10年ほど前にたまたまブックオフで見つけて100円で買った。
著者の経歴を見たら、読む気が失せてしまい、長らくほったらかしに。
1946年、東京都生まれ。
東京大学経済学部卒業。三井銀行(当時)を退職後、出版社勤務を経て、83年、作家として独立する。
これだけで、読まなくても本書の内容がわかってしまう。
「転職→脱サラ独立→作家として成功のサクセス自伝」
これ以外のストーリーはありえないでしょう。
もし、3流大学出身の自分が転職しようと考えたとき、
東大出身の著者とはスタートラインがあまりにも違いすぎて、
この本はまったく参考にならないと直感的に思った。
東大かうちの大学かでは履歴書の段階ですでに勝負あったである。
ゴングと同時にTKO負け。
東京とかホノルルとか大規模なマラソン大会のスタートを想像すればわかりやすい。
エリートの著者は最前列からのスタート。
雑草の自分は、後方からのスタート。
最前列がスタートしてから何時間後に自分はスタートラインへ到達できるだろうか?
自分が到達する頃に、エリート集団はすでに折り返し地点あたりに行ってるかもしれない。
いやそれ以前に、スタートラインまで相当な距離があるわけで、
白線をまたぐ前に力尽きてリタイアしてしまうかもしれない。
これが当時、放り投げてしまった理由である。
しかし、最近は「この先自分が何をどうしたいか?」
を考えまくっているだけに、
この本にも何かヒントがあるかもしれないと思い直し読んでみることにした。
共感できる部分も確かにあった。
>>>
「転職」のハードルを高いものに思わせている最大の原因は、
次の仕事が見つからないのではないか、という不安感
企業を離れたら、経済的に不安定になり社会的な立場を失うと、
心配している人は少なくないらしい。
実際はそんなことないのに、多くの人がそう思い込んでいるのは、
企業の「マインドコントロール」がうまくいっている証拠だ。
<<<
この不安感・恐怖感は自分もずうっと感じてきた。
企業だけでなく、マスコミや教育の巧妙な洗脳に、
恥ずかしながら自分もやられてしまったのだろう。
転職のハードル感と息苦しい現状を天秤にかけてしまい、
結局はじめの一歩すら踏み出すことができず、
ズルズルといたずらに歳だけとってしまった。
さらに悪いことに、
世の中の景気は悪くなる一方。
底なし沼のどん底で、よくなる気配がまったく感じられない。。
行くも地獄、退くも地獄。
悪い方、悪い方へ考えが悪循環。
絶望のあまり気が狂いそうになる。
自殺という最悪の結末も他人事とは思えなくなってくる。
だからと言って諦めるわけにはいかない(<と言い聞かせている)。
>>>
今多くの人が単なる「豊かさ」を手に入れるために、
馬鹿馬鹿しいほど息苦しい生活を強いられていることに気づき始めている。
しかしその呪縛からなかなか逃れられず、息を切らしながら隣人たちに遅れないスピードで走っている。
<<<
「豊かさを手に入れるために」はやわらかすぎる表現に思える。
多くの人は半強制的に仕方なく息苦しい生活を強いられているのではないだろうか。
「走っている」というよりは「不本意ながら走らされている」のが実態では。
>>>
息苦しさから脱却するにはどうしたらいいか~
自分が何が欲しいのかをはっきりさせなくてはなるまい。
自分の深いところに問うて、
「確かにおれはこれが欲しい」
と納得することが先だろう。
自分を息苦しくしているものを、
もう一度自分ですっかり棚卸ししてみて、
捨て去ることができるものは捨て、
どうしても卒業できないものは、
自分でそのことを納得して選びとる。
それだけでその状態からかなり脱却できるのではないだろうか。
<<<
うん、そのとおり。
これまで連投で書いてきたように
「自分にとって一番大事なものは何か?」
「自分にとって最優先は何か?」
「自分にとって一番の幸せは?」
をはっきりさせること。
この根っ子の部分をしっかり持っていることが、
納得いく人生に軌道修正する原動力となる。
辞めてよかった!―納得のいく人生を選ぶ
江波戸 哲夫
出版社: 日本経済新聞社 (2002/12)
ISBN-10: 4532191599
ISBN-13: 978-4532191597
発売日: 2002/12
著者の経歴を見たら、読む気が失せてしまい、長らくほったらかしに。
1946年、東京都生まれ。
東京大学経済学部卒業。三井銀行(当時)を退職後、出版社勤務を経て、83年、作家として独立する。
これだけで、読まなくても本書の内容がわかってしまう。
「転職→脱サラ独立→作家として成功のサクセス自伝」
これ以外のストーリーはありえないでしょう。
もし、3流大学出身の自分が転職しようと考えたとき、
東大出身の著者とはスタートラインがあまりにも違いすぎて、
この本はまったく参考にならないと直感的に思った。
東大かうちの大学かでは履歴書の段階ですでに勝負あったである。
ゴングと同時にTKO負け。
東京とかホノルルとか大規模なマラソン大会のスタートを想像すればわかりやすい。
エリートの著者は最前列からのスタート。
雑草の自分は、後方からのスタート。
最前列がスタートしてから何時間後に自分はスタートラインへ到達できるだろうか?
自分が到達する頃に、エリート集団はすでに折り返し地点あたりに行ってるかもしれない。
いやそれ以前に、スタートラインまで相当な距離があるわけで、
白線をまたぐ前に力尽きてリタイアしてしまうかもしれない。
これが当時、放り投げてしまった理由である。
しかし、最近は「この先自分が何をどうしたいか?」
を考えまくっているだけに、
この本にも何かヒントがあるかもしれないと思い直し読んでみることにした。
共感できる部分も確かにあった。
>>>
「転職」のハードルを高いものに思わせている最大の原因は、
次の仕事が見つからないのではないか、という不安感
企業を離れたら、経済的に不安定になり社会的な立場を失うと、
心配している人は少なくないらしい。
実際はそんなことないのに、多くの人がそう思い込んでいるのは、
企業の「マインドコントロール」がうまくいっている証拠だ。
<<<
この不安感・恐怖感は自分もずうっと感じてきた。
企業だけでなく、マスコミや教育の巧妙な洗脳に、
恥ずかしながら自分もやられてしまったのだろう。
転職のハードル感と息苦しい現状を天秤にかけてしまい、
結局はじめの一歩すら踏み出すことができず、
ズルズルといたずらに歳だけとってしまった。
さらに悪いことに、
世の中の景気は悪くなる一方。
底なし沼のどん底で、よくなる気配がまったく感じられない。。
行くも地獄、退くも地獄。
悪い方、悪い方へ考えが悪循環。
絶望のあまり気が狂いそうになる。
自殺という最悪の結末も他人事とは思えなくなってくる。
だからと言って諦めるわけにはいかない(<と言い聞かせている)。
>>>
今多くの人が単なる「豊かさ」を手に入れるために、
馬鹿馬鹿しいほど息苦しい生活を強いられていることに気づき始めている。
しかしその呪縛からなかなか逃れられず、息を切らしながら隣人たちに遅れないスピードで走っている。
<<<
「豊かさを手に入れるために」はやわらかすぎる表現に思える。
多くの人は半強制的に仕方なく息苦しい生活を強いられているのではないだろうか。
「走っている」というよりは「不本意ながら走らされている」のが実態では。
>>>
息苦しさから脱却するにはどうしたらいいか~
自分が何が欲しいのかをはっきりさせなくてはなるまい。
自分の深いところに問うて、
「確かにおれはこれが欲しい」
と納得することが先だろう。
自分を息苦しくしているものを、
もう一度自分ですっかり棚卸ししてみて、
捨て去ることができるものは捨て、
どうしても卒業できないものは、
自分でそのことを納得して選びとる。
それだけでその状態からかなり脱却できるのではないだろうか。
<<<
うん、そのとおり。
これまで連投で書いてきたように
「自分にとって一番大事なものは何か?」
「自分にとって最優先は何か?」
「自分にとって一番の幸せは?」
をはっきりさせること。
この根っ子の部分をしっかり持っていることが、
納得いく人生に軌道修正する原動力となる。
辞めてよかった!―納得のいく人生を選ぶ
江波戸 哲夫
出版社: 日本経済新聞社 (2002/12)
ISBN-10: 4532191599
ISBN-13: 978-4532191597
発売日: 2002/12