白黒一家

ネコ暮らし

アウトローと呼ばれた画家

2009-03-22 17:12:25 | ロック
有名と称される絵画を見ても何が良いのか悪いのか実はさっぱりわかりません。
ルーブル美術館に飾ってある絵を見て私は心が打たれる事があるのかなぁと
電車の中吊り広告で美術館の宣伝をボンヤリ眺める。
どの辺まで絵画を勉強したら、世界的にも歴史的にも評価のある絵を
ホンモノか偽者か区別できるようになるのかな?
そして凄いと言えるようになるんだろうか・・・。
美術学校に行ってるレベル?ソレとも画家?

私はテレビを見ない主義なんですが、それでもいくつかの番組は見ています。
大河ドラマ(歴史)・格闘技(スポーツ)・動物モノ・映画
そしてその中でも楽しみにしている番組の中に
開運!なんでも鑑定団
絵画などは実際どう凄いのか良くわからないんだけど
壺であったり皿であったり焼き物なんかは、凄いのかどうかは
別として細かく施されたアートに感激して見入ったりしてしまうのです。
ソレが楽しみでこの番組を視聴してるんですが先日、
絵画モノで心を打たれてしまいました。

「はせがわ りこう」
彼は30代になった頃、画家として成功した人。
それ以前の写真を見たら、絶対、良いところの坊ちゃん的な感じ。
画家として成功した後は、放浪生活をはじめ、呑んだ暮れ。
呑んだ暮れ・・酒を買うために絵を描き、酒を買う。
貧民街をうろつき、その中で描いている絵は酒場だったり
カフェだったりタンクだったり街並だったり。
汚い親父だ、だけど絵を描く。
そんな生活の最後は、胃癌のため三河島の路上で倒れ養老院に収容。
死ぬ間際まで「俺に絵を描かせろ」と言っていたそうだ。
そんな長谷川さんの作品がテレビに出てきた。

芸術をつかさどる人は、裕福であっては無理じゃないかとどこかで思う。
自分を追い詰めて描くのが芸術家なんだとどこかで思っている。
人の心を打つというのは、その人がどう生きたかだと思う。

その人の絵の凄さはきっとこの人の経歴を知らなくてもにじみ出てる。
そう感じた。
油絵を描く事がどんな事なのかさえ知らないけれど
風景画を描く事がどんなものなのかさえわからないけど
力強い線とその汚れた色彩と人が好きなんだなと思える描写は
私の心を掴んだ。
絵を見て初めて、凄いと思う事が出来た。
その事実がとても嬉しかった。





ネット徘徊で勝手に拝借しました。ゴメンナサイ