四年前の春、雪桜の景色だった
1869 聲が出る
コロナウイルス感染は、老人に大きな影を落とした。
「コロナに感染したら、大変だからおばあちゃん(おじいちゃん)外に出てはだめよ」、と
大人になった子ども夫婦から強く言われ、家に籠もる老人が増え出した。
足の筋力は衰え
顔の表情から生気が失せ
物忘れも出てきた。
ひとり暮らしのおばあちゃんがデイサービスで呟く。
「家にひとりで居ると、話す人がいないので言葉を忘れてしまう」
「こうして人と話すことで聲が出るようになった」
もうひとりのおばあちゃんは、
「仏壇の前に座り、仏壇の中にある夫の遺影に向かい、今日あった出来事を話している」
聲を出す。
他人(ひと)と話をする。
言葉の力は大きい。
愛を告白するのも
ひとを励まし奮い立たせるのも
言葉の力である。
人間の長い歴史の積み重ねを通し
労働により言葉が生まれた。
ウクライナ🇺🇦に平和を
相手を責めることはできるが
人間、自分には甘くなりやすい。
深みのある言葉だと感じました
自分も傷ついたが
人をも
傷つけた
自分の心の内に思いを向けること、大切ですね。
折に触れて気づかされる、念仏詩人・榎本栄一の言葉です。