つくばの“ド素人”音楽同好会

クラシック音楽から,邦楽,洋楽とジャンルにとらわれず幅広く語り明かす,音楽の素人さんのための憩いの場です。

【朝比奈先生の第九】その2

2005年02月22日 23時46分06秒 | マエストロ
昨日の続きには理由があります。

昨晩,このブログを書き終えてから朝比奈さんの第九を聴いたのですが・・。
第一楽章の出だしを聴いた瞬間に「これはスゴイ!」と面食らいました。

まるで穏やかな水をたたえた湖のような荘厳さを感じさせる冒頭。
そしていつしかそれが大きな激流となって流れ出す。
聴き終えて,とてもとても強烈な印象を受けました!

ある演奏家が“冷静かつ筋肉質な演奏”と表現していましたが,『歓喜の歌』でありながら冷静さが常に底流に潜んでいる,確信に満ちた音色でした。

なんて素晴らしい演奏なんだ!
カラヤン,アーノンクール,ラトルと,今まで聴いてきた第九で最も感動した!!

それは録音技術の向上だとか手中に入れた大フィルの演奏なのであるからということでは絶対にない。

間違いなくこの演奏は大フィルが朝比奈であり朝比奈がベートーベンだった。
とにかく,興奮した。名演だと思う。

このCDの録音が1997年。御歳88歳である。私はここに慎んで朝比奈さんも朝比奈先生と呼ばせて頂きたいと思うのだ!!

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2005-02-23 23:13:59
もう一回見たかった人。僕の中で本当にそう思えるのは朝比奈先生とWand氏。間違いない。幸いにして朝比奈先生とは最後の東京公演で会うことができたが、Wand氏とはついに会えなかった。機会はあったのに、前の日に飲み過ぎてチケット発売時間に起きられなくて。管理人さんも、歓楽街に入り浸ってるとチャンスを逃すかも…思い付いたら実行ですよね、やっぱり。
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