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環の花 大切な卵の話

2010年08月23日 | Weblog

その那珂川カヌーに今回お誘いした「環の花」のお二人。
昨年も一緒にやりました。そんな事で今日は「環の花」を御紹介!!

「環の花」は、宮永さん御夫妻が経営している養鶏農家さんです。
2008年に、平山商店・店主が埼玉県小川町の有機農家さんで
一年間研修を受けた時に、奥さんの方が同期でした。
それ以来のおつき合いです。
ご主人はといえば、これまた農業といえば知る人ぞ知り、
泣く子もだまる(?)「帰農志塾」にて2年も研修された強者です。

宮永さん御夫妻は、現在は茨城県常陸大宮市を拠点として
身体と地球と鶏に優しい農業を営んでいます。
とくに環の花のメイン商品である卵は、
餌が『100%国産飼料と有機野菜と草』というこだわりよう。
家畜飼料の主流である輸入の遺伝子組み換えトウモロコシや、
大豆は一切使っておらず、国産小麦を中心とした餌を
毎朝自家配合し、発酵させた状態で与えているそうです。
特に雛の頃は、玄米で餌付けをし、胃腸を丈夫にしながら
ゆっくりのんびり成長させています。

平飼い開放鶏舎で飼っているので、日当たりもよく
自然に囲まれた最高の環境の中、鶏は土の上を元気に走り回っています。
そして、1坪7羽以下の薄飼いな為、極力鶏にかかるストレスを軽減しています。
また着色の餌などは使っていない為、黄身の色は昔ながらの自然なレモン色。
とっても優しい味の美味しい卵です。
元気な鶏が産む元気で安全な卵。
環の花は、そんな卵と無農薬・無化学肥料の有機栽培野菜を
消費者の皆さんにお届けしています。
普段は卵を食べない平山商店も、環の花の卵は超リスペクトしちゃいます。

一般大規模養鶏では、狭いゲージの中でぎゅうぎゅうになった状態で
鶏を飼っている事も多く、鶏のストレスは相当のものだそうです。
しかも、産卵開始から1年くらいで廃鶏(肉にする)になるんだそうです。
高たんぱくの餌などを与えると卵をどんどん産むので
とにかくそういう餌をたくさん与えてバンバン卵を産ませるんだそう。
理由は2~3年経ってくると産卵数も減ってくるし、味に問題はなくても
そのうち卵のカタチがパックに入らないくらい大きくなったり、
細長くなったりなどの『変形卵』が出てくるんだそうです。
そうなると「流通にのらない」という理由から、
最初の一年にできるだけたくさん産ませ、経済的効率を計ろうという訳です。

私達平山商店は、そんな事情を知って以来、卵を食べる事がなくなりました。
第一ストレスまみれの鶏が産んだ卵なんて、あまり…というか全然食べたくないです。
でも私は卵大好き人間でしたから、そうはいっても最初はちょっと辛かったんですよね。
けど、自分が卵を好んで食べ続けている以上、そういう市場を指示することになり
「1年で廃鶏」に加担しているんだなぁと思う度に
段々とその辛さも乗り越えられるようになりましたが…(笑)。
そんなわけで今では滅多に卵はいただきませんが、
環の花の卵は別です(笑)。
美味しくいただいております!

環の花の最近の試みとしては、
鶏をできるだけのんびり、長く飼いたいという理由から、
流通に乗らない卵がでたときの使い道として
「自分たちでプリンを作ろう!」と思い立ち、今現在加工所も建設中です。
まだ試作などの段階だそうで、実際製品になるのはもう少し先みたいだけど
そうすることで、できるだけ鶏を長く飼う事に繋がるので
卵を単なる「商品」や「食品」として見るのではなく、
鶏を「命」として見ているんだなぁと感じました。

また、卵の出荷準備をする作業場には、生まれてすぐに殺される
雄のヒヨコの慰霊碑が、奥さんの康子さんの手づくりで掲げてありました。
ヒヨコは雌は卵を産むから重宝されますが、ほとんどの雄はすぐに殺されてしまいます。
生まれたばっかりなのに…です。
自分達の仕事が、その殺された雄ヒヨコの命の犠牲の上に成り立っている
という事を決して忘れない為に作ったんだそうです。
それには本当に頭が下りました。
(ちなみに環の花の卵は有精卵です。先日卵を直売所で買って行ったお客さんが
 家で卵を温めてみたら、10個中なんと7個の卵が孵ったそう!!!)

そんな「環の花」にはサイトがあるのでリンクを貼っておきます。
奥さんの康子さんが作った見やすくてステキなサイトです。

環の花
コメント (4)
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