国際チーム調査で判明
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CT(コンピューター断層撮影)による肺がん検診を受け、早期の段階で見つか
り、治療した人の10年後の生存率が約9割にのぼることが、日本を含む国際チーム
による大規模調査で分かり、26日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・
オブ・メディシンに掲載された。CT検診の有効性をめぐる議論が活発化しそうだ。
93年から05年の間にCTで検診を受けた日米欧などの3万1千人あまりを調べた。
日本人では、JA長野厚生連安曇野総合病院(長野県池田町)で人間ドックを受診
した約6千人が対象になった。
その結果、484人に肺がん見つかり、うち85%は早期段階の「1期」と判断さ
れた。このうち、診断から1カ月以内に手術を受けた患者の10年生存率は92%だっ
たという。一般的に、1期で見つかった肺がん患者は、5年生存率でも70%ほどと
されている。
CT検診は胸部X線を使う従来の検診よりも、小さながんを発見できる。一方、
結果的に、ただちに治療する必要のないがんが見つかってしまう例なども指摘され
ておりCT検診が必ずしも有効化どうか、まだ結論は出ていない。
(2006.10.27 朝日朝刊/総合)
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CT(コンピューター断層撮影)による肺がん検診を受け、早期の段階で見つか
り、治療した人の10年後の生存率が約9割にのぼることが、日本を含む国際チーム
による大規模調査で分かり、26日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・
オブ・メディシンに掲載された。CT検診の有効性をめぐる議論が活発化しそうだ。
93年から05年の間にCTで検診を受けた日米欧などの3万1千人あまりを調べた。
日本人では、JA長野厚生連安曇野総合病院(長野県池田町)で人間ドックを受診
した約6千人が対象になった。
その結果、484人に肺がん見つかり、うち85%は早期段階の「1期」と判断さ
れた。このうち、診断から1カ月以内に手術を受けた患者の10年生存率は92%だっ
たという。一般的に、1期で見つかった肺がん患者は、5年生存率でも70%ほどと
されている。
CT検診は胸部X線を使う従来の検診よりも、小さながんを発見できる。一方、
結果的に、ただちに治療する必要のないがんが見つかってしまう例なども指摘され
ておりCT検診が必ずしも有効化どうか、まだ結論は出ていない。
(2006.10.27 朝日朝刊/総合)