先日のNHKスペシャルについて、環境総合研究所副所長の
池田こみちさんが『「原発解体」世界の現場は警告するを見て』
と題する論考を書かれました。
池田こみち氏 番組レポ
私ももちろん見ましたが、よくこんな番組をNHKで放送できたなぁと
思ってしまうほど、見ごたえある内容だと思いました。
『CO2を出さない』というだけでクリーンエネルギーだと
原子力を進めることを国策としている我が国ですが、
原発はCO2を出さないどころか、その代わりにもっと怖い
『核の使用済み廃棄物』というものを出してしまいます。
それが何百年も、何万年も残る有害なものがたくさんあって
それに加えて、原発で働く人の被爆問題(差別問題)など
もっと細かい事でも本当にいろいろ問題があって
そういうことが問題だと言っている人が多いのに、
国は「CO2を出さないから安全でクリーンだ」の一点張り。
そんなことで原発は増え続けている訳だけど、
この番組を見ると、それは日本だけでなく世界も同じだという現実。
そして、解体を迎えた原発の処理をどうするか?という問題に
ぶち当たっているのも世界各国の共通問題だということがわかります。
特に技術の進んでいるといわれているドイツでの実例は
番組を見ていて唸りました。
最先端の技術をもってしても、ここまでなのか!という驚きで…。
さらには、これらの原発の問題に関して最善の方法を持っている国なんか
ひとつもないんだという事…。
これは大問題ですよ!…ときっと番組見た人は思うでしょうね。
解決策はなにもないことにはかわらないんだけど
そういう意味で、いい番組でした。
これを見たら、原子力推進よりどう考えたって自然エネルギーへの
努力していった方がいいに決まってるじゃん!と思わずにはいられません。
それにしても、番組取材班の人達もかなり被爆したんじゃないかな?と
思ったりしてしまいました…。
命がけの取材だったと思います。
また再放送してもらって、もっとたくさんの人に
見てもらいたい番組だと思いました。