車検のちマフラー。
休みを取って、XT400Eの車検に行ってきた。
ウチの最寄は函館陸運支局。でも、全国どこで受けてもいい。
検査棟。
この先は写真撮ってるヒマがないのだ。
今並んでいるコース外の列が二輪と特種その他らしい。
ここで同一性、つまり車検証と実車が同じものであることの検査と、灯火やホーンの機能検査、テストハンマーで外観検査が行われる。
計器灯や番号灯は整備段階で見落としがちなので、要注意だ。
ハンドルロックも検査される。
ハンドル関係の改造が多いのか、全幅の測定が毎回ある。
排気音は、社外マフラーで明らかに音がでかそうでなければスルーされるようだ。
あと、電灯なので本番で突如断線、ということも現にある。そのときは素直に一度出て直してから再検査受けるしかない。
シートのタンデムベルトは、このバイクのようにタンデム用グリップがあればなくてもよくなっている。
さて、そのあと3コースに入って、四輪用テスターを使って前後ブレーキと前照灯のアライメント検査を行う。
函館の支局には、まだ二輪用テスターがないのだ。
だからなのか、速度計の検査は省略されている。
排ガス規制に掛かる年式の車体は、このラインで排ガス測定も行われる。俺のは1991で規制前なのでスルー。
ネット情報のあちこちで鬼門のごとく語られている前照灯検査は、いつも一発合格している。
ということで、今回も一発合格だった。
今回は重量税が引き下げられていた。前回は5000円だった。
走行距離は前回車検から8400キロ。札幌から帰任したから伸びてないな。
純粋に車検がらみの費用は、写真にある
・重量税 4400円
・検査手数料(印紙代) 1700円
・用紙代 35円
と、あと、
・自賠責 13400円
だ。
これだけみれば安いもんだが、整備の費用は別に発生するし、休みとってガソリン代かけて支局に出向く費用も発生する。
まあ、自分でやるから作業工賃が実費として発生しないから、サイフに直接ひびかないのがとりえか。
旧検査標章。
バイクは通常前面ガラスがないから、ナンバープレートの左肩に貼付する。
新検査標章。
書体が変わって視認性が高くなっている、らしい。
車検終わって自分でこれを貼ると、なんか達成感があったりするのだ
。
帰路、ちょっと回り道して森町内の桜並木。ソメイヨシノが散り始めていて、桜舞う中を走れる。
一仕事終わって眺める桜はまた格別。
ウチ帰ったら、チャリが全部出払って、ガレージががらんとしていた。
まだ日も高いし、こないだ外したマフラーを切開してみるか。
テールエンドの溶接部を切ったらテールパイプごと抜けた。
抜けたテールパイプ。
インレットにメッシュが巻いてあり、これが詰まったのか?・・・。
内部。マフラー後半の円筒部分は3区画に分かれている。
右上の穴にテールパイプがはまる。3区画の真ん中に開口している。
フン詰まったとき、テールパイプに溶接棒を突っ込んで底を抜いたので、奥に穴が見える。
左上の穴は奥の区画からの通路、下の穴は手前の区画から真ん中の区画への通路。
外周のパンチングパイプの外にはスチールメッシュが巻かれている。
以前フン詰まった時は、ここを切開して排気の流れを推測した。
そのときはマフラー後半部の外周メッシュ部分が通路になっている可能性があると推測したのだが、違うようだ。
ここを切っても、最後部の区画のパイプは見ることも探ることもできなかったからな。
外周のメッシュは単なる吸音材のようだ。社外マフラーだとグラスウールがよく使われるけどな。
結構腐ってるな。内部結露の影響か。
穴の深さは棒を突っ込んで測る。
テールパイプの入る穴の深さ。
奥の隔壁はここ。
テールパイプから抜いた穴は、マフラー前半のこの区画からのパイプに通せてしまう。
ということは、マフラー内部の排気の流れはこんなふうだと推察される。サムネをクリックでポップアップが開く。
テールパイプが隔壁にはまる部分は約32パイ。
XT600のテールパイプはたぶんこのサイズなのだろう。
というのは・・・。
マフラー本体には3TBで始まるXT600用のマフラー品番が刻印されており・・・。
テールエンドの裏を見ると、XT600用のエンドキャップ用ナットがそのままあり、32パイの穴が開いている。
つまり、600用のガワはそのまま、400用は外側にさらにもう一枚キャップを被せてあるのがわかる。
400のテールパイプは1インチだ。
ということは排気面積は600の60%内外(パイプの肉厚がわかんないからな)になるので、まあほぼ排気量に比例している。
結局、詰まったのはこのテールパイプのメッシュインレットだったのだろうか。
だとしたら、このパイプの底を抜けば十分で、奥の隔壁は抜かなくてよかったことになる。
こんなとこにメッシュがあるのは、たぶんフレームアレスタ(消炎器)だろう。
まあ、構造が分かったから、なんかちょっと手を加えてみるのもいいかな。むふふ。