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出雲のイナズマは走るか?

2022年08月19日 08時00分00秒 | Weblog

将棋と言えば、「藤井聡太五冠」の話題と思いがちですが

最近将棋好きの間で話題になっているのが

里見香奈女流五冠の「棋士編入試験五番勝負」です。

 

過去にこのブログで紹介しましたが、将棋のプロ棋士と名乗れるのは

日本将棋連盟の奨励会六級から昇級昇段し四段以上の棋士のことを言います。

そして女流棋士とは、それとは別に同連盟の女流棋士養成機関の研修会に入り、

既定の成績を挙げることにより女流棋士となり女流公式戦に出ることができます。

 

今迄はプロ棋士と女流棋士の実力差がかなりあったので、このように分かれていたのですが

しかし、里見さんのデビュー以降、徐々に女流のレベルも上がり、女性でも奨励会に入り

プロ棋士を目指す女性が増えてきました。

里見さんも高校生の時、男性ばかりの奨励会に入り、最高位の三段リーグまで昇級しましたが

惜しくも突破できず、26歳の年齢制限で退会となっていました。

また、同時に女流棋士としても活躍し、高校生で女流の初タイトル獲得するなど

過去六冠までなったことがありました。

里見さんは女流棋士では羽生・藤井と並ぶスーパースターなのです。

(島根県出雲市出身の里見さんは高校生当時から「出雲のイナズマ」と呼ばれていました)

*初々しい高校生時代

 

そして一度はあきらめていた、本当のプロ棋士への道ですが、過去3人の男性が

プロ棋士となった棋士編入試験の受験資格を満たし、今回挑戦することとなったのです。

(資格条件は男性プロ棋士相手に直近10敗、すごい成績です!)

そして、編入試験の五か月にわたる五番勝負に3勝すれば女性初のプロ棋士が誕生します。

 

 

そして、昨日、その試験の第一局があり、残念ながら初戦は黒星スタートとなりました。

しかし、五局の内一番強いと言われていたのが一局目の徳田四段で、現在公式戦12勝1敗で

勝率トップの超難敵だったのです。

次局以降に期待したいと思います。

 

ある女流棋士がおっしゃってましたが、女性が奨励会を勝ち抜くのがいかに難しいか。

奨励会三段リーグにしても、40人ほどの中にたった一人の女性、そのうち二人しかプロにはなれない。

*奨励会の対局風景

誤解を恐れずに言えば、女性には負けられないと思う男性は多いと思います。

そして女流棋戦の各持ち時間は大体時間から時間です。

それに比べ、プロ公式戦は時間から時間で終局は深夜になることはざらです。

座りっぱなしで丸一日は男性でもつらい。

また、女性特有の体調管理も大変です。棋士は一局指して1~キロやせると言います。

昨年の里見さんの女流棋士戦は50局、公式棋戦は16局、合わせて66局の対局です。

(ちなみに藤井五冠は64局です。いかに過密スケジュールかわかると思います。)

里見さんは過去に体調不良で半年ほど休んだこともありました。

そこからの復活・挑戦ですから・・・

頑張れ里見さん!おじさんは自分の娘を応援する気持ちです。

 

 

気怠い夏の夜に最近よく聞くJust the two of us進行の元曲

Grover Washington Jr. feat. Bill Withers - Just The Two of Us

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

別府店 カマフチ