“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

“けとばしや 帰したくない 宵の驟雨”

2009年08月07日 21時48分04秒 | Weblog
今日も蒸暑い1日でした。

夜、久々にタレントの千ちゃんとご飯を食べることになり、
「何にしようか?」となった時、僕の頭に浮かんだのは「中江」のけとばし、
つまり、桜なべ。
げっ!?この暑いのになべ料理と思うかもしれませんが、
とかくスタミナ不足になる暑い夏だからこそ、桜なべが効くのです。

浅草・吉原大門の「中江」は、明治38年(1905年)創業の桜なべの老舗。
関東大震災でも戦災でも焼け落ちなかった昔ながらの日本建築がとても風情のあるお店です。

創業から100年以上にわたり、この店の桜なべや馬刺しは、武者小路実篤氏やら、
十一代目市川団十郎やら、作曲家・團伊玖磨やら、多くの人々に愛されて来ましたが、
僕もこの店の大ファンの一人。
いちおう作家のはしくれとして、僕も仮に文化人(?)として認めてもらえるならば、
その超末端の○○岬みたいなところにいる存在ですが・・・

もともと僕は午年生まれのせいか(関係ないか)馬刺しが大好きで、
一昨日もお好み焼き屋さんで馬刺しを食したばかり・・・
そんな馬肉とは何の縁もない一介のお好み焼き屋さんですら
注文して食べてしまうくらいなのですから、
老舗の「中江」でこれを食べまいことか・・・

そして、お皿に盛り付けられて運ばれてきた馬刺しの、
その朱色の鮮やかなこと・・・
箸でつまみ上げた馬刺しの切り身を見ながら、
「ああ、これって、半年前に馬券を買った馬かなぁ・・・」と冗談を言ったら、
千ちゃんが笑うことしきり。

ところが、僕らがぐつぐつと音を立てて煮える桜なべにとりかかる頃、
突然、おもては激しい夕立が・・・

早めに食事を終え帰りかけたカップルが、
びしょびしょになって引き返して来たほどの驟雨です。
「う~ん、遣らずの雨やん」と僕。

“けとばしや 帰したくない 宵の驟雨(あめ)”とひねりました。

そんなわけで、お銚子をさらにもう1本、いや2本。
桜肉もさらに3人前追加・・・

それにしても「中江」の桜なべはいつ食べてもホント最高だね。

帰りがけに若い仲居のAちゃんに、しっかりと“渋谷の父”の名刺を渡して来ましたよ。
愛想がいい子だったけど、お店に来てくれるかな?!
「こんど行きます」という子に限って来ないんだよなぁ・・・



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