飛騨さるぼぼ湧水

飛騨の山奥から発信しています。少々目が悪い山猿かな?

膝痛とかかと?(その 1 ) スカイカー!

2019-05-09 23:50:39 | エッセイの部屋


散歩中に、フと昔に見たプロペラ機の事を思い出した。
確か、あの時に見たプロペラは、・・・
そのプロペラは、幅の広い羽の端が異様にひん曲がっていた。
・・・ここで話は本筋から離れ道草をする。
プロペラと言えば、最近はドローンが身近かな存在である。
四枚または六枚の小さなプロペラが回転し、ヘリコプターのようにま上へ上がって、写真を撮ったり動画を撮影したりする。
または宅配や救援物資を被災地へ届けたりする試験が行われている。
そのドローンは、言わば小さな箱型のヘリコプターである。
が、それをもっともっと大きくして人間が乗れるようにしたのが、スカイカー、すなわち空飛ぶ車である。
車にプロペラを付けてへりこぷたーのように空を飛ぶものだ。
これが現在実際に試作され空を飛んでいるから驚きだ。
こうしたタイプとは別に、車に小さく格納した翼を伸ばして滑走して飛ぶタイプもある。
このように現在、世界中で自動車メーカーやip企業等十数社が開発競争をしていて、既に予約販売を始めた企業もあるようだ。
つまり、空飛ぶ車は実際に試作されていて、もう夢の話ではなくなったのである。
ひょっとしたら、東京オリンピックの聖か投下で披露されるかも?
いづれにしても、今後はその姿が頻繁に目撃されるようになると思う。
私は数十年前の小学生の頃、小型モーターとマッチ棒でヘリコプターを作ろうと思って、修学旅行の時に、おこずかい全額を使って小型モーターを買ってきた。
しかし、重くてプロペラを回しても空に浮く事はなかった。
今は、軽量で馬力があるモーターが市販されているので簡単に宙に浮かせる事ができる。
同様に空飛ぶ車が実現したのも、車体や電池が軽量で馬力のあるモーターやエんじんが開発されたからである。

さて、道草のスカイカーの話は離れて、冒頭のプロペラの話にもどる。
私がブラジルにいた時、サンパウロとリオの間をよくプロペラ機で飛んだ。
その時、飛行機の横を歩いてタラップで乗るので、プロペラも近くで観察できた。
ある時、あれっ?と思った。
プロペラ機とは、ちょうど扇風機の風を後ろに強く吹き飛ばして飛ぶようなものである。
なのでプロペラの羽の傾き方を見れば、プロペラがどちらの方向に回転するかが分かる。
当時、ブラジルのプロペラ機には、左右に二機づつ三枚羽のプロペラがあった。
ある時、そのプロペラの羽がどちらの方向に回るのだろう?と興味を持った。
そして、羽の傾きを中心部から順に観察していた。
「ああ、そうか、羽の傾き方から見ると、きっとこちらの方へ回転するのだな」と簡単に予想できた。
ところが、「えっ、ちょっと待て!変だぞ」と私は立ち止まってしまった。
羽の傾き方が、末端の方へいくと、丸っ切り反対になっていたのである。
「えーっ、これじゃ、風を前の方へ押し出す事になる、いったいどうなっているんだ?」
と驚いた。
そして、その飛行機に乗っている間、窓からプロペラを見ながら考え続けた。
もちろん、プロペラは高速で回っている間は、透明になってしまって見えない。
「ああ、分かったぞ!」
と、その内に、膝を叩いた。
「そう、プロペラは高速で回転すると、風を後ろへ押し出す。
羽は、その反作用を受けて前方への力を受ける。
羽の中心部よりも末端の方が、風を切る速さがより速くなるので、より大きな前方への力を受けて羽全体がひん曲がる。
なので、あの変な形は、それを考慮した形なのだ。
だから、おそらく回転中の羽の形を見る事ができれば、それはきっと理想的な形をしているに違いない」
と自分なりに結論して納得がいった。
それまで、私は、プロペラと言えば単純に傾いた板と思い込んでいたので、目から鱗が落ちた思いだった。
ああ、知らなかった、プロペラは端の方こそ重要なんだ!
と改めて飛行機設計の凄さを感じた。

以上が、もう何十年も昔の話である。
ところが、最近になって、この事を、再び思い出す事が起きた。
それが、全く関係なさそうな今回の私の膝痛である。
私は運動不足のためか、それとも歳のためか、ここに、三年膝痛で星座ができなくなったり、畑仕事ができなくなったりした事があった。
その時、何とか治そうと思っていろいろな本を読んだ。
その結果、朝三十秒の星座で腰痛を直すと言う本を読んで、すぐ実行した。
それは、足首をぴったり揃えて星座すると言う方法で、足首や脚や腰の歪んだ姿勢を正しい姿勢に直す事によって腰痛や膝痛または腰痛を治すと言う方法だった。
それを実行したところ、如何に自分の足や腰が歪んだ姿勢に凝り固まっていたかと言う事が納得できた。
初めは痛くて正しい姿勢ができなかったが、風呂の中や、毎朝実行している内に次第に正しい姿勢ができるようになった。
それと共に膝痛も無くなっていった。
その後は朝の三十秒の星座は続けていた。
ところが、それから一、二年経った今年の冬に、再び激しい膝痛が起こった。
幸いひと月ほどで痛みは無くなったが、その後、畑仕事など無理をすると、二、三日痛みが続いた。
こんな体調では農作業もできない、さて、どうしたものか?と考えていた。
その時に、ある本のタイトルが目に飛び込んできた。
それが、「歩けなくなるのが嫌なら、かかとを整えなさい!」と言う本だった。
その時に、別に閃いた事があった。
それが、前述の、プロペラの末端の事だった。
何事も末端を疎かにしてはいけない、と言う教訓だ。
「そうだ、カカトは腰や脚の末端だ。前回、膝痛が治った時も星座によって足首の姿勢を整えたのだった。
よくよく考えれば、カカトは足首よりもさらに末端だ。真の末端だ。
ここを整える事は、今までにない効果が生まれるかも知れないぞ!」
と言う結論に達した。
それで、この本に従がってカカトを整える事を、すぐ実行する事にした。

(つづく)