんな報告しないで下さいっ!!
もうっ……。」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第二話「入試」

2021年10月15日 18時40分13秒 | ためぞうの冒険 リサイクル

ためぞうの冒険 第二話

  「入試」


ためぞう「......。
落ちました。

近くの男子高に通うことになりました」


次回、ためぞうの冒険 第三話


  「さらば、青春という名の夏。」


ためぞう「玉拾いしかやってねーよッ!!

贅沢を言ってすまんが、せめて
通りすがることだけでも、
許してくれ......」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんとなく第1話

2021年10月13日 20時50分13秒 | ためぞうの冒険 リサイクル

「おはようございます」

銀色の髪にブレザー姿の女子高生のあいさつに

こう返すのは同じ制服を着た女子。

「あら、おはよう、サフィリアさん」

「お、おはようございます、アリス会長」

会長と呼ばれたその娘は、
有り得ないくらいの美貌を誇っている。

蒼い瞳にプラチナブロンド。

見るからに北欧系の美少女で、
サフィリアと呼ばれた子も可愛さは世界ランキング級の美少女だが

アリスのそれは

美しいという言葉では喩えようもなく

グランプリ王者級だゾ!!(連続防衛中)

世界女王に美の女神が重なるほどの

絶世の美少女である。

 

  さわやかな朝日に照らされる日常に、

非現実的なほど神々しい光景が

この九州の一地方自治体にて繰り広げられていた。

 

ナレーション

  時は西暦20XX年ッンーーッ!!

人類は世紀末を波乱とともに向かえ

かつてなく巨大な壁であったッ

  『不景気』......というゥゥ

雲を突き抜ける程に高い試練をォオ
乗り越えようとしていた
新世代を生き抜く若者たちの姿をォォオッ

ハートフルに描く五つの物語であるーーッ!!
(ここは息継ぎなしでお願いします)

 

  第一話「ためぞうの冒険」

 

ためぞう「オッス!オラ、ためぞう
貯めるに蔵と書いて『ためぞう』だぞ。
オラは願いを叶えるために
このビューティーフォーッな朝の光景を

覗き見てるゾ。


ためぞう「えーっ、当方16才(を実年齢はとっくに過ぎております)ですが

『王様から魔王の討伐をなどなど頼まれ、金貨100枚もらったりしてないんですが』

......甘酸っぱい冒険したい年頃です」

 

ためぞう「............。
     間がもたんです」

ためぞう「美少女はいい

美女もイイッ!!
オレは世界で一番の夢の桃源郷を夢見る

高校一年生なんだからな

しかしオレの十六年の人生経験が語るのは
この後に『ためぞうの冒険 おしまい』か、

次週最終回

『ためぞう、時の流れの最果てに』だ

理由は簡単

タイトル表記ドンッ!!のあとに

オレ一人しかしゃべってないからだYOォ!」

ためぞう「............。
ろくな山場も見せられず

すまないと思っている

美少女一人も登場させられない
理想の桃源郷を覗き見しているだけの男に
世界の1グラムすら語る資格はないということくらい

わかってはいるのだよ

だが、

ここでは終われん終わりたくないのだよ!

誰か~出てきてくださァーーーいっ」

 

マイオスト「やあ!」

そこにくすんだ銀髪の男

    マイオストが現れた!

ためぞう「出てきかたが

LV上げのザコっぽい感じが薫ったが

アリガトウ、ゼロよりマシだよ!

1+1は一人じゃないぜ!さらば孤高」

マイオスト「いや~
過去のためぞうの冒険「エピソード-ゼロ-」がボツったら
私が長年憧れ続けて

もはや過去の武勇伝になりかけてた

大人の女になったもんだよの

我が嫁のハインウィンドは降板してたからね」

ハイン「嫁いうなぁ!」

ハニーブロンドのナイスバディ

大人のビューティー感溢れフェロモン漂う謎のヒロインが二人の前に姿を魅せる

マイオスト「同窓会?」

ハイン「オメー、しめサバにすんぞッ!

視聴者おいていく話すんなやッ

エピソードゼロの序章掘り返してたら、

一話切りされちまうだろうが!

数字に支配されたきゃないけど、

コンマ1%稼ぐ裏方さんの苦労を知らないってなら、なけなしのキャリア捨ててでも初見さんのありがたみと言う

優しさといたわりに満ちた愛を

一から学んで来な!」

銀髪男にそういい放つなり彼女は

さりげなく時空の狭間から

コミック『放送課長 山耕作』の全128巻を魂の教本として丁寧に取り出した台車付きカートに積み上げる。

マイオスト「うん、電子書籍で読破頑張るよ!」

ためぞう「......いや、
オレ、マジで共学の高校とか通ってみたいんで

路線変更しないでね!

子供が生まれましたの写真が入った年賀状を、
結婚しました、のハガキもらってないのにもらったりするのは
もーちょっと先でいいんで」

マイオスト「もらったw」

ためぞう「マジか!!」

ためぞう「......。
路線変更はなしでお願いします。

お二人は、新婚生活を楽しんでてください。」

マイオスト「そだね。」

ハイン「ぶっ飛ばしていいか?
    お前らを」

マイオスト「おいおい、
やめてくれよハニー
人前じゃないか、ハッハッハー!」

 

マイオストは、
お星様になりました。

 

ハイン「次は貴様だ」

ためぞう「一度だけでいい!
チャンスをくれ......。

通ってみたいねん」

ハイン「............。
まあ、いいだろう

過去の弟子に機会を与えるのも
師であった者の務めであろう

あとはまあ、
何とかがんばれ。」

ハインはそう残して

スーパーの方に向かって立ち去って行った。

ためぞう「ポイント10倍デーか

......いかん流されるなオレ
握ったチャンスを無駄にするな

リサイクルキャラの巣窟の同窓会には

あの伝説の世界樹の中心のツリーの下で
平成20年前後生まれの新キャラの子に
告白されてからでも遅くはなかろう」


次回、ためぞうの冒険

第二話

   「入試」


ためぞう「そっからかよ!!」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パソコンのレイアウトがスマホとちがってまして,スマホから編集し直した ためぞうの冒険(PC版のリサイクルです💦)2021/10/13日

2021年10月13日 18時30分42秒 | ためぞうの冒険 リサイクル

こんばんは、井上です

前にDARK FORCEというPCのゲームを制作して

(『DARK FORCE ソフコン』でググると出るかもです💦  )

そこで主人公になる予定の

「ためぞう」が制作の都合で降板し

代わりに王道の王子さまで始まり、5作まで続いた後を

12年ほど前に当時ネットが全然わからないアナログな私が試行錯誤で始めたのがこちらのブログで

レイアウトも当時のままのノスタルジーな

古いだけな気が本音ですが

そこでDARK FORCEの5以降をしようと始めた感じです

 

......結果的には続編ぽいというか続編を語ったパチもんですが、

ガラケーからスマホにようやく変わった私が、

ファイナルファンタジー14のありがたいフレンドさんにTwitterのやり方をオンラインで教えてもらいつつ

スマホでブログも出来るようになり

スマホ版ではレイアウトが崩れていたので

 

ためぞう君といっしょに

ブログ当初のためぞうの冒険をリサイクルしようと

 

......手抜きですいません💦

 

ごあいさつはこの辺で

一話リサイクルしてみます

 

今後ともよろしくお願いしますっ🌸(*^^*)🍵

 

ためぞう君の代わりに主人公だった

ウィルハルト王子

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする