少年カメラ・クラブ

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ゾーンシステムでわかったこと

2004-11-29 21:41:46 | 写真
会社の行き帰りの電車のなかでアンセルアダムスのNegativeを読んでいる。理論自体はそんなに難しいことはない。でも、考え方がわかってくるにつれて写真を撮るときに考えることも違ってくるような気がする。

モノクロ写真において、シャドウ(暗い部分)のネガ濃度は実際の明るさが圧縮されて記録される。

逆にハイライト(明るい部分)は明るさが直線的に記録されている。

したがって、特に暗い部分の露出が足りないと、シャドウ部のわずかな明るさの違いが全く記録されないことになる。

そこで、ディテールを描写したい最も暗い部分の露出を計測して3段か2段アンダー(ゾーン2か3に設定)にして撮影する。

もちろん、撮影時の意図を反映させたいときは、意識の向かっている場所のゾーンを決めて、それに応じて露出補正することもある。たとえばもっとも描写したい場所の明るさをゾーン5にしようとすれば、その部分の露出を計測して、そのままの露出で撮影する。

大体こんなところかな。あとは、設定したゾーンから他のトーンの場所を違ったゾーンに落としていき、明るい場所のゾーンが10段階に収まらないようなら減感現像をし、逆にコントラストが低くなるときは増感現像をする。

まあ、これだけ読んだだけでは、ちょっとわからないかな。

いずれにしてもシャドウ部がつぶれるとモノクロ写真はアウトなので少し露出を多めにするといいらしい。

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