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第二十八話 Cパート 「カイザーさん。」

2014年11月28日 16時18分02秒 | ためぞうの冒険(ダークフォース セカンド?仮+未定)
ためぞうの冒険 第二十八話 Cパート


   「カイザーさん。」



 もういくつ数えると、

 十二月ですね。


 急に暖かくなったり、寒くなったり、

 大変ですが、

 風邪を引かないように、気を付けて下さいね。


ファルさん「そう、もうすぐ十二月なのです。」


 ナレーション的な部分は、

 最近は、ファルさんこと、

 20才独身さん、西の大覇王 マベルランカスター領主、


 ファルベリアさんが、やってることも多いです。


 エリスねーさんの家に、お泊りして、

 ねーさんの事を、ちょっと気になってしまった、ファルさんです。


 ファルさんにパジャマを貸してあげた、エリスねーさんは、

 そのあまりの優しい香りにエボリューションした、パジャマに、


 柔軟剤の重要性を知りました。



 ファルさんは、お花屋さんで働いています。

 ジェネシスおじさんこと、

 ファルさんの四剣聖 筆頭の剣仙 アリストおじさんが経営する、

 チェーン店になります。


 ファルさんは、こちらの世界にやって来るにあたって、

 大胆にも、領地を守る四剣聖を、全員こっちに連れてきています。


 筆頭のおじさんと、

 軍師のグランザスさんと、

 猛将のゆきはなさんと、

 天使のラウエルさんになります。


 みなさんをお花屋に働かせて、

 バイトのためぞうを囲い込むという作戦だったのですが、


 好きとかいわれて、胸揉まれて、

 ファルさんの方がすっかり純情になってしまって、

 計画は、微妙に進んでいません。


ファルさん「・・・面目ない。


      もっと、ビシッと決めて、

      さっさと本国に帰る予定でしたが、


      進展しないまま、年末を迎えようとしています。


      商店街の福引券は、こつこつ溜めてますよ。

      夢があっていいですね。」


 時刻は、朝の10時くらいです。

 この時間、ファルさんは、

 ゆきはなさんと一緒に、商店街の方にあるお花屋さんにいます。


 社長のおじさんは、

 看板娘を探すとかいって、すぐにリアカーで営業に出かけてしまうので、

 基本、二人でいることが多いです。


 おじさんは、客寄せに男装の麗人であるグランザスさんを連れ回すので、

 ゆきはなさんが、お届けに出ると、

 ファルさんは、一人になってしまうことも多いです。


 ラウエルさんは、お手ごろ価格の中華まん(1個、80~120円)が好評で、

 なかなか、お店に来てくれません。


 でも、ファルさんは、一人の時こそチャンスだと思っています。


ファルさん「ええ・・・、ためぞうさんがいる時は、

      そういう事になりますね。


      初めは、レオクスさん狙いで来たのですが、

      何故か、心が揺れてしまっています。


      一生懸命な男性って、素敵ですよね。」


 店番をしているファルさんに、一枚のファックスが送られて来ました。

 ゆきはなさんは紅茶とクッキーを準備して、

 商店街の方たちと表のテラスでお話ししています。


 ファルさんは、注文の入力をする為に、ファックスを見ていますが、

 どうやら、お花の注文ではなさそうです。


 アリサ副会長さんから送られたもののようです。


 - 先日は、サードラルさんに代わって、

   ラスボスを引き受けて頂き、ありがとうございました。


   注文は、お花の香りの入浴剤になります。

   いろんなのを楽しめたら、嬉しいです。


   最近、姉のアリスがなかなか帰って来れない為、

   また、代役をお願いすることがあるかも知れませんが、


   その時は、またよろしくお願いします。


   セントクラウス学園 生徒会 アリサ=クラウス。 -



 ファルさんは、さっそく入浴剤の在庫を確認しに行きます。

 花農家さんが物産展用に作っている

 リラックス効果のある入浴剤で、

 在庫がない時は、発注するか、

 道の駅ドラゴンに買いに行く必要があります。


 どうやら、在庫はそこそこあるようです。


ファルさん「なるだけ、いろんな種類を混ぜておきましょう。

      試供品としてなら、お代もかかりませんし。


      メインは、ピュアローズでいいでしょうか。」


 ファルさんは、ファックスを持ったまま、

 お店の奥にある倉庫に来ています。


 よく確認すると、

 ファックスには、追記がありました。


 - PS、


   ためぞうさんの事で、お伝えしたいことがありますが、


   彼も一応、王子候補になっています。


   ためぞうさんが、LV99になって真の姿を取り戻すと、


   『カイザー=グランハルト2世』になるそうです。


   行方知れずのお父さんが、かなり立派なカイザーだったので、


   王位継承権が、あるみたいですね。


   では。-


ファルさん「えー!?」


 ファルさんは、慌ててセントクラウス学園に電話しました。


 生徒会専用ダイヤルに、アリサさんが出ます。


アリサさん「はい、アリサです!」


ファルさん「お、おはようございます!


      ファックス、確認させていただいたのですが・・・。」


アリサさん「これは、どうもご丁寧に。


      入浴剤の種類ですか? うーん・・・、」


ファルさん「あ、いえ、


      その後ろに書いてあった、メモにカイザーさんって。」


アリサさん「ああ、ためぞうさんですね。


      セーブデータ容量が二倍になったので、

      真の姿も、出てきましたね。


      一応、お伝えしておこうかと。


      (ジャスティスKさんに、

       ファルさんが食い付きましたね・・・、むふふ。)」


ファルさん「よかったら、そこら辺をちょっと詳しく、


      お伺いしたいのですが・・・。


      いっぱい、試供品付けます!」


アリサさん「(作戦成功・・・。

      しばらく、ファルさんがアリス姉さんの代打してくれそうですね。)


      はい、了解です~!」


 アリサさんは、やや脚色されたカイザーさんの話を、

 ファルさんに伝えました。


アリサさん「グランハルト=トレイメアス(ヤマモト)さんって、知ってますか?」


ファルさん「存じています。


      銀河最強の剣帝さんですよね。」


アリサさん「なら、早いです。」


 ためぞうは、そのグランハルトJr(ジュニア)で、

 本来の姿は、封印されている・・・かも知れないと、

 以前、ためぞうのキャラ、


 『ジャスティス=・・・カイザーなんとか。』との対戦時に、

 キャプチャーした、ためぞうのキャラのグラフィックを、

 ファックスで送りました。


 モノクロですが、レオクスさんや、ホーネルに似た、

 かなりのイケメンです。


 ネコのマスクさえ取れば、古蔵さんもイケメンなのは、

 ファルさんも知っています。


 ファルさんは、ゆきはなさんに気付かれないように、

 マッハで、ファックスを受け取ると、

 ダッシュで倉庫に戻ってきて、画像を確認しました。


ファルさん「まじかー!


      ・・・あ、いえ、失礼しました。」


アリサさん「いえいえ。」


 レオクスさんを凛とした表情にして、

 ホーネルのキラキラ成分を足して、

 ウィルハルト王子の包容力を加えたような、


 絵に描いたような王子になっています。


ファルさん「ぜぇぜぇ・・・、


      このドキドキは、これのせいだったのですね。」


 ファルさんは、勘違いをしています。


 アリサさんは、面白いことになればいいと思っています。


 ホーネルたち(セリカさんも含む)とよく遊ぶようになった、

 アリサさんは、

 変な成分が、混ざってきました。


 そのキャラは、ためぞう自身が設定したキャラに間違いはないので、

 そうなれないとは言いきれません。


 なれると、いいですね。 くらいのノリです。


アリサさん「ためぞうさんの事、これからもよろしくお願いします!」


ファルさん「ま、まかせて下さいっ!


      (・・・難易度がますます上がった気はします。)」


 ファルさんは、ご機嫌になりました。

 夢見る乙女さんはいいですね。



 お昼時になると、ファルさんは、一旦お店を閉めて、

 セントクラウス学園の商業エリアに移動します。


 軽トラで5分くらいの距離です。


 お花屋さんを新規出店しているので、

 そのお店で、働いています。


 社長のジェネシスおじさんが、

 新しい店員を雇用してくれるまでは、

 商店街と、こちらの商業エリアの二つのお店を、

 ファルさんは、管理しなければなりません。


ファルさん「いいこともあるのです・・・。」


 学園と商業棟は、普通に通路でつながれているので、

 校内に行かなくても、

 結構な、出会いがあったりします。


 レオクスさんも、こちらにケーキと紅茶のお店を出店しているのですが、

 現在は、ためぞうと二人で、

 定食や麺類など、いろいろ扱うようになりました。


 ファルさんの目的は、そこにいるレオクスさんです。


 レオクスさんは、

 お菓子作りと紅茶が好きな、王子様で、

 女性のように美しい男性です。


 いつも笑顔のレオクスさんのケーキコーナーには、

 女性客や、女生徒さんでいっぱいです。


 特にレオクスさんを独り占めしたいという、

 女子は少なく、(ファルさんのような。)


ファルさん「!? わ、私だけ?」


 レオクスさんを、共有することで、

 みんなで女子力を上げていこうよ的な、

 まったりとした感じの雰囲気に包まれています。


 (抜け駆けに対する、視線はあります。

  エンディングまで、焦るんじゃないと、

  落ち着けモードになっています。)


 レオクスさんは、ケーキや紅茶だけでなく、

 季節にあったものや、リクエストには、

 メニューに書いてなくても、応えてくれるので、

 お昼休みのオアシスのような存在です。


 とても、美しい男性です。


ファルさん「競争率は、高いですね。


      (とある、最大勢力の帝国の、

       帝位継承権が、第一位でありながら、


       あえてそれを望まず、

       ご自身で一から作り上げようという、

       見上げた姿勢の持ち主です。


       ・・・高嶺の花ですね。)」


 ラウエルさんがやってきました。


ラウエル「こんにちは、ボス。」


ファルさん「ラウさん、こんにちは。」


 ラウエルさんは、中華まんを商店街や、コンビニのケースで販売しているので、

 お昼時には、ちゃんとランチに来ます。


 お友達のリンカさんに、特製あんまんを頼まれた時などは、

 遅れて来ます。


 自然な感じで、バストアップが出来る上に、

 そのあと、おやつにもなる、優れものです。


 ファルさんの部下ですが、

 心の友なので、なんでも話せます。


ラウエルさん「定食コーナーに行くある。


       ボスは、どうするね?」


ファルさん「そ、そうですね、


      一緒に食べます。」


 お店の定食コーナーは、

 ためぞうの担当です。


 そば打ちタヌキとして、修行を重ねてきたためぞうは、

 なかなかの腕前です。


 うどんも修行中で、けっこう美味しいです。


 ためぞうは、冒険こそやっていませんが、

 料理の腕前は、磨いてきたので、

 定食コーナーを任されるくらいまで、成長しています。


 ためぞうは、自分を預かってくれている、

 エリスねーさんの為に、

 毎日、食事を作っています。


 元々、料理の出来るためぞうでしたが、

 レオクスさんと一緒に頑張って、

 そこに繊細さが加わっています。


 のどごし、なめらかな感じです。


ためぞう「こんにちは、ファルさん。


     ラウエルさん。」


ラウエルさん「ためぞうさん、


       天そば定食、お願いある。」


ためぞう「あいよッ!」


ファルさん「私は、何にしようかしら。」


 ファルさんと、ラウエルさんは、

 テーブルに着きました。


 仮設の定食コーナーなので、テーブルや椅子は簡素ですが、

 きちんとテーブルクロスがしてあって、

 椅子には、クッションが敷いてあります。


 手作り感は満載ですが、その雰囲気が、

 学生気分を味わえて、良かったりもします。


 ローゼさんが、やってきました。


ローゼさん「ためぞうさん、


      きつねうどんと、おいなりさんのセット、

      お願いします。」


ためぞう「はいっす!」


 ローゼさんは、

 ためぞうの元師匠のハインさんと、

 最近、ちょっぴり成長したリンカさんと、

 三人で暮らしています。


 ローゼさんは、二十六話くらいまで、

 ためぞうを、裏方として支えていました。


 サフィリアさんから貰った、

 学園の赤のジャージを着ています。


 プラチナの髪の麗人とウワサされるほどの、

 美人さんです。


ファルさん「私は、ごぼう天うどんのセットでお願いします。」


ためぞう「了解っす。」


 定食コーナーには、

 他に、教職員のみなさんや、

 事務員のセリスさん、


 ためぞうの担任の、エリナ先生(19)がいます。


エリナ先生「はい、エリナです。


      ティーンである事を、アピールしておきます。

      来年も、19才です。


      何年経っても、19才です。」


 ファルさん(20)が、大人にみえました。


ファルさん「・・・ええ、


      1つしか変わらない、この違いは何なのでしょう。


      私とたいして変わらない年に見える、

      ローゼさん(16)にお聞きしたいのですが。」


ローゼさん「はい、お答えします。


      学園生活において、一年というのは、

      とても重要な成分です。


      ここが、重要なのですが、

      来年も、年齢は全員変わらない

      2015年度版になると思いますので、


      この1才差が、どうにも埋まらない差なのです。


      一馬身くらいの差はありますので、

      初期設定は、大変、重要だと思います。」


ファルさん「・・・。


      (大人な感じがよい時もあるかもしれません、と、


       前向きにとらえましょう。


       ・・・恋の経験値が大きく不足していますが。

       そこは、みなさん、大して変わらないでしょう。


       そう、信じたいのです。)」


 ためぞうが、気を利かせて、

 三人分のランチを運んで来ました。


 サフィリアさんも

 レオクスさんの作った、かわいいエプロンドレスで、

 お手伝いしています。


ためぞう「ゆっくり、していってくださいね。」


 三人は、ためぞうをちょっといいなと思っています。


 ・ ローゼさんの場合  = 共に苦労を重ねた同志としても、

               美しい友情のような想いがあります。


               愛しているヒゲのお父さんには、

               遠慮なく、その愛情をぶつけられるのに、


               触れると、失ってしまうかも知れない、

               淡い想いのためぞうには、

               とても、ためらってしまいます。



 ・ ラウエルさんの場合 = お父さんのラウ会長は、

               ためぞうの将棋友達の亀吉さんと親友で、

               その亀吉さんからの、薦めもあります。


               お母さん(?)のエリーゼさんが、

               ためぞうを気に入ったようです。



 ・ ファルさんの場合  = これまで、一度も逆境に立った事のない、

               無敗の女帝でしたが、


               一度、その逆境を守ってもらうと、

               守られる優しさに触れた感じで、

               あたたかさを素敵に想いました。


               ためぞうが、もしかすると、

               本当は王子かも知れない、というへんな情報を、

               吹き込まれています。


ローゼさん「サフィリアさん、


      ジャージ、ありがとうございます。

      サイズが合って、いい着心地です。」


サフィリアさん「あ、いえいえ。


        私も、ローゼさんにはお洋服、

        縫っていただいていますので。」


ファルさん「サフィリアさんの、

      白のエプロンドレス、かわいいですね。」


サフィリアさん「ありがとうございます!


        はい、気に入っています。

        レオクスさん、裁縫もお上手ですね。」


ファルさん「さすがに、王子さまとしてすでに目覚めている

      レオクスさんは違いますね。


      すごく素敵だと思います。」


 三人は、一緒にいただきますをします。


 テーブルで、美味しそうにきつねうどんを食べる、

 ローゼさんは、言いました。


ローゼさん「えー、

      アリサ副会長さんから、


      ファックスを頂いたのですが。」


ファルさん「!?」


 どうやら、ローゼさんも情報を持っているようです。


 ローゼさんの場合、

 便利な本、『全知の書』を持っているので、

 情報が更新されれば、その本にも書いてあります。


 この本の欠点は、

 勝手に内容が更新されるので、

 ある程度、定期的に開かないと、気付けない事です。


 ファックスを受け取った後、

 ローゼさんは、詳しい更新内容を確認したようです。


ローゼさん「怪しいネタだったので、

      一応調べてみました。


      ファルさん、どうしますか?」



 ・ ローゼさんに、ネタを聞いてみる。


   → はい。


     いいえ。



ファルさん「(こっそり、教えてw)」


ローゼさん「(はい、了解です。)」


 ラウエルさんは、天そば定食を頂きながら、

 聞いています。


 ローゼさんが、ファルさんにひそひそと言いました。



   ◇ ためぞうさんの、『 II 』なところ。


     ・ 冒険のデータが約2倍になりましたが、


       元々、冒険していないので


       だいぶ、空き容量があります。


       そこに、2Pキャラのデータが収まるようです。



     ・ その2Pキャラのデータ。


       なまえ 『グランハルト=トレイメアス二世。』


       LV 99


       (1Pキャラは、タヌキさんでした。)



     ・ 「ここが、王子!」


       なんと、帝位継承権が、レオクスさんの次に高い。


       二位です。



       正統なるカイザー、『ヤマモト』さん(ためぞうさんのお父さん。)を、


       ワタクシが、倒してしまったことで、


       息子のためぞうさんに、権利が移っています。


       面目ない・・・。


     ・ 覚醒条件は、『LV99』になることです。


       ここの難度が、果てしなく高いですね。


       まあ、なかなか美男子でした。



ローゼさん「別に、変わらなくても、

      いいことってありますよね。


      私は、そのままでもいいんじゃないかと思います。

      きつねうどん、美味しいですね。


      心が、あったかい気がします。」


ファルさん「ええ・・・。


      限界など、自分が超えればいい事なので、

      今のままでもw


      夢がある分、+1な感じはします。」


ラウエルさん「いい事、聞いたある。」


 ためぞうは、こつこつと貯めるように、

 いい方向には、向かっています。


 今のためぞうでも、いい点もたくさんあります。



 ・ まず、LVが93もある。


 ・ エリスねーさんが付いてくる。


 ・ タヌキのままでも、王位はある。


 ・ フルーツ牛乳も届けてくれる。


 ・ すでに、魔王軍の四天王入りは、達成している。



   などなど。

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