人とシステムと現代と・・・

兵庫県尼崎市でJRの脱線事故が起こった。
既に多くの死者，怪我人が出ている。

日本の安全神話が崩れて久しいが，またかと思う。

ふと思ったのは，人とシステムの関係。
かっては人と人との濃厚な関係性のなかで世の中は進んでいた。比較的円満に。
その社会は人からシステムへの関係性へと変化した。

一つの例はファーストフード。
例えばかっては自分の知らない人がつくる物を口に入れることに抵抗があった。
しかしFFやコンビニが代表するように，その組織が持つ“システム”を信頼して，知らない人がつくるものを平気に口に運ぶようになる。

電車もそうだ。コンピュータ化された計器。私たちはそのシステムを信頼，もしくは過信をして日々を過ごすわけだ。すると人と人との関係性は当然希薄になり，個人も希薄となる。

しかし結局はシステムを作り出したのも人間なら，それを使うのも人間なのだ。
この事故はJRのシステムに狂いがあったのか？
いや。このような事故を引き起こすまでの人為的な問題が恐らく「ある」と私は思う。
類似ケースはまだ起きる。

最後はやはり人間。重い教訓だと感じた。