新聞によると、日本の労働生産性がOECD加盟30国の中で19位だそうだ。1位ルクセンブルク、2位アメリカ、三位ベルギー...とのことだが、もう労働生産性なんか追い求める必要などない。労働生産性よりも求めるべきものがあるはずだ。これ以上の便利さ、快適さを求めるよりも精神的、文化的進歩性を追い求めるべきなのだ。金融で稼いでいるルクセンブルク、自由で経済的に豊かだが、いまだに戦争をしているアメリカなどをみると、労働生産性と精神的、文化的な成熟度は無関係であり、成長の限界が近づいている21世紀では、経済的成長以上に求めるべきものがあるとつくづく感じる。何事も契約が必要であり、訴訟で解決する社会よりも、約束、信頼関係で成り立つ社会のほうがはるかに住みよいに決まっている。異常な事件が増えている今の日本を見ると、労働生産性よりも、まず正さなければならないことがたくさんある。人間関係が薄れている状況を見ると、どうしたらよいのかわからないが、人と人同士がもっと関心を持つことから始めるしかないのだろう。多くの人たちが、本当は人とつながりを持ちたいし、一緒に楽しみたいのだが、みんな迷っている。明るい道が見えるなら、誰もがそれに向かって歩いていきたいのだ。
