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種をあやしました

2010年06月08日 | Weblog

種をあやしました。
「あやす」とは「種を採る」という意味です。

もともとどこからの語源なのか、詳しくはしりませんが
種のついた草葉を赤ちゃんを抱くようにしてかかえて、
あやすようにふりながら歩く…とか、そういう意味もあるみたいです。

確かに種がたくさんついた草葉は、そぉ〜っと持たないと
せっかくなった種がポロポロとこぼれ落ちてしまいます。
だから、そぉ〜っと、そぉ〜っと大切に扱います。

でも、「あやす」って言葉のもつ意味は
単純に大切に扱うという意味の他に
私はもっと深いものを感じます。

一粒の種に対する心からの尊敬と感謝、そして慈しむ気持ち…。
そんなものを感じちゃうんです。
だって種って、あんな小さな粒なのに、植えるとちゃんと芽がでて
花を咲かせ、実をならせてくれる。
それが私達人間や、動物の命を繋いでくれる。
そしてまた種を付けて、次へと命を繋いでくれる。
ああ、なんて素晴らしいんでしょう。

人間は、ともすれば自分が農作物などを作っていると
つい勘違いしちゃいがちだけど、本当に作物を作っているのは
種本来の力、そして太陽と水。
あとは何もしなくてもいいんですよね。
人間がすることなんて、ただちょっとしたお手伝いだけです。
水は足りてるかな?
お日さまの光はあたっているかな?ってね。

例えば土がすごく汚染されている…とか
葉っぱが虫に全部食われた…とか、
そんな飛び抜けてひどいトラブルさえなければ
そうやって種はずっとずっと続く命なんです。
まさに持続可能なんですよね。

それにしても、あんな小さな一粒の中に、
いったいどんな設計図が入っているんだろう?と思います。
神様ってやっぱり天才だね〜。
きっと何百年、何万年かけても、人間に種を作る事は出来ないと思います。
だから種は大切にしなくっちゃね。
一度でも絶やしたら、もう二度と種を作る事はできません。
そして、種を守ることは未来を守る事…。

まあとにかく、そういった種に対する「畏れ」みたいな
気持ちも「あやす」って言葉には隠されているような気がします。
それにしても、とっても優しくていい言葉ですね〜。
日本語って本当に美しいと思います。
日本人に生まれてよかったなぁ〜。
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