老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

209;人生の春 ②

2017-06-20 11:35:24 | 介護の深淵
夕陽に染まった淡い雲

ご訪問いただき、ありがとうございます

自然は春夏秋冬、四季の変化や彩りの変化を
わたしたちの日常生活のなかにもたらしてくれる。
季節の移り変わりは、人間の心を勇気づけてくれたり
癒してくれたりもする。
わたしは北海道に生れ育った。
厳しい冬であっても、必ず春を迎える。
冬から秋へと季節が逆戻りすることはない。
冬は厳しく、辛い。
しかし、凍えるような寒さや吹雪にあっても
木々が芽を膨らませながらじっと春の訪れを待つのと
同じように、人間もそうして春を迎える。
介護員は介護を媒介として
生きることを諦め、希望を失くした老人に
「春」をどうもたらしていくのか。

それは、希望、勇気、歓喜をどうもたらしていくのか。
そこに老人介護の本質があるように思える。


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