シニアの一人たび

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「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

喫煙防止 低学年から/循環器学会DVD製作

2006-10-26 17:03:47 | 生活習慣病
  全国の学校へ無料で4万枚
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 小さいころからたばこの害や禁煙の大切さを知ってほしいと、日本循環器学会が
喫煙防止教育用のDVDを作成した。全国のすべての小中高校、養護学校、大学、
短大などに計約4万4千枚を無料配布する。同学会禁煙推進委員長の藤原久義・岐
阜大教授(循環器内科)は「未成年で喫煙を始めるとニコチン依存症になりやすく
禁煙が難しい。だきるだけ早くたばこの問題の知識を身につけてほしい」と話す。

 DVDは「今から始める喫煙防止教育」(第2版)。小学校低学年(6分)、同
中学年(10分)、同高学年(12分)、中学生・高校生(14分)、一般・大学生(17
分)のそれぞれ向きに計5部で構成。
 2年前の第1版ではなかった小学校低学年用を加え、今春から始まった禁煙治療
の保険適用など最新情報を盛り込んだ。喫煙率の推移などの資料編もある。

 厚生労働省研究班の調査(04年度)では中学生で喫煙経験があるのは男子で約18
%、女子で約14%。たばこの有害性や依存性を十分知らずにささいなきっかけで始
める人がほとんどといわれる。
 このため、小さい子どもでもわかりやすいようにコンピュータ・グラフィックス
やアニメーション、病気や実験の画像を使い、事業中に途中で止めて説明できるよ
うな時間配分にした。
                       (2006.10.25 朝日夕刊)

治る早期がん 発見増加/先進医療施設調査

2006-10-26 15:59:03 | 医学
  X線検診普及、死亡率減少に期待
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 「超早期乳がん」と呼ばれる「非浸潤性乳管がん(DCIS)」と診断されて手
術を受ける人が増え、乳がんの総手術件数に占める割合がこの4年間で5割増えた
ことが、主な医療施設へのアンケートで明らかになった。乳房X線撮影(マンモ
グラフィー)検診の広がりで早期発見が可能になったことなどが背景にある。日本の
乳がん死亡率は上っているが、DCISの段階で治療すればほぼ完治する。診断率
がさらに上れば死亡率減少につながるとして、専門医は検診の重要性を訴えている。

 アンケートは、聖路加国際病院(東京都中央区)など、先進的に乳がん治療に取
り組む全国の約20施設でつくる「乳癌カンファレンス」が02年から実施。この約20
施設で行なわれた乳がん手術のうち、DCISが占める割合は同年の8.7%から
05年は13%に増加。DCIS手術の件数も212件から476件と倍以上になった。
NPO法人が国内50施設を対象に実施したアンケートでも05年に10%を超えていた。

 乳がんには「非浸潤性」と「浸潤性」がある。DCISは進行度でいうと「ス
テージ0」で治療すればほぼ100%治る。ただ、がんが乳管の中にとどまってい
てしこりがないため触診ではわからない。放っておくと周囲にがんが広がり浸潤性
に進行する場合もある。

 DCISの手術が増えたのは、検診制度が04年度に見直されマンモグラフィーが
普及したほか、針でがん組織を調べる「マンモトーム生検」が保険適用され、見つ
けやすくなったためとみられている。
 乳がん患者の死亡率は欧米で下がりつつあるが、日本では上昇している。検診の
受診率が低く、DCISの発見率が低いためという指摘もある。
                    (2006.10.25 朝日朝刊/総合)

「最期は自宅」/遠い現実『その2』

2006-10-26 07:51:17 | 医学
  受け皿不足 現場困惑
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最小・富山「回れるのは5㌔以内」
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 支援診療所の整備は都市部を中心に進むが、地方は遅れ気味だ。届け出数が28と
全国少ない富山県には、75歳以上の高齢者5千人に対して1カ所しかない。
 同県南砺市は、合併してできた。人口で県内4番目、広さでは2番目の市だが、
支援診療所は1カ所だけだ。高齢の長期入院者が多い、同市内の「ふくの若葉病院
」の古府(ふるこ)伸也事務長は「患者さんから家に帰りたいという希望があって
も、地域の受け皿が整備されていないために、帰れない人がいる」と話す。
「今日、回れるのは7軒です」

 支援診療所を届け出ている同県射水市の矢野神経内科医院の矢野博明院長は、午
前中の外来診療を終えると、看護師とそそくさと車に乗り込んだ。在宅の患者数は
約60人で県内でも多い。

 「診られるのは、半径5㌔以内」という。10㌔近く離れた患者もいるが、普段行
けるのはヘルパーや理学療法士だけ。回りきれない。患者から「病院から家に戻り
たい」と相談されても、遠ければ断らざるを得ないこともある。
 同医院は7月末、療養病床など19床を閉鎖、在宅診療に力を注ぐことにした。希
望通り家に戻ることができた入院患者もいるが、一つの診療所だけでは限界がある。
            (2006.10.22 朝日朝刊/総合『その3に続く』)