平凡な父のHitori言

平凡なサラリーマンのありふれた道程の記録

何もかも飲み込む経済の発展

2006年02月28日 21時14分14秒 | シジミの夢物語
 すべての発展は経済の成長なしには成り立たないのか。環境と経済の両立を目指す日本は、何もかもお金に変えてしまう。金メダルもお金に換算され、カーリングの健闘もビジネスのネタにされ、あらゆるスポーツは金儲けにつながっていく。純粋なスポーツを愛する気持ちも経済的成長がなければ意味がないのだろうか。経済的発展は底なしの欲望となり、富みを持てる者と持たざる者、勝者と敗者にすべての人間を峻別していく。富める者は失うことに怯え、貧しい者は生活に追われ喜びを失い笑顔を忘れる。自然環境も経済の犠牲となり、富める者だけの所有物となり、すべてが消費され、枯渇していく。そんな悪夢を想像してしまう自分が嫌になるときがある。決してそんな世の中にしたくないと思う強い気持ちと人間はそんなに愚かではないという信じる心がまだ残っているが、豊かさが経済的発展しか意味しないうちは持続可能な社会への道は遠いのだろう。
 豊かさが心の豊かさにつながるように世界のすべての人が変わり、所有への際限のない欲望が自然と人類の深い愛に変わるそんな日を夢見た。

WBCも間近、原点に返れ

2006年02月26日 18時45分23秒 | 野球
 野球とはメンタルなスポーツなのかもしれない。監督の采配は頭脳的作戦が必要とされるし、選手も気持ちの持ち方一つで、攻撃も守備の調子も変わる。WBC日本代表の試合を見ていると、イチロー選手、松中選手、松坂選手をはじめ、全選手に固さが感じられる。自分が何とかしないといけないと思うと、なかなかうまくいかないものである。30人がそれぞれの役割を果たし、一人一人がつないでいくという気持ちで楽にやれば、きっと結果はついてくる。まだ、選手に気負いが見られるが、焦らず、騒がず、みんなで試合を楽しんで欲しい。日本代表としてのプレッシャーは想像を絶するものがあるのだろうが、楽しむ心を忘れるとファンにも辛さ、苦しさだけが伝わるものだ。
 勝ち負けよりも野球を始めた頃の原点に戻り、少年の頃の野球の楽しさ、プレーできることの喜びを思い出せ。


感動こそ女神からの最高の贈り物

2006年02月25日 19時15分57秒 | 独り言
 荒川選手が見事金メダルを獲得した。8年間の悔し涙と努力の賜物。悔し涙の分だけ嬉し涙を流していいと思うが、晴れ晴れとした姿が印象的だった。ご両親の本当にうれしそうな顔をみると、本人以上にうれしかったことが伝わってくる。金メダルの陰には多くの人の協力や支援があったことだろう。金メダルはそれらすべてに対してのご褒美であり、もし取れなかったとしても、決してこれまでの積み重ねがむだになることはない。4位入賞を果たした村主選手も、安藤選手も精一杯やってくれた。多くの日本人に感動を与えてくれたことに感謝しよう。メダルは結果であり、一つの価値を測る尺度に過ぎない。それ以上に大事なことを多くのオリンピック出場選手が教えてくれた。メダルを取った選手も遠く及ばなかった選手も、周囲の人に多くの感動をもたらしたことだろう。
 順位以上に感動という人間が忘れてはならないものこそ、女神からのすべての人への最高の贈り物だ。

真実を見よ

2006年02月23日 21時41分22秒 | 独り言
 プロスポーツ界を支えるものはファンであり、プロ選手達である。WBCの日本代表がいよいよ集結し、練習を開始したが、いまだにマスコミの世界では、出場を辞退した松井選手にWBCに対しての心境を聞いたり、アメリカでは盛り上がりがないなどと報じたりと、WBCは意味がないとする論調が残っている。松井選手は辞退を決めたのだから、いまさら後悔もないはずであり、シーズンに向かって全力を出し切ることを考えているに違いない。イチロー選手は出場を選び、そのために充分な準備をし、日本チームのためにがんばろうとしている。いまさら、どちらが正しいか、間違いなんて関係ないのだ。WBCに出場する選手達は、最高のプレーを見せ、勝利することを願っているし、ファンはその試合を見て精一杯の声援を送るだけのことである。WBCを盛り上げるのは選手であり、野球を愛するファンである。マスコミに踊らされて、WBCの意味がどうのこうのと考えるより、実際のプレーを見てどう感じるかである。所詮マスコミなんて、興味本位に過ぎない。いかに人の気持ち、感情を刺激し、注目を浴びるかであり、WBCが予想以上に盛り上がれば好意的記事が多くなり、盛り上がらなければけちょんけちょんにけなすだけだ。
 オリンピックもメダルが取れないと、誰に責任があるか、盛り上がりに欠ける理由は何だと人目を引こうとしている。メダルの重さと人間性も比例関係にはない。メダルに遠く及ばない選手でも立派な人はいるし、一生懸命にやったかどうかが大事である。そんな当たり前のことは記事にならないが、きっとわかっている人たちはたくさんいる。
 真実を見よ。現実は厳しいが、その裏にある人間のひたむきさという真実は素晴らしい。

科学技術の進歩の方向

2006年02月21日 22時44分06秒 | 独り言
 250年前の日本酒を再現したという記事を見た。日本最古の酒・鶴亀諸白(もろはく)という名で、新潟の酒造会社が、江戸時代中期の日本酒をよみがえらせたという。昔の日本酒とはどんな味がするのだろう。人間は、科学の進歩とともに便利で快適な生活を手に入れた。日本酒の世界でも、酒造の研究を重ね生産性をあげてきたのだろうが、昔の酒と比べ本当に進歩しているのだろうか。250年前の日本酒を再現することで、現代の日本酒のことも、もう一度見直せるのかもしれない。
 温故知新、古いものを見直すことで、最新のものの価値を考える時を迎えているのかもしれぬ。最近は新しいものばかりを求め、古いもののよさを忘れている。科学技術の進歩が人間の豊かな暮らしに貢献しているのか、基本的なことだが、過去からの科学の歴史を振り返り、その方向を確認することが必要なときに至っている気がする。ビジネスのためだけの科学技術になっていないかじっくり考えることだ。

女子カーリングにオリンピックの原点を見た

2006年02月20日 22時17分47秒 | 独り言
 カーリング女子が面白い。何とはなしに見始めたカーリングだが、ルールがわかってくるとなかなか面白いことに気がついた。ちょっと見た感じでは、奇妙なスポーツでホウキみたいなブラシで床をこすってどんな意味があるのだろうと、不思議な感じがしたものだった。ところがちゃんと意味があり、単なるスポーツどころか、精神的で頭脳的なスポーツであることがわかってきた。日本代表メンバーのプレーしている姿も、まさにアマチュアという感じが伝わってきて、日本のマスコミからの注目も少なく、騒がれることもないので、試合に集中しており実にさわやかだ。勝っても負けても全力をだしきることに専念し、オリンピックを楽しんでいる素のままの顔がいい。いまさらながら、オリンピックの原点を見るようだ。
 マスコミに踊らされることなく、メダルを取ろうが取るまいが、アマチュアスポーツの精神に基づき一生懸命プレーしている姿に声援を送りたい。いつも歩いている砂利道で、なにげなく咲いている名もない可憐な花に出会ったようで、とても得をした気持ちだ。今日は、殺伐とした事件や不祥事を忘れさせてくれそうだ。


眼を閉じ、心の声に耳を傾ける

2006年02月19日 22時28分48秒 | 独り言
 眼を閉じ、じっと心の声に耳を傾ける、そんなことがほとんどなくなった都会では、外部から絶え間なく入ってくる情報がすべてであり、真実と思いがちだ。情報の氾濫、音、映像、匂い、味などのあらゆる刺激が溢れかえっている中で、純粋なものがすっかりなくなってしまっている。
 都市部の五十代が、定年後は田舎暮らしを考えているという。きっと、余計な意味のない情報からはなれ、純粋な音、におい、光、地方の暮らしに人間の原点の生活を見出しているのだろう。眼を閉じ、自然の音に耳を傾けると、そこには本当の自分の姿があり、生まれたままの無垢な心があるのだ。虚飾に満ちた都会、刺激だらけの都会、快楽に満ちた都会、遊ぶにはいいが暮らすには息苦しくなってきた。都会の傍らには、地方以上に古いものが残っているが、それを大事にしていかないと、ただのお金を稼ぐためのビジネスの場になってしまう。地方の復活は、都会が正常な姿に戻るためにも必要なことかもしれぬ。地方に住むことは、自分の心の声に耳を傾けることと同じことなのだ。

大人のずるさと若者のずるさ

2006年02月18日 18時34分31秒 | 独り言
 大人のずるさとは、知らないことを知ったふりをすることであり、若者のずるさとは、知っていることを知らないふりをすることだ。
 拘置所の中の誰かさんも、不正を知らなかったといって知らないふりをし、たいして知らないことを知ったかぶりし、検察をやりこめていると思っているらしい。大人のずるさと若者のずるさを両方使い分けして、何とかなると思っていると、後できっと大いに悔いることになるだろうに。しでかしてしまったことを反省し、次へどう活かすかを考えないと、再出発もできない。もう、どうにもならない状態にまで追い込まれているということかもしれないが、検察も、どこか逃げ場を作ってやらないといけないだろう。
 ずるさだけを身につけると、その分、大事なものが見えなくなってしまうものだ。もう一度よく眼を凝らし、経済的な豊かさを失っても、心の豊かさを失わないようにしないと生きていることは辛いことだけになってしまうものだ。


悔し涙という若さを思い出させてくれるオリンピック

2006年02月15日 21時30分16秒 | 独り言
 トリノオリンピックでなかなかメダルに手が届かない。メダルを取るに越したことはないが、ほんの少しの差だ。世界で4位、5位、6位だってすごいことだし、出場すること自体が素晴らしいことだ。日本人としてはメダルを取ってもらいたいが、期待通りの活躍ができず、悔し涙を流したり、残念な表情を見せたりするのを見ると、いい意味での若さを感じる。年齢を重ね、大人になると、悔し涙を見せるなんてことはなくなり、自分で自分の気持ちをごまかし、様々の感情に折り合いをつけることを覚えるものだ。大きな目標があり、それを達成できなかったときに見せる悔し涙や無念な気持ちを素直に表し、次のステップへのばねにすること、それが貴重な経験となる。何もかも順調に行き、おごり高ぶって人生でつまづくことより、若いときに一度や二度の失敗を体験し、それを活かすことのほうが、どんなにか有意義なことか。
 若いときの悔し涙や残念、無念な気持ちを、もういちど呼び起こさせてくれる選手達よ。あなた達のことを思う親、兄弟をはじめとした家族の皆さんは、きっと、心の中でありがとう、ご苦労様と思っていることでしょう。平凡な一国民として、結果がどうであれ、最後まで、応援しています。がんばれ、ニッポン。

本当に困難なこと

2006年02月12日 17時49分53秒 | 独り言
 大勢の人間が簡単だが、全員同じことを願うこと、そして実行することほど、簡単だが難しいことはない。例え、簡単で小さなことでも、大勢の人が実行すれば大きな効果があるとわかっていても、それが実に困難だ。困難なことでも、それがひとりか数人の人がやれば済むことはなんとかなる。どんなにすばらしい個人の記録も長い時間の中では、必ず破られてきたものだ。しかし、実に簡単なことでも、日本中の人間、世界中の人間が心をひとつにして達成することは不可能といってもいい。戦争がなくならないのも、戦争はなんらよいことが一つもないということがわかっていても、世界の人間が同じルールに従えないからだ。どのような争いも、武力による戦いでなく、話し合いで解決できるはずなのにそれが出来ない。地球温暖化防止も、世界のすべての国がそれぞれの国の事情にあった取り組めをすれば、何とか前進するだろうにそれができない。日本の温暖化対策にしても、国民一人一人がちょっとした節電やガソリンの節約などを着実に実行すれば、大きな効果が得られるだろうに。
 せめて、オリンピックという世界のスポーツの祭典では、気持ちをあわせ、それぞれの国の選手達を応援したいものだ。自国に有利な判定などのないようにフェアで公平な競争を期待している。今こそ、勝つことよりも参加することに意義があるというオリンピックの基本精神を思い起こすときに来ている。勝つもよし、負けるもよし、世界の人が心を一つにしてスポーツを楽しみ、お互いの国の健闘を語り合うことが大切だ。しかし、これもまた、金メダルという魔物に取り付かれ、難しいことでもある。
 世界のアスリートたちよ、全力をだしきり、悔いのないこと、それだけを願っている。