複雑さとシンプル

世の中の成り立ちは複雑なものだ。いろいろな状況、様々な人間が絡み合いもつれ合ってできている。一つの出来事の背景や理由はたった一つということはないし、複雑に結びついているものだ。物事を見るときも、見る角度を変えるといろいろなことが見えてくる。複雑怪奇で頭が痛くなりそうなことが多いが、実は複雑であり、シンプルだ。複雑だけれども整理して見ると実は重要なこと、大切なことはそんなに多くないんだよ。結局、最後のところでは人のすることは単純明快だ。すべての事柄を損得で考える人もいるし、善悪で考える人もいる。また、自分の美学で美しいか、醜いかで考える人、世の中に評価されるか、されないかで考える人もいる。人間の判断や考え方はシンプルなものだ。複雑なこと、困難なこともいろいろな角度から見てごらん。その後なにが大事か、本質はなにか整理して見なさい。じっと見つめてみると意外とシンプルな姿が見えてくるものだよ。
自分の気持ちや頭の中も同じだよ。いろいろな考えが浮かんで混乱し、どうしていいかわからなくなったとき、もう一度自分を見つめ直してごらん。きっと本当の気持ちが見えてくるはずだ。