携帯電話から認証／ＮＥＣ開発

　　ネットで買物　情報漏れ防ぐ
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　インターネット上で買物をしたが、パスワードなどが盗まれるのが心配＿＿。
そんな不安を携帯電話端末を使って解消するシステムを、ＮＥＣが開発した。パソ
コンのキーボードに触れずに、個人の認証ができ、偽ホームページ（ＨＰ）でお金
や商品をだまし取る「フィッシング詐欺」を見破る検証機能も端末に持たせる。07
年秋をメドに実用化を目指す。

　このシステムは、①対象のＨＰから送られる「サイト検証情報」を、パソコンか
ら赤外線通信で携帯端末に転送②携帯では、事前に携帯電話会社から送られた「サ
イト情報」と自動照合③サイトが正当と判断できれば、認証情報を携帯からパソコ
ンを通じてＨＰに自動送信する＿＿仕組みだ。

　経済通産省などの調査によると、国内の企業間の電子取引は04年で前年比33％増
え、初めて１００兆円を突破。一方で、ネット犯罪被害も増加している。パソコン
のキーボード操作からパスワードなどを盗み取るソフト「スパイウエア」が横行。
04年以降、フィッシング詐欺被害も深刻になりつつあり、ＮＥＣは「携帯電話を使
えば、簡単に個人情報の流出が防げる」と話している。
　システムの実用化に向けては、携帯電話会社が信頼できるサイト情報を管理し、
ＨＰ運営者もサイト名やアドレスなどの情報を事前登録手続きなどが必要になる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2006.10.01　朝日朝刊／経済