今日は父の十七回忌。
内々でとり行い、お袋と俺と妹夫婦とお袋の姉さん夫婦の計6人で。
普段、俺は仏壇に線香をあげることもしないんだが(罰当たり)、
さすがに今日は降りしきる雨の中(雨の音で経が聞こえないくらいで散々だったが)でも、
墓に向かって合掌し線香をあげた。
いい人だから長生きできるというわけでもなく、
悪い人だから短命だとかいうわけでもなく、
神様はきまぐれに白羽の矢を立て、優しくかつ乱暴に命を奪っていく。
…すべて縁なのだろうなあ。
かく言う俺は、人生を達観できるほど悟れるわけでもなく、
生死について考えようと書を読むわけでもなく、
とりあえず、のんべんだらりん、じたばたしながら生きている。
ああ。生きているんだ。
ただ生きているだけでも、なんて有り難いことだろうか。