時々、北朝鮮がミサイルの試射をするたびにノドンとかスカッドの射程を気にしている報道が見えるが、今後、射程が何やら飛躍的に増大する予定がある模様だ。そのキー技術が炭素繊維や炭素複合材だ。最近になって北朝鮮はスカッドERというスカッドと同じ大きさで1000km飛ぶミサイルを開発したらしいが、炭素複合材とマグネシウムーアルミニウム合金を多用して軽量化したのだろうと自分は推測している。そのミサイルは製造コストが高いため少ししか作られていないということだ。
ひとつ疑問に思うのは、炭素という豊富な元素を用いる技術が高度で真似できないと思われていることだ。核開発を成功させた国ならそんなに苦もなくやってのけてしまうだろうことは想像に難くないのではないだろうか。実際に個人でも電気炉を持っていればかなり質の高いものが作れるので、完全に大量に作る事が出来、輸出禁止措置をとる必要は思いのほか高くないぐらいものだと認識すべきである。今となってはグラム当たりのコストが鉄より高いことがおそらく嘘だとばれている可能性は大の様に思う。おそらく、実際に大多数のスカッドやノドンが炭素繊維によって軽量化・燃料保管時間の延長がなされて射程が延長される事となると思われる。今のところ、輸出しているのは旧式のものだけであるようだが、今後は廃棄されるときにそういうものが輸出される可能性はある。
危ないと言えば危ないのだが、実戦投入するときに脅し以外に使うには大量破壊兵器を搭載するしかない低い命中精度のものなので、使えないらしく、そんなに警戒する必要は無いかもしれない。ただ、価格の安いミサイルの飛距離が上がったという事はかなりのバッドニュースの様に聞こえる。そのバッドニュースを防ぐために炭素繊維を禁輸にしたりする対策も余計にバッドニュースを大きくしているように最近は感じている。
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