つくばの“ド素人”音楽同好会

クラシック音楽から,邦楽,洋楽とジャンルにとらわれず幅広く語り明かす,音楽の素人さんのための憩いの場です。

ブルックナーの話

2007年10月20日 00時14分59秒 | 偉大なる作曲家の群像
ブルックナーの本をアマゾンで検索していたら、読みやすそうな1冊を発見しました。

ブルックナー (新潮社・文庫)
土田 英三郎 (著)

↑いろいろな作曲家でシリーズ化されているらしく、思い返せば私もベートーベンだったかモーツァルトのそれを持っていたはず。こんど読まないと・・・。

最近、再び東京にもちょくちょく出歩くようになり、先日も東京フィルの定期公演会にお邪魔してきました。な、なんとほぼ半年ぶりのコンサート鑑賞でありました。

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指揮:ミハイル・プレトニョフ

ピアノ:アレクサンドル・メルニコフ

■ チャイコフスキー/バレエ音楽「眠りの森の美女」より

■ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

■ カバレフスキー/歌劇「コラ・ブルニョン」序曲

■ ショスタコーヴィチ/バレエ組曲「ボルト」より

■ シチェドリン/管弦楽のための協奏曲
               「お茶目なチャストゥシカ」


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相変わらず、知ってる曲が「皇帝」だけでした
でも、ショスタコの曲がとても良かったのと、昨年末の「第九」以来のミハイル・プレトニョフ指揮に、たいへん満足しました。
相変わらず指揮者好きなので、指揮者を見ては喜んでいます(笑)

さて、ブルックナーの話に戻ります。
毎日聴いているのがブルックナーの交響曲第6番。

先週から聴き始めてきょうで4日目。
相変わらず、眠い。
これはコンサートで聴いたら間違いなく寝る・・・。

で、いまも聴いているのですが、ふと思ったことを書いておきます。

私の先生であるOGT君は「いつまで、どこまで聴いても美しい!」とブルックナーを評するのですが、考えてみると、けっきょく好きなのか好きではないのか聞いたことがない
今度、聞いてみようと思う。

いつまで聴いても美しいブルックナー。
アシュケナージが苦手なブルックナー。
朝比奈隆先生がしつこいくらいに繰り返し演奏したブルックナー。

ブルックナーはホント、よくわからない。
でも、よくわからないところに意味を見出してみると実は意外にハマりそうな気がしています。
なんか、哲学的な匂いがするんです。ブルックナーって。

どこまで行っても辿り着けない虚しさ。
むずかしく、むなしくて、でも、もとめずにはいられない・・・・。

そー考えると、とてもブルックナーを聴いて、寝てはなんていれない(はず)。



我らが東京フィルの11月定期公演はブルックナーの交響曲第6番!
しかも指揮者は、東京フィルが誇る世界のマエストロ、チョン・ミョンフン!!

さー。私は最後まで聴き遂げることができるのでしょうか??






マーラー交響曲2番「復活」

2005年11月04日 21時50分15秒 | 偉大なる作曲家の群像
それにしてもマーラーの交響曲はなんでこんなにいいんだろう。

3月のノバホールでの大植英次指揮・大フィル,交響曲6番「悲劇的」を聴いてから,マーラーはベートーヴェンに次いで好きな作曲家になった。

そして,なんといっても2番の「復活」。
あの冒頭部分の地響きのようなうねりがたまらない。

先般,東京でCDとDVDを買ってきたのだが,これが両方とも「復活」。
や,知っていた曲がこれだけだったからと言うなかれ!
はからずもそういうことになっていたのだ。

まずCD。
演奏: ベルギー王立歌劇場管弦楽団
指揮:大野和士
(東京生まれ。東京芸術大学にて指揮を遠藤雅古氏に師事。
バイエルン州立歌劇場にてウォルフガング・サヴァリッシュやジュセッペ・パタネー両氏に師事。)
大野さんは我らが東フィルの桂冠指揮者です。

DVD
演奏:ルツェルン祝祭管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド

大野さんの第1楽章は出だし少しスローなかんじで,「おお。こうくる?!」
と思います。が,聴いているとどうしても小澤先生の方が自分には合っている。

出だしは地獄の底からの雄叫びのような迫力がどうしても欲しいかな。

そしたら,見つけましたよ!
アバドの「復活」。

なんですか。これ?

この世の演奏なの?!

と思いたくなるほどのとんでもない演奏です。
アバドってすごい。
2000年に癌の摘出手術を受けたとはいえ,タクトも音も衰えを知らない!

小澤先生びいきの私ですが,こと「復活」に関してはこれに敵う演奏は難しいかも・・・・。

信じられないほど素晴らしい1枚です

ブラームス再燃!

2005年08月31日 21時32分25秒 | 偉大なる作曲家の群像
さいきん,CDを聴くときはほとんどブラームスだ。
以前,ブラームスの2番と4番がいいなぁ,なんてここにも書いていた。
その後,しばらくご無沙汰して,またブラームスに戻ってきた。

半年ぶり(!)にアーノンクールのブラームス全集を紐解いてセッセッと聴いている。
岩城先生の2番も良かったけど,アーノンクールのそれもいい音だ。

発見はブラームスの1番。
あの第4楽章には鳥肌が立ちます。

最近人気のクラシックマンガ「のだめ カンタービレ」の物語の中で登場するオーケストラを,CD化するらしいのだが,その時の曲目にブラームス交響曲1番がはいっているらしい。
はたして,実際の演奏はどこのオケが誰の指揮でやっているのだろう?!


☆ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms,1833年5月7日-1897年4月3日)は、
19世紀ドイツの作曲家であり、大バッハ、ベートーヴェンと並びドイツ音楽に於ける
「三大B」と称される一人である。ハンブルクに生まれ、ウィーンに没した。
作風は概ねロマン派音楽の範疇にあるが、古典主義的色彩も濃い。

多くの人は、ブラームスをベートーヴェンの後継者であると信じており、
指揮者のハンス・フォン・ビューローは彼の交響曲第1番を「ベートーヴェンの交響曲第10番」と評し、
その通称は未だに広く使われている。

山本直純フォーエヴァー!! Disk1

2005年07月19日 00時08分35秒 | 偉大なる作曲家の群像
私の手元に1枚のCDがある。
その名も『山本直純フォーエヴァー~歴史的パロディコンサート~』 。2枚組のライブ版だ。

山本直純といえば,あの岩城宏之先生の大親友。
岩城先生の著書「森のうた」は正しく二人の学生時代の青春日記だった。
映画「男はつらいよ」のあの名主題歌は山本直純作曲である。

このCD,帯の解説も洒落ていて「奇才の奇手連発の爆笑ライブ」とある。
そしてジャケット写真はひげを生やした黒縁眼鏡のオモシロそうなおじさんが大写しになっている。
パロディ・・・。
爆笑・・・。
オモシロそうなおじさん・・・・。
三拍子揃った,一見には胡散臭いCDなのである!

半信半疑で購入して聴いてみた。
あの・・・。実にオモシロイ。

CDを聴きながら笑い転げたのはこれが初めてだ。
昨日,東京からの帰りの電車で聴かなくて良かった。
いきなりゲラゲラと笑いだしたら,ただの変態だ。助かった。

ベートーヴェンの交響曲から始まって知らないうちに別な曲に変わっている。
私の大好きな交響曲の7番を聴いていたはずなのに,いつしか9番になって気づけば5番になっているんだから,元々が何だったのか忘れてしまう。その合間にどこかで聴いたメロディだなと思えば,ヴァイオリン協奏曲も入ってるし・・・。
またそのタイミングと繋ぎ方が絶妙で,思わず会場のお客さんからも拍手が飛び出す。

とりあえずDisk1を聴き終えたが大満足。
勿体なくて2枚目を残しておきたいが,我慢できないのでこれから聴いてみる!

皆さんももしもお店でこのCDを見つけてしまったら,さぁ運のツキ。
だまされたと思って聴いてみてください


作曲者名鑑【ショスタコーヴィチと私】

2005年07月04日 21時43分21秒 | 偉大なる作曲家の群像
久しぶりにかえって参りました。名鑑シリーズ!!
みんなが忘れた頃にやってくる,なんともやっかいなシリーズが復活しましたよ!
題名の割には中身がないのがここのコラムの特徴ですけど(笑),今回のショスタコーヴィチについては知識ゼロ。それでも書き込むこの度胸だけは買っていただきたいです(爆)

とはいうものの,自分の勉強になるので略歴だけ引用させてください。

『圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝った作曲家、ドミトリー・ドミトリエヴィチ・ショスタコーヴィチ。
1906年9月25日午後5時、ペテルブルグに誕生。
マーラー以降の最大の交響曲作曲家としての評価がほぼ確立され、現在ではベートーヴェンやブラームス、マーラーらと並ぶ交響曲の大家として認識されている。また、弦楽四重奏曲も秀逸であり、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ドヴォルザーク、バルトークらと並ぶ大家とされるなど、ショスタコーヴィチは芸術音楽における20世紀の最大の作曲家の一人として認識されている。ショスタコーヴィチの音楽には暗く重いものが多いが、ショスタコーヴィチはまたポピュラー音楽も愛し、ジャズ風な軽妙な作品も数多く残している。』

やはり,ショスタコーヴィチを語る上でソビエト共産主義の圧政との関係は切っても切れない。彼の曲はロシア革命後の騒然とした世相と連動しています。


私が初めてショスタコーヴィチの曲を聴いたのは交響曲5番「革命」
チョン・ミョンフン指揮の東京フィルで聴いたのだが,その時はこんなにクラシックにはまっちゃう前のことだったのでさしたる感動もなかった。が,その後CDで聴き込むうちにこの曲のかっこよさのとりこになりました。特にあの第4楽章は興奮の極みで,私の中では「革命」の第4楽章とドボルジャークの「新世界」の第4楽章が双璧なのです。(第九の第4楽章は別格でお願いします!)
gooの教えてgooというコーナーで,“初心者向きのかっこいいクラシック”の質問に交響曲5番と答えているひとがいました。私も同意です!

今回,タワレコで買ってきたのは,もちろんショスタコーヴィチ作曲。「森の歌」です。
まだ聴き始めなので何とも言えませんが,おいおい感想書きたいです。
この曲をすでにご存じの方の書き込み,大募集します(笑)

(事務連絡)
なんだか,最近私の週末のスケジュールを詳しく知る友達が増え始めている。
いかん!バレはじめてるぞ!!(爆)

作曲者名鑑【ベェートーベンと私】

2005年03月11日 01時02分33秒 | 偉大なる作曲家の群像
たいそうな題名をつけてしまったが,内容は恐ろしくちっぽけなことをお許し頂きたい。

今日は,余計な私的の仕事を自ら増やしてしまった。
それ故,帰りがこの時間になってしまったので短く書き込みしたい。数時間後には仕事だし!

ここ最近,ベェートーベンが今一番聴きこんでいる作曲家だと書きたかっただけである(笑)
特に,こういう深夜,疲れた身体には1本のリポDではなく1曲のベェートーベンだ。

私の場合は交響曲第5番「運命」を聴く。
只今,OA中。
今晩はカルロス・クライバーのそれだ。

「運命」という通称はベェートーベンが弟子のシントラーに「このように運命は戸をたたく」と説明したという逸話に基づく。
なんだか,疲れているときに聴くと更に疲れそうだが,そんなことはない。
特に第1楽章。有名な「ジャジャジャジャーン」の冒頭。繰り返されるフレーズに我が心はかくも高揚するのである!!

そんなわけで,「運命」のCDは何枚か重複して持っている。
カルロスクライバーに小澤先生はもとより,かのアーノンクール巨匠,カールベーム御大,朝比奈先生もある。
その日の気分で指揮者を代える。
私のひそやかで,つましい楽しみなのだ