もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1440番:仏作文(8)(スタンダードフランス語講座③より)

2022-07-07 09:25:04 | 日記


仏作文(8) (スタンダードフランス語講座③より)
              
         【8回目】

  例文8

源頼朝は、鎌倉にはじめて幕府を開いた。

Yoritomo Minamoto établit pour la première fois 
le Shogounat à Kamakura.

♦ この単純過去形というテンスは、日常の話し言葉では使われ
ません。
(日常会話では、過去のことは複合過去形で話します。) 
単純過去は多く、文学作品や、歴史などの叙述に用いられ、
完全に過去になった出来事を表します。
 しかし、新聞記事のような場合は、かなり最近の事にも、この
 単純過去形で書かれます。

♦ 単純過去形は前過去形と併用されることがあります。前過去形
は、主節で表された行為に先立つ行為を表し、多くの場合、この2
つの行為は引き続いて行われます。
     「彼は仕事を終えるとすぐに家に帰った。」
      Dès qu'il eut fini son travail,  il rentra à la maison.
   話し言葉では、主節の動詞も、従属節の動詞も複合過去形でよ
いのです。
       Dès qu'il a fini son travail,  il est rentré à la maison.


問題A
1: ジャンヌ・ダルクは祖国を救った。

ゴタの答案: Jeanne d'Arc a aidé sa nation.   (自己採点4点/10点中)

正解は  : Jeanne d'Arc délivra sa patrie.


———————≪感想≫———————————————————————
        
出題前に「歴史の記述は、単純過去形を使う」旨、書いてあり
ました。これを無視した罪は重い。
次に「祖国」。調べずに、横着してnation で済ませようと
したのがよくなかった。nation (国家)と patrie (祖国)では、
少し意味がかわります。祖国は、自分と先祖が生まれた国。
「国家プラス思い」。nation ではない。

ジャンヌ・ダルクは、イギリス軍に包囲されたオルレアンを救った
わけで、この場合は、オルレアンをイギリスから解放したのだから、
aider よりも、délivrer (他)(開放する)(de から)の方がいいかも。

 
2: ある日のこと、狐はこうのとりを夕食に招いた。

ゴタの解答: Un jour le renard a invité la cigogne à dîner.

正解   : Le Renard invita un jour la Cigogne à dîner.


—————————≪感想≫—————————————————————
                 
寓話に出て来るキツネやコウノトリは、役柄が与えられている
ので大文字にすればいいのでしょうね。それは普通のキツネで
なくしゃべるし、他人を自宅に招待するキャラなので、人間扱
いで、「キツネさん」が固有名詞みたいなものですな。

さて、ゴタは、また同じ間違いをしております。
物語は、「単純過去」で綴られる、という冒頭の説明を、
無視してしまっております。これだけで、減点4点。
固有名詞化不履行で減点1点。  (5点/10点中)


3: 昨日三鷹に火事があった。

ゴタの答案: Hier il y eut feu incendie en Mitaka.

正解は  :  Un incendie eut lieu à Mitaka hier.

      ≪感想≫

そうか、解答をみて納得。Hier を先に持ってくると、
火事が毎日あって、昨日は三鷹、一昨日は紀国坂、きょうは赤坂
見附みたいな感じになるかも。
【教訓】hire は強調がない限り、目立つところには置くな!
feu かincendieかどちらか1つにしないとね。これじゃ、
火事火事があったことで、三鷹が焦土と化してしまう。
「火事」にも不定冠詞un が要りますよ!

それから【語法】市町村名の前では à を使うのだそうです。
  (白水社仏和大辞典: enの項目)
                 (自己採点3点/10点中)(3点は甘いかな)


問題B
1: 1945年8月、日本はポツダム宣言を受諾し連合軍の前に降伏した。

ゴタの答案: En 1945, le Japon a accepté la Déclaration de Potsudam et 
              s'était rendu à Alliées:


正解は  : En août 1945, le Japon accepta la Déclaration de Potsudam
              et capitula devant les forces alliées:

         ≪感想≫
「降伏する」はゴタが調べた辞書では se rendre à ~
だったので、上記のような作文になりました。
連合軍は辞書ではLes Alliés でした。書き写しを間違えました。
その他 puissances allliées  も連合軍。(減点1点)
8月を入れ忘れしていました。(減点3点にしました)
単純過去を使った方が歴史記述としてはよかった(減点1点)
                 (最終点数 5点/10点中)
  《解答で使われた単語》
capituler (自)降伏する


問題B
2. 仏教は538年に、インドから中国と朝鮮を経て日本に渡来した.


【単語の事前チェック】
仏教:bouddhisme (m)
渡来:inportation (f)
伝来:introduction (f)
伝来する:être introduit(e),  être importé(e)
~を経て → ~を通って
 パリを経てロンドンに向かう
  se rendre à Londre via Paris
    se rendre à Londre en passant par Paris
インド:Inde (f)
中国  :Chine (f)
朝鮮  :Corée (f)
———————————————————————————

生徒ゴタぴょんの答案:
Le bouddhisme a été introduit en 538 au Japon via
Chine et Corée.

正解は:
Le bouddhisme fut introduit au Japon en 538, venant
de Inde par la Chine et la Corée.                                       

———————≪感想≫——————————————

そうだった、歴史記述には、単純過去が使われるのでした.
au Japon とen 538 の語順も気になるが、文法書では重要な
語が後の傾向があるとなっているが、538年がキーワード
なのでau Japon en 538がいいようです(逆でもおまけで正解).
  (自己採点:単純過去違反   -2点
              :語順違反おまけで減点なし
       :国名冠詞着用違反  -2点
        最終得点:    6点/10点中)
  
  être の単純過去をここで復習:
je    fus [フュ]        n.   fûmes [フューム]
tu    fus [フュ]        v.   fûtes [フュット]
il    fut [フュ]        ils   furent [フュール]

 

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1439番:スガンさんの山羊(7)

2022-07-07 09:22:34 | 日記


スガンさんの山羊(7)


            【7】
Le brave M. Seguin, qui ne comprenait rien au caractère 
de ses bêtes, était consterné.  Il disait :

——C'est  fini;  les chèvres s'ennuient chez moi, je n'en
garderai pas une *¹.

 
          ——訳——
人のいいスガンさんは自分の山羊たちの剛毅な性格を
全く理解していなかったので、呆然として言いました:
もうおしまいだ.山羊たちは私のところでは飽きてし
まうんだ. もう私は1匹も山羊は飼わないでおこう.


          《語句》 
brave (形) ①勇敢な(名詞のうしろ) 
     ②正直な、人のいい(名詞の前)
 人名がそのまえに形容詞を持つと、定冠詞がつきます.
  Le brave M. Seguin 人のいいスガンさん
comprenait (半過去3単)
  < comprendre (他)分かる、理解する
      テキスト*² 脚注にcomprendre は「あることの理由、
   もしくは動機を理解する、という意味においては
   一般に前置詞à をとり、comprendre à ..の形をとる  
   comprendre quelque chose à ... ...が幾分わかる
   ne rien comprendre à ... ...が全くわからない 
caractère (m) ①性格、性質、②気骨、傲然とした性格     
consterné 意気消沈した(過去分詞) 
     <consterner (他)意気消沈させる、呆然とさせる
          愕然とさせる
  Cette nouvelle consterna tous les assistants.
    このニュースは参加者一同を愕然とさせた.  
garderai (単純未来1単)<garder 手元におく 

        ≪テキスト内で一言≫
*¹ pas un(e) 1人も[1つも]ない
      ここでは1匹(の山羊)も~ない
  単に1つが否定されるのではなく、1つも~ない
  という強意の否定になります
  ちなみに, 普通に um(e) が目的語で否定を受けると
  de に変わります.

       ≪注釈内で一言≫
*²この注釈は『フランス名作対訳双書Ⅴドーデ短編選集』
の中の「スガンさんの山羊」、脚注解説に拠りました.

 

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1438番:スガンさんの山羊(6)

2022-07-07 09:20:34 | 日記


スガンさんの山羊(6)


    【6】
C'était,  paraît-il,  des chèvres indépendantes,    
voulant  à tout prix le grand air  et la liberté

        ——訳——
それは独立心の強い山羊で、どんな犠牲を
払ってでも、威風と自由を求める山羊たち
だったのです.

          《語句》 
paraît-il ~のように思えた. 
  本来、Il parait que  ...と文頭に来るのですが、
 倒置して、挿入句形式になっています.
  尚、現在形は Il paraît que + 直説法 
  動詞の原形は√paître
paître + 属詞 の形で用いることも多い
indépendantes < indépendant (形) 独立心の強い     
à tout prix  どんな代価を払っても、ぜひとも
grand air  この見出しででは載っていませんでしたが、
  追い込みに avoir grand air ①品位がある、
 ②立派に見える ②堂々としている 
  とありますので意味は拾えます.

    ≪感想≫
この山羊たちが、あまりにも、グランゴアールさんの
性格そのものだったので、読んでいて、吹き出しました.
  尚、ドーデ自身は、記者になったのだったと思います.
が調べてみます.(お待ちください)・・・調べてはみま
したが、詳しい記述はありませんでした.  記者になった
かどうかの記述はないのですが、この際、この作家の紹
介をするため、調べた箇所を丸写しします.  
(丸写しなので削除要請がきたら消去します.)

≪アルフォンス・ドーデ≫
Alphonse Daudet  (1840-97)は南仏のニームに生まれ、
リヨンのリセに学んだ.親が倒産したため、若くして
アレの高等中学校で復習教師をしなければならなかった.
そのときのあだ名、プチ・チョーズ(petit chose=ちび助)
はやがて、同名の自伝小説(1868)となる.
ここには青春時代の、数々のつらい思い出が語られてい
る.歴史家の兄がドーデをパリに呼び、文学の道に進む
のを助けてくれる.詩集『恋する女たち』(1858)
を出して文壇に出、ようやく生活も安定し始める.
1869年、短編集『風車小屋だより』Lettres de Moulin 
を刊行して一躍有名になる.この作品集は25の短編か
ら成り、故郷のプロヴァンス地方に題材をとり、自然主
義の作家らしい鋭い観察と人間味豊かな愛情とを込めて、
南フランスの人々、地方風俗、民間説話などを、美しい
風景とともに、優しく、あたかもささやくかのごとくに
語っている.
  中の一編『アルルの女』L'Arlésienne はのちに劇化され
ビゼーの作曲によって知られた.
  当時、自然主義はゴンクール兄弟を経てゾラに達し、
その絶頂にあったが、ドーデはゴンクール兄弟とは早く
から親しくその唯一の弟子と言われていた.『ボヴァリ
ー夫人』が『いなか風俗』という副題をもつのに反し、
ドーデの長編の大部分には『パリ風俗』という副題が付
されている.この長編には三部作として有名な『タルタ
ラン・ド・タラスコン』(1873)、『アルプス山中のタルタ
ラン』(1885)、『タラスコン港』(1890)があり、プロヴ
ァンス人の性格が誇張された滑稽味をもって描かれてい
る.チボーデはこれを「戯画の南仏」と呼んでいる.
 1873年には、41の短編から成る普仏戦争のエピ
ソードを集めた『月曜物語』Contes duLundi が発表された.
不幸な人間を愛し、そうした人間に深い哀れみと愛情を
抱くドーデ生来の、すみきった心の優しさが作中ににじ
み出ている. 『最後の授業』は、プロシア軍に占領され
たアルザスの小学校で、敵の命令により、あすからはフ
ランス語の授業は禁止される.  その最後の授業で、老
教師がフランス語の美しさを静かに教えた後、黒板に
「フランス万歳」と書いたまま絶句してしまうのである.
そこには愛国的な荘重さ、さえ感じられる.
 ドーデは、不幸な子どもたちへの共感(『ジャック』
1876)、パリの場末に生活する人々に対する憐憫(『弟フ
ロモンと兄リスレール』1874)、恋愛関係のために人生
を台無しにされた芸術家の身の上ばなし(『サフォ』
1884)といったように、自然主義作家としてはあまりに
も優しい情感を持ちすぎていた.それゆえ、徹底した
客観描写はできなかったようである.したがってここ
から、印象主義の作家(ブリュンチエール)のように
見られもするのである.つまり科学的観察に、いつも
人間味(同情)がまじるのである.フランスのディケ
ンズとよばれるのも、ゆえなきことではない.だが文体
はあくまで幻想的、詞的であって、文学作品が持つ悲し
い喜びといったようなものを読者に与えてくれる.その
意味で、ドーデは「幸福を売る男」であった.

   出典:明治書院、フランス文学史、P182~P183)

 

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1437番:ゴジラ

2022-07-07 09:13:26 | 日記


ゴジラ
                 
ラジオ: 臨時ニュースです.大阪湾にゴジラが現れました.

    火をふきながら大阪市内に入って来ようとしています.

    今、自衛隊の戦闘機が出動しました.

 

自衛隊機1:ゴジラ発見!ミサイル発射!ビュ~ン

      ドッカ~~ン

      命中したぞ!

 

ゴジラ : ヘラヘラヘラヘラ… アホ~

 

自衛隊機2:よし、もう一発ミサイル発射!ビュ~~ン

      ドッカ~~ン

      命中したぞ!

 

ゴジラ : ヘラヘラヘラヘラ...アホ~~

 

   【こちら、ゴジラ対策本部】

隊長:うーむ、戦闘機では歯が立たないようだ.

   ウルトラマンを呼ぼう.

 

   【ウルトラマン事務所】

 

電話応対係員: はい、わかりました.契約は3分間です.

        直ちに大阪湾へ派遣いたします.

 

   【空からウルトラマン登場】

ウルトラマン:(ビュウ~ンと空から現れる)

        お、いたぞ、ゴジラめ.

        シュワッチ

 

ゴジラ  :シュワッチ?何それ?何語?

      おれ、英会話習ってるねん.

      ヘーイ、グッドルッキング!

 

ウルトラマン:うるさい、 右ストレートだ!

 

ゴジラ   :右も英語でゆわな、あかんで.

       ライト・ストレートやで.

 

  ピコピコピコ

ウルトラマン:あ、3分たった.帰るわ、バイバイ.

 

ゴジラ   :つまんないの…じゃ、ぼくも帰るバイバイ

 

   【ラジオ】

臨時ニュースです.ゴジラがいなくなって、平和が戻りました.

ウルトラマンのおかげです.よかった、よかった.

 

   おしまい    

                

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1436番:スガンさんの山羊(5)

2022-07-07 09:02:40 | 日記


 スガンさんの山羊(5)

 

          【5】
Ni les caresses de leur
maître, ni la peur du loup,  rien ne les retenait.   
      
    ——訳——
山羊たちの主人の愛撫も、オオカミの怖さも
山羊たちをして、引き留めることはできませ
んでした.

        《語句》 
(例文引用共「クラウン仏和4版」) 
ni...ni... ne     ...も...もない
 Je n'ai ni femme ni enfant./ 私には妻も子もない.
  Il est ni beau ni laid./ 彼は美しくも醜くもない.
 Ni l'un ni l'autre n'acceptra.
 どちらも承諾しないだろう.
caresses (pl)<caresse(f) 愛撫 
leur [所有形容詞] 彼らの、彼女らの、それらの
  ここでは「山羊たちの」 
retenait(半過去)<retenir (他)引き留める、
               とどめる

 

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