jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

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決定版 2001年宇宙の旅/アーサー・C. クラーク

2008年05月23日 | 読書
この小説もスタンリー・キューブリック監督の映画も超有名。
すでに各界の著名人がこの作品に対してコメントしているし、
解釈を巡って語りつくされた感がある。
クラーク自身も著書『失われた宇宙の旅2001』ですでにタネ証している。
素人のわしが今さらこの作品についてナニゴトかを申し述べるのは、
ヒジョーにためらわれるのである。

ひとついえるとすれば、
難解な映画版を見てよくわからなかった人は、
この小説を読めば大きな助けになるだろう。
映画版の解釈に自信がありすぎる人は、
小説によって幻滅させられるリスクがあるかもしれない。

小説を読んでから映画を見るとどうなるか?
これから自分が試す(笑)。
映画のほうは断片だけテレビでチラッと見たことがあるのみ。
通しで見たことがないので、どうなるか楽しみだ。

地球外生命の姿をわれわれが想像するとき、
地球に存在する生き物の姿の呪縛から逃れるのが難しい。
ネタバレになってしまうので具体的には書けないけれど、
そういう在り方もあったのかと教えられた次第。

ちなみにディスカバリー号が惑星の引力の助けを借りて、
加速したり減速したりするスイングバイ(swing-by)は、
後にボイジャー計画で実際に用いられる。
クラークはやっぱりすごい!!



決定版 2001年宇宙の旅
2001: A Space Odyssey
著:アーサー・C. クラーク
翻訳:伊藤 典夫
出版社: 早川書房; 決定版版 (1993/02)
ISBN-10: 415011000X
ISBN-13: 978-4150110000
発売日: 1993/02