なごり雪。


当地、春のお彼岸の頃には、南を通過する低気圧の影響で、東寄りの風に乗って湿った雪がドカッと降ることがある。ここ何年かなかったので油断していたが、今週初めの低気圧の通過で数年ぶりに「来た」のだ。
前夜から雪が降り始めていたのだが、みぞれ混じりの濡れた雪のためか、いったん積雪がゼロになっていたアメダスの積雪の数値は、さほど増えてこなかった。就寝した22時頃で5cmだった。
それでも気になっていたせいか早朝4時に目が覚め、アメダス見たら、10cm。しかも、まだ降り続いている。
外を見たらこのとおり。10cm以上積もっているっぽかった。この日のアメダスの積雪は、最終的には22cmまで増えたのだ。

急いで身支度して雪かきに出ると、濡れた重い雪が建物の風下で巻き下ろして、通路の生け垣に積もったのだろう。雪の重みで生け垣のイボタが通路側に倒れ掛かっていた。

庭の薪割り台の積雪。フォルテの箱は9cmなので、雪はこの時点で15-16cmはありそうだ。
ウンザリではあるけど、この時期のドカ雪としてはマシなほうだった。一晩で数十センチ積もってほとんどお手上げになったこともあるからね。

案の定、雪が重かったから、約2時間もかかってなんとか通路だけ確保した。

ママさんダンプを2mも押し込むと、重さで進めなくなる濡れ雪だ。掬ってはどけた雪の塊が、通路の横に規則的に並んでいる。
この朝は時間切れだったので通路だけ確保して、駐車場の雪は翌日処理したのだが、夜に冷え込んで濡れ雪が巨大な氷の塊になってしまい、これまた重くて往生した。

雪の重みで松の枝が折れていた。

折れた枝は生垣の上に横たわって、通路にはみ出していた。
なごり雪は歌の文句のようにロマンティックではない破壊力があるのだ。

