つくばの“ド素人”音楽同好会

クラシック音楽から,邦楽,洋楽とジャンルにとらわれず幅広く語り明かす,音楽の素人さんのための憩いの場です。

ジルベスタコンサートの裏側:決定版!

2006年01月10日 02時07分23秒 | 素晴らしき演奏会
ブログの更新がつとに遅れています。
内容も少し旬が過ぎたかもしれませんが,年末恒例のジルベスタコンサートに行ってきました。

渋谷のオーチャードホールで開かれる「東急ジルベスターコンサート」。
昨年は,今の東フィルを創ったといっても過言でない大野和士さんの「ボレロ」でのカウントダウンでした。
今回は、指揮に小林研一郎さんが登場!
しかも,カウントダウン曲は歓喜の歌、ベートーヴェンの「第9」。
もちろん演奏は東京フィルです!
大晦日の渋谷の街をお馴染みの,OGT君と現地に歩きました。
今回もチケット入手にご尽力頂きまして感謝しております。

開演は午後10時から。
会場のそばで韓国料理を食べながら,2005年を振り返りました。
うーん。お互いコンサートに明け暮れた1年でしたね・・・。

さて,会場入りすると,まず驚くは雰囲気の良さ。
ステージは花で彩られ,お客様も心なしか上機嫌。
最上階まで立ち見のお客さんが。
内容は以下。

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【曲目】 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調<合唱付>第4楽章より(カウントダウン曲)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番より第1楽章(ピアノ:小山実稚恵)
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「セレナーデ」(バス・バリトン:アーウィン・シュロット)
サラサーテ:カルメン幻想曲より(ヴァイオリン:松田理奈) ほか
【出演者】
指揮:小林研一郎 ピアノ:小山実稚恵 バス・バリトン:アーウィン・シュロット 
ソプラノ:崔 岩光(サイ・イェングァン) メゾ・ソプラノ:秋葉京子 テノール:水口 聡 
バリトン:青戸 知 ヴァイオリン:松田理奈 東京フィルハーモニー交響楽団 武蔵野合唱団
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構成も二部構成です。
<第一部>22:00~23:00
<第二部>23:30~24:45 (テレビ東京系列6局ネット、BSジャパン生中継)

注目は第二部です。つまり生でテレビ放送なんですよ。

第一部は順調に進んで休憩後に第二部へ。
司会は例年通りの大江麻理子さん(テレ東アナウンサー)と俳優の内藤剛志さん。「家なき子」のお父さん役です,って古い?!

さて,第二部が始まります。
チャイコフスキーの交響曲第4番第1楽章の冒頭からです。
実はこの曲,第1部の最後の曲で,既に演奏済み。
これがとても良かったんですよ。
なものだから,当然,中継始めの掴みには最高と思いきや・・・。
金管が音ハズしてる!(^^;
私でも分かるくらいに・・・。しかも,持ち直す気配がないし!!
折角,1部では最高のデキだったのに~。惜しい!
やっぱり,生放送の緊張は半端じゃない。
しかも,CMが入ると演奏終了。普段,途中で止まることなんかないから,会場中になぜか笑いが。

CM中は,内藤さんと大江さんがお話ししてくれます。
内藤さん:「おっ,今CMに永ちゃんがでてますねぇ~」みたいな。
CMが終わりに近づくと,カウントが入るんです。「10・9・8・・・・」って。
最後の方は,お客さんみんな息をのんで凍り付いたように緊張。
次のCM時に大江さんに「皆さんがカウントで緊張することはありませんからねぇ~」っていわれる始末。

それにしても新年へのカウントダウンの第九。
16分15秒。
なんと,そんな緊張の中にもかかわらず本番は近年希にみる大成功!!
おもわず私も「ブラボー!」と叫んじゃいました。
新年の幕開けと同時に発射されたロケット砲からでた銀色のテープは,現在私の机で燦然と輝いております。

その後,モーツァルトの交響曲41番の第4楽章。
いやあ,緊張から解放された東フィルメンバーの活き活きした演奏!

アーウィン・シュロットが手の甲の骨折で歌えなくなり(?!),急遽の代役で錦織健さんを観ることもできた。
第1部で「私の上着の裏地は派手なんです。ほれ!」ってサービスショットあり。
しかも,この出演者の変更で曲目も変更。ヴェルディの「椿姫」より“乾杯の歌”。
“乾杯の歌”キター━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!
そうです。昨年ウィーン国立歌劇場で観た想い出ある曲。うーむ。感動。

そうそう,ヴァイオリンの松田理奈さんの演奏もありました。
どうもぽぽろんろんさんはここらへんで眠りにつかれたようですが(笑)。
同じ曲を2日後のニューイヤーコンサートでも聴くことになったのですが,「松田さんは上手なんだろうなぁ~。」
というのが私の感想です。これくらいで,すいません。ほんと。
それにしても若干二十歳で立派に弾いてらっしゃった。素晴らしい。

放送が終わると,会場にいる人たちだけのためにアンコールが!
やっぱり,曲目はこれ。「ラデツキー行進曲」。
私がコンサートでこの曲を聴くのはこれが初めて。
そういうわけで,これまた感動ものでして・・・。
内藤さんが指揮台に立って,会場は大盛り上がり。


とにかく,ジルベスタコンサートはテレビで観るのも良いけど,生で観るのはその何倍も良いですよ。
楽しいし,面白いし・・・。コバケンさんも良かった。N響第九の解説をテレビでしているのを見てますます好きになりました。
次はコバケン「先生」のコンサートも行こうっと。
とにかく,ジルベスタコンサートは華やかでした。できればまた行きたいものです。
生放送にもちょっぴり映ったし。
同時に今年は歓喜の歌をぜひ歌えるようにしたいと心に決めたのでした。