ロシアは20日夜、ウクライナ、欧州連合(EU)との間で、2020年1月以降もウクライナのパイプラインを経由してロシア産の天然ガスを欧州に供給することで基本合意した。一方、米国が20日にロシア北西部からドイツに向かう新しいガスパイプラインへの制裁を発効させたことに強く反発した。ウクライナ経由は欧州への最大の天然ガス輸出国であるロシアが利用してきた主要な輸送ルートで、09年初めにロシアから欧州へのガス供給が停止した「ガス紛争」が再発する懸念も出ていた。ロシア、ウクライナ両政府の関係者によると、契約期間は5年で、ウクライナのパイプラインを経由する欧州への供給量を20年が650億立方メートル、21年から400億立方メートルと段階的に減らす。さらにロシアは国際裁判所の決定に従い、ウクライナに約30億ドル(約3300億円)の賠償金を支払う。(中略)米国の新たな制裁は、バルト海海底を通るノルドストリーム2と黒海海底に敷設するトルコストリームを標的とし、敷設事業に関与する企業関係者を対象にした。実際に制裁を科すかはまだ不明だが、21日にはノルドストリーム2の敷設事業に参加するスイスのオールシーズ社が作業を停止すると発表した。欧州は天然ガス消費量の約4割をロシアから輸入している。トランプ米政権は新たなパイプラインの稼働でロシア依存が深まり同盟関係にある欧州の「エネルギー安全保障」が脅かされると主張する。トランプ政権にはノルドストリーム2の完工を阻み、米国が生産する液化天然ガス(LNG)の欧州諸国への輸出を増やしたい思惑もある。米国による制裁決定には21日、ロシアやドイツが強く反発した。(中略)米国の制裁にもかかわらず、ロシアのパイプラインは2本とも稼働する可能性が高い。トルコストリームはすでに20年1月上旬に稼働する予定で、建設事業が最終段階にあるノルドストリーム2も20年中には稼働できるとの見方が多い。ただ、米国が今後、実際に敷設に関与した企業関係者への制裁発動を決めれば、欧州へのロシア産天然ガスの販売動向に影響が出る可能性も否定できない。ノルドストリームの建設には独など欧州企業も多数参加しており、米欧の間に亀裂が走る恐れがある(日経 記事より) . . . 本文を読む
(12/23~27) 予想日 (12/22) ドル・円 109.00ー110.50 ユーロ・円 120.00ー122.50 豪ドル・円75.00ー76.50 日経平均23,500ー24,200 NYダウ28,000ー28,800 . . . 本文を読む