すべての発展は経済の成長なしには成り立たないのか。環境と経済の両立を目指す日本は、何もかもお金に変えてしまう。金メダルもお金に換算され、カーリングの健闘もビジネスのネタにされ、あらゆるスポーツは金儲けにつながっていく。純粋なスポーツを愛する気持ちも経済的成長がなければ意味がないのだろうか。経済的発展は底なしの欲望となり、富みを持てる者と持たざる者、勝者と敗者にすべての人間を峻別していく。富める者は失うことに怯え、貧しい者は生活に追われ喜びを失い笑顔を忘れる。自然環境も経済の犠牲となり、富める者だけの所有物となり、すべてが消費され、枯渇していく。そんな悪夢を想像してしまう自分が嫌になるときがある。決してそんな世の中にしたくないと思う強い気持ちと人間はそんなに愚かではないという信じる心がまだ残っているが、豊かさが経済的発展しか意味しないうちは持続可能な社会への道は遠いのだろう。
豊かさが心の豊かさにつながるように世界のすべての人が変わり、所有への際限のない欲望が自然と人類の深い愛に変わるそんな日を夢見た。
豊かさが心の豊かさにつながるように世界のすべての人が変わり、所有への際限のない欲望が自然と人類の深い愛に変わるそんな日を夢見た。