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ダークフォース続き(仮)新規です

ダークフォースDFと続きに仮セカンド。
新規とDF追加再編です

剣王国四天王 威厳候『メビウス』 (日記 8・2より)

2010年08月02日 10時08分30秒 | 登場人物紹介
こんにちは、井上です。

暑い日々が続いていますね。

今年は暑さが長く続くみたいなので、

熱中症対策とか、気をつけています。

ブドウ糖のお菓子とか、食べたりしてますです。

カリカリ梅とか、良さそうですネ。


えっと、
一応、画像はレミルさんです。
(剣王国四天王 威厳候 メビウス将軍。)


本物のエストさんに、なります。

えすと「・・・偽者ネタは、やめて下さい。

 夢は、
 華やかな人生を生きることです。」

レミル「そんな、偽者だなんて、
 私はあなたの事を、
 そんな風に思ったことはありません。」

えすと「うわっ・・・、
 なんかパラメーターで全部負けてる気がする。

 甲冑の向こうのナイスバディに比べたら、
 私なんて、ただの丸太だわ。」

レミル「エストさん、
 共に、この世界をより良く導く為に、
 頑張りましょう。

 そうですね、
 私はあなたを『ライバル』のように、
 思っているかも知れません。

 共に何かを競える相手がいるのは、
 幸せな事だと思いますので。」

えすと「ライバル発言、来たーーーーっ!!」

えすと「いいわ、受けてたとうじゃない。
 だから、名前を『エスト』戻してくれない?」

エスト「フフッ、
 例え色々あれこれ劣ろうとも、
 私は、あなたに勝ってみせるわ!!

 私に奇跡の力が眠っているのなら、
 その眠りを叩いてでも起こして、
 栄光を、握りつぶすくらいの勢いで、
 手に入れまくってみせるだけよ!!」

レミル「・・・。
 エストさん、あの。」

エスト「何!?
 先制攻撃なら、許さないわよ!!」

レミル「あ、いえ・・・。
 共に励みましょうという感じで
 申し上げた言葉なのですが、

 誤解されてる気がします。」

エスト「生まれながらにして、
 そんだけ、立派なモノ持って生まれてるから、
 そんな余裕、こけるのよ!!

 私なんか、あちこち失って、
 それでも必至に王宮で生き残っているのよ!!

 王宮で生き残るってのは、
 とーっても大変なことなの。

 いわば、『戦場』よッ!!」

レミル「・・・何だか、
 たくましい事になっていますね・・・。

 私たちは、そう、
 双子のようなものですから、
 仲良くやりましょう。
 ねっ?」

エスト「双子なら、せめて同じ容姿にして!!

 あなたの方が、明らかに成分を持っていっているわ。」

レミル「え、あ、
 その・・・。」

エスト「そりゃ、あなたなら、
 仮面取って、ドレス着たら、
 モテまくりの、ときめきライフが待ってるでしょうけど!

 私の場合は、王子様から選んでもらう側の、
 数多いる女どもの、その中の一人なの。」

レミル「えっと、
 そういうのは、私は苦手かもしれないです。

 私って、地味ですし、
 その、おしゃれとか、わからないので。
 その、ごめんなさい。」

エスト「何じゃーー!!

 その野郎どもが喜びそうな、
 清純派娘的発言はっ。

 あなたみたいのが、
 隠れヒロインとして、
 横から、油揚げを掻っ攫って行くのよ!!

 あげの乗ってないキツネうどんの気持ちが、
 あなたには、わかると言うの!?」

レミル「・・・。
 あの、正直わからないです。

 でも、ほら。
 みんなが心から笑顔になれるって、
 素敵なことじゃないですか。

 私が何処まで出来るかなんて、
 わかりませんが、
 エストさんも一緒に、
 この美しい世界を守る為に、
 頑張りましょう、ネ?」

エスト「見知らぬ誰かの笑顔より、
 私が愉快に高笑っているほうが、
 よっぽど大事だわ。

 レミルさんは、世間を知らな過ぎなんじゃない?
 世の中、平和になってしまったら、
 勇者様なんて要らないの!!

 努力無くして、真の勝利は掴めないの!!
 困った人がいたら、
 職業安定所を教えてあげるか、
 仕事を探してあげる。

 そうして得たお金は、
 何よりも尊い、自分へのご褒美なの。
 そして、うまいものを食う!!

 生きてるって感じが満ち満ちるのよ!」

レミル「・・・。
 すいません、勉強になります。」

エスト「・・・。
 素直に返されると、ちょっとやりにくいわ。

 もっと、噛み付いて来てもらはないとね。」

レミル「・・・エストさんは、
 お強いですね。

 なるほど・・・、
 という事は私も少し欲を出して、
 王子様を狙うくらいの気概が必要なのですね。」

エスト(ん、それはいかん!!)

エスト「んん、
 個性は大事とおもうわ。

 あなたは、もっとあなたの個性を
 大事にすることよ。

 清楚系のあなたが、
 ガツガツしては、駄目。」

レミル「ほっ・・・。
 そうですよね、
 無理はいけませんよね。

 どう、男の人に声をかけていいかわからず、
 困ってしまうところでした。」

エスト(この人には、
 しばらく仮面のままでいてもらう必要があるわ。

 こんな娘をポップさせようものならば、
 王子もろとも、男を持っていかれかねない。

 ライバルには、
 出来るだけ潜伏状態で、
 そのまま潜伏していて欲しいから。)

エスト「無理はしない、以上。
 いい?」

レミル「そうですね、
 自然体でいることも、大事なことですよね。」

エスト「全然、無理しなくていいからね、
 無理は、身体によくないからね。」

レミル「お気遣い、心入ります。」

エスト「そ、それじゃね!!」

レミル「はい。
 では、また。」



それでは、

  またです~~~。^^

剣王国四天王  優美候 ハインウィンド

2010年07月13日 16時29分59秒 | 登場人物紹介
名前 フィオーラ = ハインウィンド

性別 女性

年齢 不詳(見た目は、二十代前半。)

髪  金髪ブロンド

瞳  青

武器 通常は、アダマンサーベル。
   (召喚時 魔剣『ダークソウル』。) 

奥義 暗黒剣 カオスブレイク


戦士レベル  94

レベル限界 ???


  ティヴァーテ剣王国四天王、
  第三軍・『サードニクスの軍』の将。

  通称 『優美候 ハインウィンド』

  または、『賢者 ハイン』


 剣王家に代々仕える、
 ハインウィンド侯爵家の才女。

 彼女が侯爵家を継いで、十余年の歳月が経つか、
 一向に、老いる気配を見せない為、

 それを妬む者たちから、
 『若作り』などと言われているが、
 本人はあまり、気にはしていない様子。

 剣王国・四天王家の中では、
 実戦から、かなり遠ざかっており、

 実は、彼女が侯爵家を継いで、
 第三軍は、戦いと呼べるものをまったくしていない。

 些細な揉め事など、副将であるミーアに任せ、
 彼女は、遊興に耽る怠惰な日々を送っている。

 四天王家は、剣王バルマードの代からは、
 色々と隠し事のようなモノも増えたが、

 彼女もまた、例に漏れず、
 色々と隠し事を抱えているようだ。

 彼女は、王城ドーラベルンから、
 故意に離れないような仕草を見せる。

 実戦レベルで、
 彼女がどれ程の能力を発揮出来るのか?
 という将軍たちの問いに対し、

 彼女は、

「そんなの聞いてどうするの?
 知りたければ、かかって御出でなさいな。」

 と、挑発めいた言葉を言う。

 実際、四天王の軍に仕掛けるというのは、
 剣王バルマードに挑むという事と同義である為、
 その言葉の前に、将軍たちは次の言葉が出せない。

 将軍たちの夢は、諸侯として数えられる彼らの家を、
 名門と謳われる四天王家の一員にすることでもある。

 隣国に目立った強国もなく、
 皇帝の支配下で、その優劣を競うくらいなら、
 最強を冠するこの
 『ティヴァーテ剣王家』で、
 立身を目指す方が、
 よほど権力に近づけるし、
 大きな発言力を得ることが出来る。

 将軍に数えられる者たちは、
 そうして、王家の事を熱心に思っている。

 皆の情熱に少し困っていたバルマード王に、
 ハインウィンドは、言う。

「野心を持たぬ家臣など、
 かえって不気味でありましょう。」と。

 と、同時に、こうも言った。

「実績のある、グライト将軍や、
 家臣から熱烈に支持されている凛花殿に比べれば、
 やはり、私の存在は、それには劣るのでしょう。

 強いて言えば、それら公爵家とは違い、
 我が家は、王家とは血でつながらぬ、
 『侯爵』であります故。」

 ハインウィンドは、
 あまり戦を好む性格ではなかった。
 彼女の言葉でいうならば、
 それは、

「めんどくさい。」

 行為であるからだ。

 武を以って成る、剣王家の
 重臣中の重臣とも言える、彼女にとって、
 その言葉は、まさに、
 他の将軍たちを憤怒させるような言葉である。

 バルマードは、彼女の事をよく、
 『賢者殿』と呼ぶ。

 遊興に日々を費やす彼女を、
 我らが剣王陛下は、そう呼ぶのだ。

 ならば、その才たるものを見せて欲しいと、
 半ば、言い掛かりであるが、
 各軍団の長である将軍たちは、
 彼女に、その知恵を見せることを要求したのだ。

 この時、バルマードは、
 そんな熱心な彼らを見て、
 苦笑うかのように、

「やめた方が、いいと思うよ。」

 と言った。

 ハインウィンドとしても、
 一度、彼らに灸を据えるのも一興かと、
 その申し出を快諾してやった。


 王城ドーラベルンの北、
 100キロに位置する平原で、
 ハインウインドは、模擬戦をする事を提案する。

 平地ならば、数に勝る方が優位である。

 この時、ハインウィンドは、
 一万の兵を第三軍から出し、
 堂々と、平原のど真ん中に布陣した。

 対する将軍たちの軍勢は、十万である。

 将軍たちの軍は、第三軍を包囲するように、
 布陣した。

 この時点で、勝敗はすでに決していると、
 将軍たちの誰もが確信していた。

 問題は、
 誰が、この減らず口の賢者さまから、
 その功を挙げるかという事である。

 ハインウィンドは、
 各将軍の動員できる兵数に応じて、
 第三軍の数を意図的に減らしていた。

 ハインウィンドは、言う。

「戦うなら、さっさと御出でなさい。
 退屈すぎて、寝てしまいそうだわ。」

 そう言って、
 ハインウィンドは、彼らを挑発すると、
 その第三軍の指揮を、副将のミーアに任せ、
 第三軍の将たちと、トランプを始めた。

 馬鹿にするにも程があると、
 各将軍たちは、一斉に総攻めを仕掛ける!

 ハインウィンドの陣営には、
 外側と、内側にそれぞれ柵がしてあり、
 外側の柵など、十万もの兵に押されれば、
 一気に踏み潰される程度のものである。

 相手は、あの剣王に
 『賢者』と呼ばせるほどの人物である。

 さすがに、各々の将軍たちも、
 無警戒に突進したわけではなかったが、

 その外側の柵には、何の仕掛けもされてはいなかった。

 第三軍の副将ミーアは、
 円陣を組んで、総攻撃に耐えている。

 さすがは、第三軍といった兵の錬度で、
 その円陣は中々切り崩せない。

 各将軍たちの目の前にいるハインウィンドは、
 それでも、内側の柵の中で、
 第三軍の将たちと、札遊びに興じている。

 ミーアは善戦するが、
 やはり数の差が圧倒的である。

 円陣は次第に小さなものへとなってゆき、

 ハインウィンドの顔がよく見える位置まで、
 各々の将軍たちは、突出して来ている。

 ハインウィンドは、
 軋む鎧の音や、剣が火花を上げる只中、
 その雑音の中でも聞き取れるような声で、
 こう言った。

「あらまあ、
 負けそうだわ。」、と。

 まるで他人事である。

 彼女を守る、その内側の柵も、
 決して頑丈に作られたような物ではない。

 副将のミーアが、必至に守り抜いているだけで、
 その陣も、もう崩壊寸前だ。

 ハインウィンドはそれを見て、
 カードを空に放り投げると、
 頭を掻きながら、こう言った。

「どうやら、私の負けのようね。」、と。

 次の瞬間、総攻撃が止んだ。

 各々の将軍たちは、得意げな顔をして、
 何が賢者なものかと、
 彼女の事を鼻で笑う仕草を見せた。

 ハインウィンドは言った。

「静かになったことだし、
 もう一勝負と行きましょう。」

 そして、ハインウィンドは、
 再びカードを切り始める。

 ハインウィンドは、カードに負けた話をしていたのだ。

 この間に、各々の将軍たちは、
 兵たちと引き離され、
 副将ミーア率いる第三軍の円陣の中に、
 まんまと押し込まれていた。

 副将のミーアは、将軍たちに向かって言った。

「これで、我が軍の勝利を
 お認めいただけるでしょうか。」、と。

 この時、将軍たちが、
 ミーアの防戦が演技であることに気付くのには、
 たいした時間は必要なかった。

 第三軍は、ほとんど無傷で、
 彼らを取り囲むように悠然と布陣していたのだ。
 そこには、一縷(いちる)の隙もない。

 確かに兵は、
 第三軍の囲いによって分断されているが、
 数は第三軍の十倍いるのだ。
 将軍たちは皆、高い能力を持つ戦士たちである。
 一点突破も、難しくはないだろう。

 さらに言えば、
 大将のハインウィンドは目の前である。

 彼女さえ倒せば、そこで決まる事だ。

 将軍たちが、そんな話をしていると、

 また負けたと言わんばかりに、
 ハインウィンドがカードを空へと放り投げる。

 するとハインウィンドは、
 不愉快そうな顔をして、徐に立ち上がると、
 将軍たちに向かって、こう吐いた。

「賢者、賢者、うっとーしい。
 大体、そんな『賢者』さまが、
 何度も無様に、
 カードで負けると思っているのかい!?」

 ハインウィンドの態度が一変する。

 享楽的であるが、
 その中に優美さも備える
 ハインウィンドが、

 腰のアダマンサーベルを抜いて、
 血に飢えた目をして
 こちらへと向かって来る!!

 副将のミーアが止めに入るが、
 ハインウィンドに軽くあしらわれる。

 ミーアの実力は、将軍クラスだ。
 その彼女でさえ、寄せ付けない
 ドス黒いオーラを、
 ハインウィンドは、殺気満々で、放ちまくっている!!

 頭に血が上って、
 これが演習であるのを、
 すっかり忘れてしまっているようだ!!

 ミーアは、第三軍に道を開ける様に指示を出す。

 ミーアは、将軍たちに言う!

「早く、この場から退いて下さいッ!!」

 ミーアはそう言ったが、各々の将軍たちは動かない。

 というより、動けないのだ!!

 単身での実力なら、
 ミーアは、ここに並ぶ将軍たちの誰よりも高い。

 そのミーアが触れることさえ出来ない相手に、
 策無く立ち向かうのは、あまりに無謀だ。

 しかも、すでに演習の域を超えてしまっている!!

 剣王の四天王たちの実力は、未知数である。

 しかも彼女は、公爵である凛花将軍をおいて、
 さらに上位である『第三軍』を任されている。

 侯爵でありながら、
 マクスミルザー公爵の名を持つ、
 凛花将軍の上にいるのだ。

 ハインウィンドから感じるその驚異的圧力は、
 剣王バルマードのそれに近い!!

 つまりは、『大陸最強』クラスなのだ!!

 将軍たちの頭の中では、
 すでに『賢者』という名など吹き飛んでいる。

 目の前にいる彼女は、
 人の形をした、『化け物』なのだ。

 刹那、
 ハインウィンドと将軍たちを遮るように、
 剣王バルマードが、割って入った。

 丘の上で、成り行きを見守っていたバルマードが、
 ミーアからの救援に応じて、
 その場に現れたのだ。

 バルマードは、各々の将軍たちに言う。

「君たちもこれで、分かったろう?
 彼女は『賢者』なんだよ。

 分かってもらえないと、
 私としては、貴重な将軍を失う事になってしまう。

 あと、
 今見た彼女の事は、
 あまり、触れ回らないほうが身の為だよ。」


 こうして、
 十倍の兵を撃破したことにより、

 ハインウィンドの
 『賢者』としての名声は、
 一段と高まった。

 後に、彼女に言わせれば、

「あんな事、
 カードをするより、容易いことです。」

 と、なる。


 彼女には、
 昔馴染みという者も多く、

 その中の一人が、

 『魔王・四天王』の一人である、

 彼、マイオストである。


 マイオストは、言う。

「賢者とか呼ばれて、羨ましいね。
 私なんか、三バカの一人だよ。」

 ハインウィンドは、
 マイオストにこう答える。

「そうね、
 賢くありたいなら、まず本を読みなさいな。」

 ハインウィンドはそう言うと、
 教材である『社会』の教科書を手渡した。

 マイオストは、その本を片手に、
 ハインウィンドにこう尋ねる。

「あのさぁ、
 もっと知力を、ガツン! と上げる、
 『指南書』かなんか、ないの?」

「あなたは、まず、
 人に名前を間違われないようにする方が、
 先かもね。

 いっその事、
 『マスオ』さんにしなさいな。
 そして、最高のマスオさんを目指すといいわね。」

 マイオストは、少し考えるようにして、
 彼女にいった。

「それじゃ、君のところに婿入りしようかな。
 そして、君の名前は、
 『フィオーラ=ガイヤート』
 になる、わけだ。」

「なるか、ボケーーッ!!」

「受け答えが、
 大『賢者』さま、っぽくないんだけど。

 君の知力って、一体、何ぼなん?」

「あーもう、
 ウッサイわね。
 これ聞いたら、さっさと帰る事。

 いい、
 私の知力は『100』よッ!!」

「正直な所を、
 聞きたいのですが。」

「・・・。

 『59』よ。

 悪かったわね!
 『賢者』名乗ってて!!」


 こうして、
 ハインウィンドに叩き出される、
 マイオストであった・・・。

ウィルローゼ (仮)

2010年07月10日 01時03分57秒 | 登場人物紹介
こんばんは、井上です。^^


ゆうりさんへ、

コメントどうもです。^^


なんとなく、ウィルローゼを描いてみましたので、
アップしておきます~。


えっと、

ウィルローゼの設定は、

『内から、世界を崩壊させる者。』

です。

ウィルハルトと、
同じ身体を共有してはいますが、
存在そのものは、
まったくの、別人です。


『ギーガ』など、外敵に対し、

この世界が抱える、

内なる『敵』という感じです。

内側から、
外敵さえも喰らう!!
という雰囲気の、ワイルドさんです。


プラチナの髪に、

ゴールドの瞳。

ということになっています。


強さ的には、

エグラート世界最恐クラスで、
すでに、セバリオスより強いです。

凛花は、そのウィルローゼの護衛を、
(ウィルローゼから、世界を守る。)

賢者、ハインウィンド
(金髪碧眼の姐さんです。)と、
二人でやっています。


ウィルローゼは、
この世界にあって、
『ダークフォース』を
自在に操れます。


性格は、アセリエスによく似ており、

狂喜に満ち満ちています。

欲しいモノは、手に入れる性格ですが、

ヒゲパパを、
とても深く愛しておりますので、

ヒゲのパパなどを、欲しがっております。

今のところ、ヒゲパパの言う事には、
従順です。


法王国では、
アセリエスと、
とても気の合う、
仲良しさんになりそうな感じです。


現時点での、

ウィルローゼの強さですが、

『LV100+』 です。

まだ、成長し始めたばかりの強さです。


ヤマモトに、

『女帝(エンプレス)』

と、呼ばせるほどの脅威さです。

何の為に、ヤマモトの兄さん、
伝説の覇王さんが、

この世界に『ルフィア』を残したのか、

ヤマモトさんは、その身をもって、
思い知っているところです。


ヤマモトさんは、

攻撃力 100,000,000
素早さ 99,999,998
防御力 1

ですが、

ウィルローゼは、

攻撃力 100,000,000+
素早さ 100,000,000+
防御力 500,000,000+

です。
(理論値なので、異世界でないと、
 本領発揮は出来ません。
 質量不足の為です。)

ライトフォース約一億と、
ダークフォース約一億(ダーククリスタル使用時)と、
さらに、一億近い、
マスタークラスのボーナス値を持っています。

その上、『天使』能力で、
高レベルの防御力付与を受けています。

戦闘エリアを、
持ち前の天使能力で、
ほぼ完全分割出来るので、

どれほど『力』を使っても、
世界を傷つけない特性を持っています。


魔王ディナス(セリカ)を

『戦天使』

とするならば、

ウィルローゼは、

『堕天使』

という位置づけになりますです。


性格は、いじわるですが、
悪人というほどでは、ありません。

悪を行うと、
ヒゲパパが困るので、

ちょっかいを出さなければ、
わりと、
いい子にしています。


ウィルハルトと、
二人で一つの存在な為、

さっさと乗っ取ってやりたいと、
考えています。


ヒゲパパから、嫌われるのは、
耐え難いことなので、

控えめに、
乗っ取ろうとしています。


ではでは、

またです~~~^^。

剣王国四天王  慈愛候 凛花

2010年07月07日 22時51分51秒 | 登場人物紹介
名前 凛花(リンカ)= マクスミルザー

性別 女性

年齢 不詳(肉体年齢は、15歳。)

髪  椿のような艶を持つ、黒髪のショートヘア。

瞳  茶色。(ダークブラウンに近い。)

武器 名刀・備前長船『大般若長光』

奥義 剣皇剣・隼(ハヤブサ)


戦士レベル  98

レベル限界 100


  ティヴァーテ剣王国四天王、
  第四軍・『サファイアの軍』の将。

  通称 『慈愛候 凛花』

  剣王国四天王中、最強の実力を持つ。


 ティヴァーテ王室に繋がる、
 分家、マクスミルザー公爵家の養女。

 跡継ぎを亡くした公爵家に、
 バルマードが、彼女を紹介したことにより、
 公爵家の養女となった。

 マクスミルザー公爵家は、
 代々、剣王の右腕として仕えてきた。

 故に、剣王の薦めを断りようもなく、
 凛花を養女として迎えたが、

 『異境』の娘である凛花を、

 由緒ある公爵家に迎えるには、
 相当の抵抗があった。

 剣王家や、他の公爵家から、
 迎えるのであれば、
 『血』が絶える事はないのだが、

 凛花の代で、
 剣王家に連なる者たちから、
 婿を取らなければ、
 公爵家は、
 里親である老夫婦が他界した時点で、
 『侯爵』家へと転落してしまうという、
 その不安があった。

 剣王家との血の繋がりが、失われてしまうからだ。

 公爵である老夫婦は、
 凛花の事を、まるで我が子のように
 受け止め、愛した。

 しかし、名門である公爵家の家臣たちは、
 その名にとらわれるが為に、
 凛花を受け入れるならば、
 即時、他の公爵家からの縁組をと、
 人の良い老夫婦に迫ったのだ。

 困り果てた老夫婦に、
 養女となった凛花は言った。

「お義父さま、お義母さまに出会えた事は、
 私の人生で、二番目に幸せな事です。

 一番の幸せは、この出会いを下さった、
 剣王陛下のそのお優しさだと、
 そう心得ております。

 私は、お義父さまを知り、
 お義母さまを知りました。

 そして、公爵家の優しい人たちを。

 私は・・・。」

 と、そう言いかけた凛花の言葉を、
 老人は、止めた。

「ずっと、傍にいなさい。」と。

 その後、マクスミルザー公爵である彼は、
 家臣たちを呼びつけると、
 その瞳に、剣王の血に繋がる覇気をのせて、
 彼らの前で、こう言った。

「異論のある者は、この場にて手を挙げよ。
 即座に、この剣にて討ち取ってくれる。」

 公爵は、
 彼の手にはすでに重たい、アダマンの剣を
 家臣たちの前に突き出して、
 彼らにそう問う。

 その時、全ての家臣が、
 親愛なる老公爵の身を気遣って、
 一斉に、
「異論無し。」と頭を垂れた。

 こうして、マクスミルザー公爵家は、
 彼女、凛花を受け入れたのだが、

 剣王バルマードが、
 何故、彼女を公爵家の養女へと、
 話を持ちかけた理由を、

 凛花が、第四軍の将として、
 剣王国四天王に名を連ねたその時に、
 思い知らされる事になる。

 圧倒的なまでの、
 戦士としてのその強さ。

 彼女は、バルマードに、
 その
 『戦士能力の隠蔽』
 を命じられていたのだ。

 バルマードは、
 公爵家の混乱が長引くようであれば、
 彼女に、その能力を見せるように、
 指示しただろう。

 それよりも先に、
 老公爵が動いた為、
 バルマードはその言葉を口にせずに済んだ。

 第四軍の重臣たちが、
 彼女のその実力を目にしたのは、
 王城ドーラベルンの地下にあるという、
 古の遺産の闘技上にての事だ。

 四天王就任の餞別として、
 バルマードは、凛花に、
 その場での能力開放を許した。

 凛花は、躊躇って、
 その言葉に遠慮したが、
 バルマードは、
 その場にいる全員に向かってこう吐いた。

「一度きりの、サービスだ。
 よーく見ておきなさいッ!!

 何しろ、私は簡単に、
 彼女に、
 力の解放を許す気はないからね!!」

 バルマードの声が、
 戦場にいる時のように荒い。
 これは、彼らを事前に身構えさせる為だ。

 さらに、バルマードは、
 挑発するように、彼らにこう放った。

「フハハハハッ、
 これに耐えれぬ程度では、
 どうこう、彼女に言う資格はないね!

 耐えられない人たちは、
 消えてなくなりなさいなッ!!」

 バルマードの叱咤が、
 家臣たちを守る為のものだと、
 すぐに理解した凛花。

 その凛花に、バルマードはこう耳打ちする。

(大丈夫だよ、
 私なりに選んで、彼らを呼んであるからね。)、と。

 刹那、

 凛花のその真の実力が発揮された。

 何という、強大な圧力!

 第四軍の家臣たちは、
 その力に、身動きさえ取れない。

 その、凛花から放たれる
 ライトフォースの煌きは、
 清水のように澄んでおり、
 一点の揺らぎも無い。

 つまり、その圧倒的な力さえも、
 凛花にとっては、
 控えめな、『力』の開放なのだ。

 この場に居合わせた、家臣たちは、
 全てが戦士LV80以上の猛者たちだ。

 その彼らでさえ、
 我が身を圧力から守るのに必至で、
 第四軍の副将である、
 コーデリアのみが、
 何とかその中で、戦士らしい立ち姿を保っている。

 副将・コーデリアは、
 ブロンドの長い髪に、
 青い瞳が印象的な美しい女性で、
 四天王入り出来るだけの実力を持つと、
 公爵家の家臣たちが押す人物だ。

 本人にその気はさらさらなく、
 老公爵を慕う忠義の士であったが。

 その、コーデリアは言った。

「神のような、力だわ・・・。」、と。

 コーデリアの戦士LVは、89。
 他国の将に、
 『戦乙女コーデリア』とありと、
 言わしめる程の人物で、
 これまでの第四軍の実質的運営を担ってきた。

 その彼女をして、
 凛花の存在は、まさに圧倒的であった。

 彼女を喩える言葉は、
 『女王』
 という名しか思いつかなかった。

 その、コーデリアの実力では、
 凛花の、
 今の戦士LVなど知り得る術もない。

 そんな顔をしたコーデリアに、
 バルマードは、涼しい顔でこう言った。

「知りたそうだから、教えてあげるよ。
 でも、他言無用に頼むよ。

 凛花将軍の今の戦士LVは、
 98ってとこかな。」

「98!?」

 その言葉に、誰もが耳を疑った。
 それは、
 大陸最強の剣王、
 彼、バルマードの戦士LVを
 大きく上回っているからだ。

 98ということは、
 天空の神々である、
 『フェルツ神』や『ジラ神』と、
 同じ戦士LVということになる。

 この地上では、存在しないハズの『力』だ。

 そう、その力は、
 神のような力ではなく、
 神と対等の力だといっていい。

 魔界ファールスにおける、
 『魔王ディナス』を除く最高値が、
 魔王四天王中、最強のマベルの97だ。

 彼女の、
 凛花の実力は、
 そのマベルの上をいっているという事になる。

 この時、
 第四軍の家臣たちの中で、
 凛花の存在は、
 『神格化』したと言って、
 過言ではない。

 同時に、こんな疑問も湧いた。

「何故、これ程の実力を持つ戦士を、
 剣王は、ひた隠すのか?」

 その皆の疑問に、
 バルマードは、人差し指を口元に当てて答えた。

「内緒、だからね~。」、っと。

 まるで答えになっていなかったが、
 皆が、そろそろ圧力の限界に入り始めたのを、
 感じ取った凛花は、
 力の解放をやめ、
 その戦士LVを、コーデリアよりも弱い、
 89以下へとダウンさせた。

 神の如き力を、見せ付けられた一同は、
 剣王に対する忠誠とは、
 また異なる『信仰』のようなものを、
 凛花に対して、抱いた。

 バルマードとしては、
 反目しあっているよりは、
 陶酔していた方がマシかな、っと。
 凛花の頭を、軽く撫で撫でしてやった。

 すると、一瞬!

「我らが神に、何をする!!」

 といった視線が、一同から
 バルマードへと浴びせられた。

 それに驚いたのは、凛花の方で、
 慌てて、皆を制止するような仕草を見せると、
 誰もが皆、従順にそれに従った。

「『凛花』様さえ
 我が軍に御座(おわ)せば、
 第四軍のみで、世界をも切り取れる。」

 そんな妄想に恍惚としているのだろうと、
 バルマードは軽く苦笑って見せた。

 凛花は、そんなバルマードに、
 頭を撫でられたのがとても嬉しかった様子で、
 恥ずかしそうに、
 バルマードの顔をチラっと見つめている。

 バルマードとしては、
 家臣たちから、
 余計な敵意を買うのは避けたかったので、

 第四軍の連中の輪の中を目掛け、
 凛花の背中を、ポンッ!
 っと押しやり、

 彼女を、無理矢理、
 その輪の中に投げ入れてやった。

 こうして、
 凛花を中心に、笑顔の花が咲いた。

 つられて笑みを零す、凛花を見て、
 バルマードは、想う。

(みんな、彼女の居場所になってやってくれよ。
 期待しているから、ネ。
 ・・・良かったね、凛花。)


 こうして、凛花は第四軍、
 『サファイア』の軍の将となり、

 第四軍こそ、
 『剣王国最強!!』と、
 兵士たちは意気を揚げた。

 翌年、
 老公爵が他界し、
 凛花が、
 名門マクスミルザー公爵家を継いだ。

 その名を、
 『慈愛候 凛花』とする。

 凛花は、
 愛する義父の別れを悲しむが、
 公爵家全体の事を想い、
 常に明るく、陽気に振舞った。

 時折、
 森の中の静かな場所にある、
 老公爵の墓石の前で、
 花を供える凛花の姿が見られた。

 その時、凛花は静かな表情で、
 こう言ったことがある。

「私の中の一番が、
 変わった事をお知らせします。

 一番は、やっぱり、
 私と一緒にいてくれる、みんなです。
 お義母さまも、やっぱり、一番です。

 でも、剣王陛下も、・・・二番ではないです。

 あの、そのくらい欲張った方が、
 きっと、お義父さまも、
 笑ってくれます・・・よね。」


 凛花は、
 元は、明るく無邪気な性格の
 女の子だったが、

 ある事件をきっかけに、
 言葉少ない少女へとなっていた。

 凛花は、その
 良い意味での自分自身を、
 かけがえのない人々の輪の中で、
 取り戻そうとしていた。


 凛花の本来の名は、
 『本田 凛花』。

 異境と呼ばれ、
 鎖国を続ける東方の島国、

 『天帝国 ジパング』より、

 バルマードに連れられ、
 この地へと至る。


 天帝国は、
 『天帝』
 を頂点とする為、

 エグラート帝国の
 『皇帝』
 の軍門に下るのを嫌い、
 独立を続けている。 

 また、
 それだけの武力を持つ国でもある。 

 その国風が
 『武』を重んじる為、
 同じ気風を持つ、
 剣王家とは、友好関係にある。


 天帝は、
 将軍職ある、
 『豊田』家と、
 五つの大名家によって守護されている。
 (島津、本田、上杉、
  山本、伊達、の五大名家。)

 凛花は、その内の一つ、
 『本田家』の姫である。


 バルマードは、
 かつて一度だけ、

 かの地にて、
 凛花の事を、こう呼んだ事がある。


  『黒髪のルフィア』、と。

女教皇 アセリエス

2010年05月24日 22時54分46秒 | 登場人物紹介
名前 アセリエス

   (幾つかの名前と人格をもっており、
    『ロゼリア』という名で行動していることも多い。)
   
性別 女性

年齢 100歳以上(肉体年齢は19~21で止まっている。)

髪  黒く美しい、長い髪

瞳  右目は緑で、左目は真紅

武器 なし

奥義 なし

戦士レベル なし
レベル限界  0


 セバリオス法王国の『女教皇』。


戦う『力』を、持って生まれたものと、
       持たずに生まれたもの。

アセリエスの立場は、後者です。

アセリエスは、
セバリオスの神託によって、
今の地位に在ります。

彼女は初めから、
とりわけ美しく生まれたわけではなく、
生まれながらにして、
何かを持っていたわけでもありません。

何処にでもいそうな、
ごく普通の一人の少女でした。

自分を守ってくれる存在が、
いなかったという点では、
決して、恵まれた環境で育ったとは言えませんでしたが。

当時の世界は、
今の世界よりも荒れ果てていましたし、
生き残る為には『力』、
もしくは『知恵』が必要でした。

その二つとも、
彼女には欠けていましたが、
ただ彼女は、
強く、自分を信じていました。
彼女が、他人と大きく違っていた点は、
その気持ちが、とても強いという事でした。

信じるだけならば、誰にだって出来ることです。

自分を信じるのに、お金は必要ありません。

前を向いて歩くだけならば、
必要なのは『力』や『知恵』ではなく、
健全な、その両足なのです。

アセリエスは、自分を信じ、
無知であることには、言い訳はしませんでした。

自分を信じて歩く為には、
見上げる『目的』が必要なのだと、
彼女は考えました。
見上げる事で、彼女は下を向かずにすむのです。

最初の目的は、簡単でした。
『生きる』ことです。

生きる為に、何が必要なのか?

たくさんの、
足りないモノを満たしていくことが、
彼女を導く答えとなりました。

まずは、空腹を満たすだけのパンとスープ。
雨風をしのぐ為の、屋根のある寝床。
そして、お金や物を得る為の仕事です。

それらを少しづつ満たしていく中、
人々は、
複雑に絡み合って
生きているという事を、
彼女は、経験という足跡で、
ゆっくりと理解していきます。

『社会』の仕組みです。

人にはそれぞれ、役割があります。

アセリエスは、考えました。

善人が『善人』である為には、
『悪人』の存在が必要なようです。

害悪は、許されるものではありませんが、
必要悪というものもあるようです。

彼女は、思いました。

「悪魔がいなければ、
 神の存在は、薄れてしまうし、
 その恐怖がなくなれば、
 人間たちは争い始め、
 やがて、
 世界は今よりもっと、
 不幸になってしまうのかしら」、と。

アセリエスは、正直、
世界の『不幸』に興味はありませんでしたが、
不幸が自分に飛び火してくるのは、
避けたい事でした。

それと同じように、
安易に飛び交う、
『幸福』という言葉の意味も、
理解し難いものだと、
彼女は、考えていました。

聖職者の多い
この『セバリオス法王国』では、
その役職にある者に、
『幸福』という言葉が、
とても便利な、まじないの呪文のように
節操なく使われていると、
アセリエスは、思いました。

実体の無い約束事のように、
何の根拠無く、それは人々を励ましたのです。
その先に待っているのは、
伴わない結果と、落胆です。

このような無責任な発言は、
彼女の、
無意味なほど高い、
そのプライドが許しません。

彼女は、実行出来ないことは、
出来ないと言いましたし、
発した言葉に責任は取りました。

アセリエスは、
徹底した現実主義者でした。
取り引きには、至って誠実です。
まやかしの言葉などは、
美しくないと考えてました。

そんな人間が生きていくには、
多少、辛い時代ではありましたが、
信じる自分を安売りする気など、
このアセリエスには、
ありませんのでした。

彼女なりの美学に、
自己のルールに従って、
幾多の困難を乗り越え、
生きていました。

『強さ』を生き残ることで証明したのです。


やがて、
女教皇となった彼女は、

『女教皇・アセリエス』として、

こう言いました。

「自信を失うことは、
 とても、不幸だと思うのじゃ。
 では、幸福とはどんな味かのぅ?」

『言葉で語れるモノならば、
 ワタシの耳には、まだ聞こえないし、
 この目には、その色すら映らないワ』、と。


人を幸福にしたいのならば、
  まずは、自分が幸せでありなさい。

アセリエスは、そう言った真意を、
口に出して説明する性格ではありません。

また、アセリエスは、
豊かさというものが
いかに飽きやすいものかという事を、
新しいモノを手にする度に、
感じてきました。

それを他人に見せぶらかすのは、
悪趣味で、愉快ではあるのだけれど、
当然、妬まれ、無駄な悪意を買うのだし、
何より、自分を信じるという意味では、
何ら、『利』を生まないと。

女教皇となった今でも、
アセリエスは、こう言います。

「褒め讃えられるのは、
 とても愉快であるし、楽しいことじゃ。

 意外かもしれんのじゃが、
 褒められると、自信が湧くのじゃ。
 単純に、褒められるとやる気が湧くのぅ」

『こんな素敵な気持ちなら、
 少しは優しくしてあげられるかも
 知れないわ』、と

確かに、アセリエスは、
褒められるのが大好きです。
それは、彼女にとって、
とても嬉しい事なのです。

だから、彼女は手抜きはしません。

皆が彼女を称えるその喝采は、
彼女の気持ちをより高ぶらせ、
その自信を、より強くするのです。

まずは、
自分を信じることから始め、
信じ続けることで、
美しく成長してきた彼女、アセリエス。

彼女は、とても高慢で、
たとえ、思ってはいても、
言葉は選んで並べます。

『幸福』の言葉の意味も、
彼女なりに真剣に考えてはいるのですが、
それを口にするのは不愉快なので、
滅多に語ることはありません。

気まぐれに、
良い行いをしたくなった時、
アセリエスは、
こっそりと子供たちの前で、
こう言ったことがあります。

「子供はね、
 親にとっては、未来そのものなの。
 今を生きているのが親だとすれば、
 親たちは、今を延々と生き続けるの。

 だって、未来はあなた達が、
 繋いでくれるもの。
 あなた達が、未来を生きてくれるのよ。

 親が信じてくれるなら、
 迷わず道をお行きなさい。

 その先を照らすのが、
 あなた達の役目だもの」と、

アセリエスは、
言葉の意味を理解できない、
子供たちに向かって、
優しい口調で、
こう語り聞かせます。

そして、その言葉を直接、
親に伝えることはありません。

無邪気な子供は問いかけます。

「じゃあ、おねえさんのみらいは
 だれが、てらしてくれるの?」、と。

その時、
アセリエスは、
黙って首を横に振ります。

すると、一人の子供が言いました。

「じゃあ、ボクがてらしてあげるよ!」、と。

アセリエスは、
自然とその子の頭を撫でてあげました。

すると、他の子たちもそうして欲しいのか、
同じように、アセリエスに言いました。

子供の視線の先に映るアセリエスは、
とても美しい女の人で、
その手は、細くしなやかで、綺麗です。

子供たちは、ぼんやりとしか、
『めきょうこう』と呼ばれる彼女、
アセリエスの立場を理解出来ません。

子供たちにとって、
その手で撫でられるのは、
とても嬉しいことでした。

ですが、アセリエスは、
この子達と同じ時間を生きてはいません。
正確にいうと、この子たちの一生は、
アセリエスのそれよりも、とても短いのです。

子供たちの何人かは、この記憶を宝物に、
女教皇に仕える道を選びました。

立派に働いて、
その生涯が終わるまで仕える。
あの日と変わらぬ、綺麗な人、アセリエス。
いや、もっと美しく、優雅にアセリエスは咲いてゆく。

彼女の姿を見上げながら、
彼女の前を、
最期まで安堵の笑みを浮かべた
幾つもの命が、
通り過ぎて行きました。

その煌きは確かに、
アセリエスの異なる両目には、
映っていました。

アセリエスは、無表情です。
これは、頂点に立つ者の使命なのかも知れませんが、
一人の者の為に泣くのなら、
全ての者の為に泣いてあげなくてはなりません。

アセリエスが、
そこまで想っていたかはわかりませんが、
アセリエスは、
そういう時に、目を背けたりした事は一度としてありません。


アセリエスは、
多大な犠牲を払うような戦いに、
教団に仕える者たちを、派遣するのを好みません。

たった数人の見知らぬ者たちを救うのに、
何百人もの命を犠牲にするような真似はしません。

彼女に言わせれば、単純な足し算と引き算です。

教団の兵士は、他国の兵士に比べると
戦での犠牲者は、圧倒的に少数です。

アセリエスは、とても強いのです。
兵たちは、女教皇アセリエスを絶対的に支持しています。
アセリエスは、負けず嫌いなので、
勝てる戦いにしか、教団の兵士を用いません。

大人になった子供たちは、
アセリエスを敬愛し、
国の発展の為に力を尽くします。
アセリエスは、
そんな彼らに、相応の礼節を以って応えます。


アセリエスは、時折、
純白の法衣を纏い、
神々しいまでの聖女の姿で、
人々の前に姿を現します。

市民や信徒を見渡せる祭壇に立ち、
アセリエスは、言いました。
その言葉遣いは、いつもと変わる事はありませんが。

「フハハハハッ・・・、
 良き、眺めじゃのう。
 私を讃える声に、満ち満ちておるわっ。

 皆が息災であるならば、
 それは国が、富んでおるということじゃのう。
 私に、仕事がないのでは、
 退屈すぎて、あくびが出そうじゃ。

 この身を退屈させるのが、
 国の平和に繋がるのであるならば、
 その退屈も、仕事の内かのぅ。

 暇と金を持て余しておる者は、
 聖都を花で満たすのじゃ。
 好みの花なら、何でも良い。
 己が色の花で、聖都を飾り立てるのじゃ。

 それでも、
 このアセリエスの薔薇を超える事は無理かろうが、
 出来るものなら、超えてみよ。

 フフッ・・・、フハハハハッ!!」

アセリエスは、
度々、富めるものを競わせては、
派手に金をばら撒かせます。

花売りの子供は、忙しくなり、
各地の花を満載した荷車で、
聖都は世界中の花で溢れます。

交易が活発になると、
豪商たちから献上される品々で
大神殿の宝物庫も溢れます。

アセリエスは、我がままを言っては、
気に入らぬ品々を金へと変え、
使い切れない金を教団の寄付へと充てます。

司教たちは、その豊富な資金で、
飢える者に食事を与え、仕事を与えます。

アセリエスは、司教たちの無理な布教を禁じています。

大半は自分が投じた金なので、
信徒が司教に付くよりは、
女教皇の自分を崇めなければ、つまらないからです。
特に、信徒を集めているわけでもないので、
好きな者だけ信ずればよい。
と、そんな姿勢を取ってます。

この女教皇様の行いは、
『セバリオス神』の意に適うものである。
と、彼女を支持する者も、教団の内外に多数存在します。

神の絶対の信頼を得ておられるからこそ、
アセリエス様は、永遠に美しくあられるのです。
これは、彼女の存在によって何らかの利を得ている者の言葉ですが、
大多数の人々の支持を集めている事には、違いありません。

アセリエスは、
相変わらずの無機質の笑みを浮かべながら、
贅の限りの尽くされた彼女の個室にて、
椅子の腕木に頬杖を付いて、こう言いました。

「苺のケーキが、食べたいのぅ・・・。
 それも、とびきり美味しくなくてはいかん。

 ロゼリアにでもなって、
       買ってこようかのぅ」、と。

ハイゼン

2009年10月24日 21時43分21秒 | 登場人物紹介
名前 ハイゼン
   
性別 男

年齢 60

髪  白髪

瞳  黒い瞳

武器 アダマンソード改

奥義 苛烈剣・烈火

戦士レベル 87 
レベル限界 87


 『レムローズの苛烈候』の異名を取る猛将。

 戦士レベルこそ、90台に乗ってはいないが、
 その老練な剣の腕前で、
 レムローズ王国に苛烈候ありと、
 他国の王たちからも一目置かれる存在。

 豊富な戦闘経験から裏打ちされたその剣技は、
 レベル差を越えて、他を圧倒する。

 元来、戦士レベルは『強さ』の指標とされているが、
 それはあくまで、どれだけの質量とエネルギーの
 ライトフォースを『操作』出来るかというだけの事であって、
 自己の能力を最大限、発揮できているかは、
 当人の技量の方に左右される。
 ハイゼンはその点では、
 戦士の在るべき姿の、まさに手本となるような人物である。

 現在のレムローズ王国は、
 この苛烈候ハイゼンによって支配されており、
 他国の者たちには彼の存在は、
 独裁者のように映るかもしれないが、
 その統治能力は非常に優れており、
 高い国民の支持を受けている上、
 次期女王である「エリク姫」から、
 統治を『委任』されていると言っても過言はない。

 非常に真面目な性格の人間ではあるが、
 それなりのユーモアも持ち合わせており、
 部下をやる気にさせる術に長けた人物でもある。

 割と酒好きな方で、各地から様々な銘酒を集めては、
 ご褒美として、それを樽ごと空けている。
 悪酔いするタイプの人物ではないので、
 それで執務に支障をきたした事はこれまでにはない。

 一人酒を好むが、
 愛娘のように可愛がっている「エリク姫」の
 美しい肖像画を前に、
 こっそりと人知れず、口元を緩めている。

 現在、当のエリク姫はフォルミ大公国に身を置いているが、
 愛娘を都会に一人暮らしさせている父親のような感覚で、
 やたらとエリク姫宛てに手紙を書いている。
 ほろ酔い気分になってくると、筆の進みも良くなり、
 手紙の枚数も増える傾向にある。

 ハイゼンは早くに妻を亡くして以後、一人身でいるが、
 それを寂しく感じさせないくらい、
 エリク姫の存在は彼の中では大きい。

 故に、今は友好的であるフォルミ大公との仲も、
 エリク姫に間違いでもあれば、
 その関係も一気にひっくり返る事になるだろう。
 一応、彼なりにフォルミ大公の事は信頼しているが、
 やはり世の中というものは、どう転ぶかわからない
 「娘」命!なお父さんの気分なので、
 配下に仲人などを頼まれると、
 余計にその事が気がかりになり、
 晴やかな婚儀の前でも、新婦の父親と一緒になって、
 何とも言えない心の涙を流すようになっている。

 本人は歳を取ると涙もろくなるものだと、
 自身を納得させているが、
 本気と書いて、マジ泣きする時は、
 きっと、エリク姫が
 人生最高の日を迎える時になるだろう。

 そんな理由からか、エリクの事を
 一人の「姫」ではなく、大国の『女王』にして、
 簡単に手を出せなくして、婚期を遅らせてやりたいなどと、
 考えているとか、いないとか。

 たぶん、考えている方だと思われる。

ローヴェント

2009年10月18日 19時21分49秒 | 登場人物紹介
名前 ローヴェント
   
性別 男

年齢 26歳

髪  黒髪

瞳  アクアマリンの瞳

武器 アイスソード

奥義 凍結剣・絶対零度

戦士レベル 92
レベル限界 92


 レムローズ王国の第一王子。

 高い知性と気品を備えており、
 後に『レムローズの賢王』
 と呼ばれるであろうと云われるほどの人物。

 剣の腕も相当なもので、
 その多彩さをハイゼン候に師事することで、
 開花させる。

 誰に対しても、規律と礼法を重んじ
 良き君主の手本のような彼だが、
 その本質は見た目とは、少々ズレている。

 割と子供っぽいところがあり、
 同様に才能の高い弟のカルサスに、
 兄として負けられないという一念で努力している。
 負けず嫌いな性格で、コツコツと頑張っているのを
 人に見られないように気を付けている。

 彼の美学では、水面下での努力などは
 自分のイメージには合わないと思っており、
 出来た人を演じ続けて、苦労もしている。
 一言で言うと、マメな人。

 趣味は読書だが、主に『マンガ』。
 それにブックカバーを被せて、誤魔化している。
 つまり、彼の本棚は整然としているが、
 マンガしか収まっていない。
 しかも、割と通で、
 同人雑誌などをこまめに集め、
 期待の新人(ニューフェイス)を探しては
 謎の基金を募り、それに自らが多額の寄付を行い、
 微妙に文化的貢献している。
 内密に、他国の使節から様々な週間誌(主にマンガ)を取り寄せては、
 それを週に七~八冊程度のペースで、仕事の合間に読んでいたりする。

 さすがに大国の第一王子なだけあって、
 結構、多忙な日々を送っており、
 故に、彼女いない歴26年をなおも更新中。
 立場上、第一王子なので女性の影がちらつくと、
 パパラッテ辺りにすっぱ抜かれるというせいもある。

 非常に自己の評価を気にする人なだけに、
 外観と内面が大きく二極化していっている(進行形)傾向がある。
 いい意味で、面白い人。
 裏表が激しいともいう。

 甘い物がかなり好きな方で、
 御当地名物アイスキャンデーの在庫を枯らしたことはない。
 別に氷菓子が好きで凍結剣を使っているわけではないが、
 かき氷くらいなら、作れない事もない。
 冬場でも冷たいのを食べるので、年中、頭がキーンとなっている。
 甘いものなら、何でも好きなので、
 ホットケーキも食べるし、あずきモナカも食べる。

 マンガ以外の趣味はカラオケ。
 普段のストレス発散にはちょうどいいらしい。
 人前ではバラードを歌ったり、バイオリンを弾いてみたりもするが
 好きなのは、むしろ演歌。
 こぶしを効かせて歌う方。
 別に一人で熱唱しているわけではなく、
 趣味の読書が講じて出来たフレンド達と仲良く歌っている。
 兄と妹がなにかしら絡んだ歌ばかりを好み、
 彼の十八番は、『兄妹船』。
 その愛に満ち溢れた歌声で、船酔い級に友達を酔わせている。
 仲間たちからは、『お兄ちゃんの鏡』と讃えられ、
 妹を持たない仲間たちに、最高に羨ましがられていたりする。

 真性のシスコン。

 そんな彼だが、ちゃんと国には貢献しているし、
 周囲の期待にはしっかりと応えている。
 別に、可愛い妹をアブナイ視線を送っているわけでもなく、
 温かな目で見守っている。

 自分の内面を完璧に見抜いてしまっているハイゼン候には、
 やはり、どうしても頭が上がらない。

 根は善良な人なのだが、
 妹を嫁にしたいという
 素直な願望と日々葛藤している26歳、独身。

エリク

2009年10月04日 21時06分38秒 | 登場人物紹介
名前 エリク
   
性別 女性

年齢 21(肉体年齢は16~18で止まっている)

髪  赤い髪

瞳  ルビーの瞳

武器 アイスソードとファイヤーソード

奥義 苛烈剣・クリムゾンレッド

戦士レベル 95
レベル限界 ???


 レムローズ王国の女王。

 正式に即位の儀を行ったわけではないが、
 王国の全権を握るハイゼン候の支持により、
 その椅子は約束されている。
 現在は、諸事情により、国の管理は執政であるハイゼン候に任せ、
 南東のフォルミ大公国に身を寄せている。

 その容姿端麗さから『レムローズの薔薇姫』とも呼ばれるが、
 気取ったところはまるでなく、誰であれ気さくに声をかけてくれる。

 時折、切なげな表情で何処かを見つめている様子も見られるが、
 それは大人の事情というか、
 人それぞれ、何かを背負っているということで。

 普段の彼女は陽気だが、割と気も使う方なので、
 それが内気にとられる事もあるが、
 人見知りをしているというわけでもない。

 料理洗濯何でも得意で、一人で色々とこなしてしまう為、
 給仕の者たちに「仕事をさせて」と思うほど、
 しっかり者で働き者である。

 さすがに女王様というか、王室育ちというか、
 お嬢様なだけあって、金銭感覚は皆無である。
 よくリシアと一緒に、値札も見らずに
 食べ歩きやショッピングをしている姿を見せる。
 まあ、フォルミでもVIP待遇なので、
 支払いにキャッシュを用いないせいでもあるだろうが。

 特に浪費家というわけでもなく、
 アメジストガーデン内では、
 その質素倹約な性格が
 逆に周りを世話する者たちに、
 気を使わせるところ多々もある。
 いい意味で、ではあるが。

 剣の腕は一級品で、その戦闘能力は
 『クイーン』という名が相応しいほど。
 特にそれをひけらかすこともなく、
 どちらかといえば隠しているという感じ。
 戦士能力が単に高いだけではなく、
 何か、もっと大きな力のようなものを
 秘めている様子。

 大陸は広いが彼女のように高レベルで、
 二刀流の戦士は極めて稀有である。

 この世界の戦士にとって、
 二刀流は単に剣を二本握るだけではなく、
 二本の剣を同時に極限まで練気する作業を要する為、
 その使い手は数少ない。
 戦士の最高峰「マスタークラス」の中にも
 二刀流の戦士が一人もいない事から、
 彼女の天才的な戦士能力の程が伺える。
 「剣王バルマード」クラスなら、
 二刀流も可能だが、当然、力は分散される。

 過去にそれをたやすくこなした人物は、
 『剣皇トレイメアス』くらいしか知られていない。
 二刀流を名乗る戦士の大半は、
 剣に振り回されているのがオチである。

 あらゆる物を持って生まれてきた彼女だが、
 「天然さん」という成分も相当量含まれるので、
 付き合ってみると、意外と面白い人物でもある。

 近頃は、ミーハーなリシアと一緒になって、
 とある国の王子様のグッズコレクターになっており、
 年下のプリンスに夢見る乙女と化しているところがある。

 ハタチは超えたが、心はまだまだ16歳!!
 の精神で、頑張っている。
 純粋に浮かれてハマれる14歳の小娘リシアが、
 地味に羨ましかったりする、
 今日この頃である。

リシア

2009年08月23日 23時24分16秒 | 登場人物紹介
名前 リシア
   (本名は不明)
性別 女

年齢 14

髪  金髪

瞳  青い瞳

武器 ムラサメ

奥義 覇王剣・雷鳴

戦士レベル 94
レベル限界 94


 レオクスに絶対の忠誠を誓う、フォルミの戦士。

 レオクスに剣を学び、瞬く間にその才能を開花させた。
 主にレオクスの表の剣となって動き、任務には私情を挟まない、ようにしている。
 任務には忠実だが、戦士としてはまだ未熟な点があり、
 その本来の優しさを隠し切れずに、手心を加える事もしばしば。
 例え本気で自分に向かってくる相手でも、
 それは家族や帰る場所を守る為の行為なのだと思ってしまい、
 気を失わせるだけで、止めを刺すような真似は好まない。
 また、それを簡単にやってのけるだけの実力者ではあるのだが。

 リシアは、幼い頃にギーガの厄災に会い、
 家族どころか自分の名前さえも失ったしまう。
 奇跡的に生き残った彼女に、北の空の女神『リシア』の名を与えたのが、
 大公レオクスである。
 レオクスは、彼女が生き残るべくして生き残った、
 天才的戦士能力の持ち主である事を即座に見抜いた。
 おそらく彼女の家族を襲ったギーガは、無意識のうちに発動した
 彼女の戦士能力により、駆逐されたものと思われる。

 レオクスは彼女自身が、自分の意思で自分を守れるように、
 門外不出の奥義を、彼女に伝えた。
 すると、リシアは綿が水を吸うような速さで、めきめきとその才覚を現し、
 あっという間に、戦士レベル94という高みまで達する。
 リシアは、数少ない『覇王流』剣技の使い手となり、
 実力以上の力を、その奥義によって発動する事が出来た。
 それをわずか11歳にして修めたのである。

 そこまでの力を手に入れたリシアは、
 自分にとって、全てと言えたレオクスの為に、
 少しでも役に立ちたいと彼に願い出る。
 レオクスとしては、
 リシアという逸材をその手で育ててみたい
 という思いこそあったとはいえ、
 リシアには、フォルミ中等院に進んでもらい、
 普通の少女として、学生として、友達に囲まれた
 平和な日常を送って欲しかった。

 しかし、戦士というものは、
 その血には抗えぬものなのかも知れない。
 リシアがレオクスの駒になる事を望むと、
 同じ戦士であるレオクスとしては、
 彼女の意見を受け入れない訳にはいかなかった。
 実力ある者を、その意思に反して用いないのは、
 最大の侮辱である。
 まして、リシアの戦士としての能力は、大陸でも有数なもの。
 レオクスは、彼女に最悪の事態が起ころうとも、
 それを決死で守り抜く事を胸に誓い、
 幼い彼女を、苦渋の思いでその戦列に加える。
 スレク公国への侵攻の先鋒を願い出たのも、実は彼女自身であり、
 本来、レオクスは自ら出馬するつもりであった。
 彼女自身の才覚を十分と見込んだ事と、
 その熱意に押されての起用でもあったが。

 リシアには、姉のような存在がおり、彼女の名をエリクという。
 エリクはレオクスと親密な仲にあり、
 レオクスを慕うリシアにとっては、
 羨ましいほどの輝きを放つ、絶世の美姫エリクは、
 一見、疎ましいかのようにも思える。
 が、素直な性格のリシアは、彼女の存在を認めた上で、
 共にレオクスの為となることが出来ればと、
 とても謙虚な姿勢を貫いていた。
 そして、リシアとエリクはまるで本当の姉妹のように、実に仲が良い。

 最近、リシアはエリクの甘い物好きという影響を受けて、
 よくフォルミ市街の有名スウィーツショップへと足を運ぶようになる。
 エリクとの出会いで、
 リシアも少しは女の子らしさを身に着けてくれればと、
 期待するレオクスであった。

 払いは全て大公であるレオクス持ちなので、
 二人ともに、金銭感覚に多少のズレがある。
 現金というものをあまり持ち歩いたことのない二人は、
 時折、請求書を握るレオクスに汗をにじませることもある。
 レオクスはそれでも一向に意に返さないように振舞ってはいるが。

 リシアは、異性に対する面識がゼロで、
 耐性も持ち合わせていない
 究極のおぼこ娘である。
 その点は、エリクも似たようなもので、
 レオクスは二人に悪い虫がつかないかどうかという、
 お父さん的心配も強いられている。

 だからといって、
 レオクスは彼女たちの行動を制限するようなことはなかったし、
 彼女たちの本気を、誰よりもよく知るレオクスは、
 悪い虫たちがその本性を出せば、
 彼女たちの怒りに触れて、丸焦げになるので
 まあ、気の使いすぎだろうと自身を納得させている。

 だがそこに、無類の生命力とすばしっこさを持つ
 中途半端に悪い虫が現れた。

 「ためぞう」である。

 リシアはためぞうを気に入っているようだが、
 お父さん的存在を意識するレオクスの機嫌を損ねれば、
 ためぞうに、未来はないだろう・・・。

 リシアは、本当に心優しい、いい子なので
 ためぞう自身も、
 節度をわきまえようという気には、させられている。

 普段のリシアは、任務中と打って変わって、
 とても明るい女の子である。

バルマード

2009年08月19日 23時44分48秒 | 登場人物紹介
名前 バルマード
   
性別 男

年齢 おっさん

髪  灰色 

瞳  黒

武器 オメガ・レプリカ

奥義 剣皇剣・烈空波

戦士レベル 95 
レベル限界 99(本来100だが、剣皇流は限界値が1下がる)


 大陸最強の剣王。

 4095年にも及ぶエグラート大陸の歴史の中で、
 唯一、マスタークラスに達した、たった一人の人類。

 その実力は未知数で、数少ない『剣皇流』の使い手。
 彼は、剣王であるのに
 剣の流派が剣王流ではなく『剣皇』流と、少し不自然な感じではあるが、
 剣皇とは、剣王を統べる者の名であり、
 その名を冠したのは、後にも先にも
 剣皇『グランハルト=トレイメアス』ただ一人のみである。
 その彼と同様の、剣皇流・奥義が使えるほど、
 彼、バルマードの剣技は次元を超えて優れているといえた。

 本来、彼の戦士レベルは99(100-1)なのだが、
 他国を威圧し過ぎないように、わざと95まで実力を落としている。
 知られれば、彼を皇帝にと望む声が高まるのは必至で、
 皇帝になる気など、まるでない彼は、
 ノウエル帝の治世を助ける一国の王として、
 その責務を十二分に果たしている。

 剣皇流は古の時代、その絶大なる力で、
 『覇王の剣』として用いられた過去を持つ。
 自らの限界値をダウンさせる事と引き換えに、
 爆発的攻撃力を得るタイプの、超攻撃型の流派である。
 故に、防御の方は脆弱で、格下の戦士の一撃すら、
 彼、バルマードにとっては、致命傷になり得る。
 もっとも、神速を誇る彼にその一撃を加えられればの話ではあるが。

 戦士としての能力は、まさしく人類最強を冠するに相応しい彼だが、
 一剣王として、静かに暮らし、
 最愛の息子との生活さえ守れれば、それでいいと考える
 欲のない男でもある。
 それだけに、情に厚い彼のその人となりは、
 家臣団や国民から絶大な支持を受けている。
 ただ、息子であるウィルハルト王子への愛着というか、
 その執着は、異常なほどに強烈で、
 家臣の中には、それを心配する声も少なくはない。
 甘やかしも度が過ぎていて、王子が一向に強くならないのだ。
 今は、大陸最強の剣王が君臨しているからよいが、
 代替わりした時のティヴァーテ王家の事を思うと、
 その家臣たちの憂いも当然の事といえた。

 バルマードは以前から、ちょくちょくと城を抜け出し、
 街中のおでん屋で一杯やる事を楽しみとしていたが、
 最近知り合った、銀髪の青年マイオストと意気投合し、
 朝方まで飲み明かす事もしばしば。
 グラサンをかけているだけで、彼をバルマードだと気付かないのだから、
 ティヴァーテ国民ものんきなものである。
 無論、おでん屋の親父の眼力の前にそんな子供だましは通用しないが、
 売り上げに大いに貢献してくれる彼の事を
 おでん屋の親父なりに、温かい目で見守っており、
 同時に、彼をカモってもいた。(さらっと、ドンペリとか空けさせる。)

 日に日に、美しさが磨かれているウィルハルトに
 あれこれ、花嫁修業のような事をさせたり、
 本を読んでやるとか言って、強引に添い寝をしたりして、
 趣味の方を大いに満足させている彼、バルマードだが、
 その頻度も、ウィルハルトの成長と共に頻繁になっており、
 ちと変態入ってきたと言ってもおかしくないレベルに達してきた。

 二ヶ月ほど前、ウチに転がり込んできたアホ姫エストも、
 バルマードの行為を止めるような真似はせず、
 バカ親父に習って、あれこれと無理難題をウィルハルトに押し付けては、
 ニヤニヤとだらしのない顔をしている。

 エストは、そのウィルハルト王子をこのおっさんから
 大国ティヴァーテごと、かっさらう予定だが、
 バルマードも彼女の本質は見抜いており、
 あれこれ、アホ姫を邪魔して楽しんでいる。

 「ウチのウィルハルトは誰にもやらん!!」
 と、そう言い切るほどに、親バカでバカ親なバルマード。
 当の本人にとってみれば、さぞいい迷惑な事だろうに。

 しかし、ウィルハルトは、それらを全く嫌だと感じさせない上、
 彼に近付く全ての人々に、偽りのない本当の微笑みを見せてくれる。
 ウィルハルトは、バカ親やアホ姫の行動も、
 それら全部は、自分への好意だと素直に受け取っている、
 まるで、天使の心を持って生まれてきたような子なのだ。
 まあ、外見も、天使そのものなのであるが。

 そんないい子を持ってしまったら、
 このバカ親でなくても、こうなってしまうのかも知れない。