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帰ってきたダイナマイトナース!【後編】

2011-08-30 11:09:17 | カード
【前編】で紹介したダイナマイトナースが20年ぶりに帰ってきた!
…って20年とかマジか…orz

そんな事はさておきリメイクに狂喜乱舞した俺は
一も二もなく予約して即ゲットしてきた。
ここで新作ダイナマイトナース・リターンズを紹介したい。


メインイラストレーターは西E田氏になったが
複数イラストレーターになってる。
感じとしてはアクエリアンエイジ作家に近い?
ゲストで旧作の思い当たる氏も1枚描いている。


アリーナと今回のパッケージアートのナース。
今回ナースは手術するカードではなく、
カードをドローしたり、有利な効果をもたらす
強力な補助カードとなっている。


今回ゲームシステムはまるっきり変わってしまっているが
旧作ファンには懐かしい名前もチラホラ。
心遣いがニクイ。


最近流行のゲームはデッキ構築型と言うヤツで
自分はポイントを産む初期カード(マナを産む土地のような物)を
全プレイヤー共通で支給され、
それを支払って、共用の場から
自分の欲しいカードをデッキに買い入れて増強していくシステムで、
このシステムはブレイクしたドミニオンや
リメイクを担当した国内ボードゲーム大手「アークライト」が
リリースしている自社ゲーム「たんとくおーれ」などと大筋は近いようだ。


プレイヤーを増やしたいので
ゲームの流れを細かく説明して行こう。

●初期のデッキ
プレイヤーの最初のデッキは全員共通している。
まずは初期ナース1枚…プレイヤーの色を決めるだけで全員共通の能力。



プレイヤーは最大5人なのでイラストか好きな色で選ぼう
俺はクィーンズブレイド好きだからFS先生を選ぶぜ!

次に
問診5枚…お金を1生み出すカード。 お金はカードを買うのに使う。
簡易手術3枚…手術点を1生み出す。 手術点は患者を治療するのに使う。



手札は4枚引き、使おうと使うまいとターンの終わりには
全部捨てて引き直し、デッキが切れたら
捨て札を合わせてシャッフルしてまた引く。
ナースは1ドローする効果なので最初は2ターンでデッキが切れる計算になる。
つまり最大金5か治療3は最初から出来る計算だが
最大5枚の内に何枚引けるかは運(引き)次第になってくる。
そしてカードは「1枚残す」という例外以外持ち越せない&
金、治療点もそのターン限りなので運+デッキの調整やドロー加速が
ゲームを左右していく。


●カードの購入
強いカードを購入しデッキに加える事で、
より高いお金や治療点を生み、高度なプレイができたり、
よりアクティブな効果を出すプレイカード、イベントカードを増やしたりできる。
1枚で2点3点産む強い手術カードがなければ
次々来る患者には対処できず死者を増やす一方だが
デッキを強くする為にはお金を2点、3点生み出す検査カード(土地)が欲しい。
より効率良くする為には1度のターンでドローが増やせたり、
行動回数が増やせるナースカードが欲しいが、
ナースは手術成功させた時だけ入手が出来る。

このループを手札や戦略、キルマークなんかに応じて
徐々にカスタマイズして段階を上げていく事で
自分の運営をスムーズにしていくのがこのゲームの趣旨になる。



●場
次に文面じゃ説明しづらい場を紹介。
まず購入できるカード類と患者が置かれる共通の場「村」


イベントカード、ナースカード以外は1山全部同じカードな公開情報なので
自分の手持ちのお金次第で欲しい物を選んで買えるが
右下のイベントカードは色んなカードが一山になってるので
一番上に出てるカードを買うか運に任せて非公開の2枚目かを買える。
イベントカードは使い捨てのカードも多いが協力。
ナースカードは手術(後述)でしか入手できず非公開。


一方他のゲームになくてダイナマイトナースにあるのが患者。
流石に今のご時勢に旧作の設定のままと言う訳には行かないらしく(笑)
ファンタジー世界が舞台で、ダンジョンから負傷して出てきた患者を治す、
と言う設定になっている。
いくら殺しても最後は偉い司祭さまが復活させるよ!と言うオトナの設定だw

まぁそんな訳で患者の説明に戻るが場の上、患者ゾーン(俺が呼んでるだけ)になる。
患者は別途患者の山札になっていて、毎ターンに1度
右手の「救急馬車」と呼ばれるスペースに搬送されてくる。
搬送されると誰かプレイヤーが受け持つのだが
その割り振りをするのはターンプレイヤーになる。
弱い患者なら自分が受け持って治せば勝ち点にもなるし、
手術でしか入手できないナースの獲得もできる。
難しい患者だったら適当な相手プレイヤーに割り振れば良い。
この辺りが旧ダイナの袋叩き精神を受け継いでる部分と言えるだろう。

ちなみに割り振られたプレイヤーは自分の場へ持っていく事もできるし、
搬送ゾーンに放置もできるが、
搬送ゾーンでも場でも患者があぶれれば容態が悪化し、
死ねば自分のキルマーク「負け点」になる。
この辺りのやりくり、適度な切捨ては旧作を意識したデザインではないだろうか。
旧作プレイヤーとしては入院が2段階に分かれてると言えるかもしれない。


●自分の場
次に自分の場がこれだ。


デッキ、捨て場、使ったカード置き場、ベッドとなってる。
今回ベッドは2床しかないがベッドに来るまでに
患者ゾーンの救急馬車に留まる事も多いので
そこまで厳しくは感じない。

●ゲームの終わり
ちなみに本作ではキルマークは別途キルマークカードがあり
全15枚配り終わる(全員で15人死ぬ)か、
患者の山札が終われば終了なのだが、
勝ち負けを決めるには総勝ち点で決する。
治療した患者には獲得できる勝ち点があり、
キルマークは累乗していくマイナスの勝ち点になる。
そしてそれ以外のカードにも一部勝ち点、マイナス点が割り振られていて
全ての足し引きをして一番勝ち点が多かった者が勝者となる。


●ちょっと気になる小物類

各プレイヤー5色に6個ずつ患者受け持ちマーカーが付き、
画像上部の紙のマーカーが付く。(実際にはこのシートが2枚)
かなり厚手の厚紙だが全プレイヤーがやりとりするので
多分擦り切れたりとかが凄いのが予測される&
コンポーネントを切り離すのが勿体無かったので
画像下部のガラスのおはじきを用意してみた。
オレンジだけは発売されてないようなので透明で代用。
画像じゃ分からないけど赤は遊戯王ダンジョンダイスモンスターなので
ウジャト眼が彫られてますw


ダイナマイトナースリターンズを開封すると入ってる箱。
全カードを収納するには小さく
最初はスペーサー代わりなのかと思ったのですが
この切り込みがキモ。
実は「資料整理」と言うカードがあり
「2枚ドローした後、その内1枚をデッキから抜き箱に戻す」
と言う効果でそのカード入れだと言う事に気付く。
このカードがまた強力!
デッキを減らすのは強烈なデメリットに見えるけど
序盤にある弱いカードを減らしてデッキの強カード率を上げたり
ゲーム終了時デメリットを与えるカードを抜けるので
このカードはかなり多用する事になる。
なので箱は大事にしようw


●そしてリターンズとは…
正直旧作のファンだと大分肩透かしをくらうので
まるっきり新しいゲームだと思って欲しい。
現在地元の友人4~5人と2度ばかりプレイしてみたのだが
最初はどうにもプレイスピードは遅く感じて
2回目は効率を優先したら無難になりすぎる嫌いがある。
これは皆がカードゲーマーだからセオリーに囚われすぎてるのかもしれない。
序盤は強化し、引きが良くてデッキが強くなったプレイヤーは安定型、
引きが悪く出遅れたプレイヤーはデメリットが軽減されるので
場を荒らす側に周り、デッキを整えさせないなどの役割を
各人が意識すると面白くなるかもしれない。

追加システム、プロモの充実などして欲しいので
興味あるアナログゲーマーは是非手にとってみて
できれば一緒にプレイしてみて欲しい。

おわり。

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