平凡な父のHitori言

平凡なサラリーマンのありふれた道程の記録

価値もいろいろ

2005年11月30日 22時01分10秒 | 人生のノウハウ
 今日は価値について考えてみよう。松井選手の契約金は、4年契約、62億円で、年俸に直すと15億5千万円だ。年に162試合出場し、日本で松井選手の試合をテレビで見るとして、そのために一試合につき10円払っても見たいと思う人が100万人いると、一試合につき1000万円のお金を稼ぐことができる。年間だと16億2千万円で、これだけで簡単に自分の年俸を超える。日本のほとんどの松井ファンは、ヤンキースの試合を見たというよりも、松井選手の活躍を見たいと思う人だと思う。ヤンキースというチームよりも、松井選手という個人のプレーにそれだけの価値があるということだ。100万人の人が、松井選手の活躍を見て、熱中し、痛快な気分を味わえるなら、10円払ってもいいと思うのは充分にありうる想定だと思う。たった一人の野球というスポーツでのプレーにも、それだけの価値があるということだ。一方、Mファンドのように、金持ちからお金を集め、合法的に企業の株を買占め、売却益で16億円のお金を儲けることもできる。お金でお金を稼ぎ、少数の出資者がお金を儲けたことを喜ぶ。松井選手のように自分のプレーで100万人に歓喜、熱狂、感動、夢を与えることの対価として稼ぐ16億円も、Mファンドがお金でお金を稼いだ16億円も経済的価値は同じだ。しかし、平凡な父には、本当の価値はどう考えても松井選手のプレーのほうが高いと思う。それが、経済的に価値を測ることの限界でもある。
 お前達も、お金を稼ぐときは、松井選手のように、多くの人に感動や夢、歓喜を与えることで稼いで欲しいと思っているよ。そして、自分で稼いだ一万円よりも、お前達が働いて稼いだ千円のほうが、今の父にははるかに価値が高い。


答えのない人生

2005年11月29日 22時01分58秒 | 人生のノウハウ
 人生では、答えのない問題に取り組まなければないことばっかりだ。算数のようにはっきりとした解があり、誰が解いても答えが同じ問題ならよいが、仕事でも人生でも、答えがひとつの問題はない。百点満点の答えはないし、零点の答えもない。一時、勝利の方程式という言葉が流行ったが、人生では勝利の方程式はないし、その絶対正しいという答えもない。絶対という言葉を口にする人ほど、その人の言うことは絶対に間違っているものだ。答えのない問題に、自分なりに、どのような答えを出すか、それが一人一人の人生のノウハウのひとつなのだと思う。ときには、答えのない問題に戸惑い、苦しみ、逃げ出したくなることもある。しかし、経験を重ねるにつれ、絶対の答えがないということは、それだけ自由であり、自分の考えや個性を発揮できるのだと少しは考えられるようになった。答えのない人生に自分なりに答えを出していかなければならないが、それは暗闇の中の手探りに終わるのか、燦々と光りの射す未来を掴み取ることになるのかは、結局、自分次第なのだろう。

誰もが役割を持っている

2005年11月28日 21時42分51秒 | 人生のノウハウ
 人は誰でも役割を持っている。子供の役割、大人の役割、男の役割、女の役割、家庭での父親、母親の役割などその役割は様々だ。働くことは、会社で役割を持つということであり、社会に出るということは必ずなにかの役割を担うということだ。役割を担うことは大変なことであり、苦労も多く、決して楽しいことばかりではない。自分に適した役割であればよいが、適さない役割を負わなければならないときもある。しかし、その役割が自分に合ったものかどうかなんて、自分自身がわかるものではない。どんな時も、周囲の人たちが一番正しい評価を下してくれるものだ。大人になるにつれてその役割は重くなるが、それだけ世の中から必要とされているということだ。年老いていけば、その役割もまた自然に少なくなっていく。
 世の中は、すべて人がそれぞれの役割を果たすことで成り立っており、自分だけが背負っているものではないのだよ。お前たちも、大人になるということは役割を持つことであり、それは決して軽いものではなく、責任があるということを忘れるな。苦しいときもあるだろうが、そんなときは十分な休息を取ればいい。役割とは苦しいだけのモノではなく、必要とされているということを理解し、その役割を放棄することは誰かが困ることだということを強く意識して、将来、世の中の役に立っていって欲しいと思っているよ。


日本プロ野球の不安

2005年11月27日 17時00分48秒 | 野球
 最近、日本のプロ野球を見て感じることがある。それは、野球ファンのことを考えているのかということだ。プロ野球選手、特に、投手達は、ちょっといい成績を上げると、FA権を待たず、メジャーリーグに行きたがり、その結果、いい成績を残せないと、また、安易に日本プロ野球に戻ってくる。移るときは日本のファンのことなど考えず、自分の欲望のままに行動し、駄目だったら、また、日本のどこかの球団が取ってくれると思っている。自分達を育ててくれた日本プロ野球ファンのことなど何も考えていない。すべては自分の欲望ばかりだ。あえて夢とは言わない。夢なら、最後まで、追い求めるべきだが、そこまでの決意があるとは思えない。骨を埋める覚悟でやらなければ、成功を収めることなどありえない。球団との約束だから、ポスティングで移らせてくれということは、決して不条理は話ではないが、事情が変わることもあり、これまで属した球団、そしてそのファン、チームメートも納得できる形で行くべきだ。約束や法律以上に大切な信頼関係というものがあるのに、権利ばかりを主張する。球団の経営者もちゃんと説明し、話し合い、その結果、メジャー行きを認めるのならよいが、ろくにまともな説明をしていないのではないかと思う。すべては、ファンを差し置いて、闇の中でのやり取りだ。選手、球団経営者がファンのことを考えない日本プロ野球には不安を感じる。
 WBCにも参加を要請されれば、先ず参加することを前提に検討すべきだろう。自分の事情だけでなく、今は日本プロ野球の将来を考え、優先すべき時期に来ている。このままでは、日本のプロ野球は廃れていくばかりだ。わが身のことばかりを優先し、主張する時代なのかもしれないが、眼に見えない価値をもっと考えるべきじゃないのかい。ただの一ファンの妄想で終わればよいが、さてどうなることやら。


女性がトレンドか?

2005年11月26日 23時27分02秒 | 人生のノウハウ
 鬼嫁日記、危険なアネキ、大奥~華の乱、女の一代記と、テレビで女性を主人公にしたドラマが受けている。平凡な父も、三夜連続の『女の一代記』に、我が家の誰かさんにつき合わされ、金曜、土曜と連続で見てしまった。中島みゆきさんのテーマ曲にも乗せられ、女の一生は弱くて強いものだと思った。強くて弱いのが男の一生なら、女は弱く見えて、それこそ心底強い。結局、男という生き物は女という生き物に振り回され、支えられ、一生を送ることが定めなのかもしれないと思ってしまう。女性とは本当に怖いね。この流れだと映画の『SAYURI』もヒットするかもね。今日は、あまり多くを語ると後が怖いのでこれだけだよ。

無意味な音

2005年11月24日 21時45分29秒 | 人生のノウハウ
 今日、あることに気がついた。それは、都会は音に満ち溢れているということだ。心地よい音ならよいが、いわゆる騒音、雑音という類の音だ。人間にとって意味のない音、車の騒音、ブレーキ、クラクションの音、工事の音、電車の音、ヘッドフォンから漏れる音、なにかの勧誘の声、そんな騒音、雑音が街中を満たしている。普段はその音にも気がつかず、逆に無音状態のように感じているのだ。今朝、中学生と思しき女の子達数人が、大きな声でなにかを話しながら、キャーキャー言っている声に思わずうるさいという感情を抱いた。意味のない騒音に溢れた都会の中で、逆に人の声がうるさく感じることは異常だと思う。我が家の周りはいつも静かで、夜には季節の音を感じることができるし、朝の新聞配達の気配に朝の訪れを感じ、人の暮らしを感じることができる。そんな環境では、車の騒音、クラクションの音に異常を感じるが、都会ではまったく逆だ。他人とはなるべくかかわりを持たないようにし、電車の中でも、なるべくしゃべらず、音を立てず、静かにしていることがマナーになっている。実は、人の声など問題ではないほど、無意味な音で溢れかえっているのに、人の話し声や行動、気配から出る音に、不快感を覚えてしまう。異常なことが正常になり、正常が異常になるそんな中で暮らしているのだ。
 都会にも夜の静寂が訪れるのだろうか。たまには、人や自然に関心を持ち、耳を澄まして、自然の音、暮らしの音に耳を傾けることを思い出さなくてはならない。お前達も、思い起こして欲しい。音、光、匂いなどのあらゆる刺激に溢れた都会で暮らすことは、異常と正常が交錯している中で暮らしていることなのだと。時々は、すべての感覚をオフにし、五感を休ませることが大切だ。


夢に踊らされてはならぬ、現実に怯えてはならぬ

2005年11月23日 18時55分02秒 | 人生のノウハウ
 70歳になる元朝日記者が、40年ぶりに南極観測に参加するという記事を見た。南極大陸は、世界でただひとつ国境のない大陸であり、武器の持込が禁じられているという。極寒の中では、困ったときは、すべての人が国を越え、助け合わなければならない。南極の観測の意義が薄れつつある今、もう一度観測の意義をアピールするために、観測隊に参加するという。いくつになっても目標を持って生きるということは大切なのだと思い知らされる。人類が、発展は無限に可能という自らの驕りにより、地球温暖化で苦境に立たされている。そんなときだから、南極という大陸での観測は、国境を越えて協力する必要性を示すものだと思う。
 夢に踊らされてはならない、現実に怯えてはならない。まっすぐに真実を見つめ、なにが本当か、なにが本物かを見極め、自分に恥じることのないように生きて行きたい。そんな気持ちを思い起こさせる出来事だ。地球には、まだまだ希望を捨てない人たちがいる。


眼に見えないところの基本が大事

2005年11月22日 22時31分40秒 | 人生のノウハウ
 建築設計事務所の設計書偽造で、世の中が大騒ぎになっている。都内のマンション、ホテルの強度不足による地震時の倒壊の危険性が懸念されている。外見ではわからないところで手抜きされても一般庶民にはわからないし、内装や外装の目に付くところが綺麗であれば、すべてが高級に感じられるものだ。外観がよければ、中身もいいと思うのは大きな間違いだが、それを逆手に、眼に見えないところで手抜きをし、儲けることは卑劣な行為だ。設計者だけではなく、その他の関係者もいっしょに組んでいたんじゃないかと思ってしまう。
 人間も同じだ。見せ掛けでごまかそうとしているものや、高級品を身につけて人の眼をひきつけようとするものなどは、概して偽者の人間が多いものだ。見えるところに手をかけるよりも、土台をしっかりさせ、中身を充実させることが肝腎だ。見えないところをしっかりさせることは一見わからないが、中身を磨くことで出てくる外見が本物だ。最近の世の中は、見た目を大事にする傾向が強いが、もう一度、なにごとも基本を見直す必要があるのだと思う。


一流は自らその名前のイメージを高める

2005年11月21日 21時25分32秒 | 人生のノウハウ
 商品も成熟期に入ると、ネーミングにこだわるものだ。最近のビール、発泡酒などのネーミングを見ると、本当に次から次へとよく考え出すものだと感心する。一番絞り、秋味、豊潤、端麗、生黒、極生、小麦、白麒麟、黒生、熟撰、富士山、スパードライ、新生スリー、本生ゴールド、本生オフタイム、本生アクアブルー、北海道生搾り、冬物語、ドラフトワン、スリムス、こんがり秋生、キレ味、炭濾過純生まで様々だ。容易にビールを連想させるものから、とてもビールの名前とは思えないものまである。言葉というものは不思議なもので、ネーミングひとつで商品が大ヒットすることはよくあることだ。言葉とは現実と概念,イメージの世界を結びつける人間の大発明だが、その中でもモノや人の名前は特別のものがある。名前やニックネームはその人をあらわし、象徴するものだが、人の成長とともに名前やニックネームのイメージも変わっていく。イチローなんて昔は古臭いありきたりの名前だったが、イチローとともに成長し、大きくそのイメージが変わっている。ゴジラも怪獣の名前だったが、松井選手のニックネームとなり、そのイメージが変化した。一流になるほど、その人の成長とともにその名前のイメージが高まっていくものだ。そういえば、女子マラソン界でも、Qちゃんの名前が復活を遂げた。
 お前達も、決して自分の名前を汚してはならないぞ。将来、自らの成長により、自分の名前のイメージを少しでも高めていって欲しいものだよ。


蘇れ、三丁目の夕日

2005年11月20日 17時44分29秒 | 人生のノウハウ
 昨日、楽しみにしていた『Always三丁目の夕日』を見てきた。昭和30年代の頃がよく描かれており、テレビ、冷蔵庫、扇風機をはじめ電気製品も当時のものを見事に再現しており、40数年前のことを思い出させてくれた。詳しいことは見てのお楽しみだが、その中で、売れない小説家が小雪さんの演じる女性に手渡した、ある眼に見えないものには、いろいろ考えさせられたよ。
 男という生き物は夢や目標がなければ生きていけないものだし、女という生き物は現実を生きているものなのだ。男はひたすら夢や目標を追いかけ、夢だけでは食べていけないことを承知している女は、夢を持った男だからこそついていくものであり、男にとっては常に矛盾した存在だ。男はいつもそんな女のために夢を実現しようともがき、矛盾に振り回されて生きるものなのかもしれない。今日より素晴らしい明日があることを信じ、頑張れば頑張っただけ報われた時代、お金と同じくらい人のやさしさや思いやりを大切にした時代、そんな時代にもう一度戻りたい。
 エンディングの夕日の下に見る東京タワーは、六本木ヒルの高層ビルよりも、はるかに美しく希望に満ちているように感じたのは、平凡な父だけではなかっただろう。