----------------------------------------------------------------------
手足のしびれや視力の低下を引き起こす難病「多発性硬化症(MS)」で、患者
の症状が悪化するかどうかを予測する診断法を、厚生労働省の研究班(班長、山村
隆・国立精神・神経センター免疫研究部長)らが見つけた。15日付の米免疫学会誌
に論文を発表する。事前に予測することで、症状を事前に抑えたり、不必要な投薬
をせずに済んだりできないという。
MSは症状が出た後、数カ月から数年間治まる場合とがある。とちらに進むか
見極める方法がなく、インターフェロン治療を採用するか迷うことも多い。
研究班は、症状が悪化する患者の血液中のナチュラルキラー細胞の表面にCD11
cというたんぱく質が異常に多く現れることに注目。このたんぱく質が現れた患者
23人のうち60%が4カ月以内に再発していた。たんぱく質が正常に現れている患者
の再発率は15%だった。採血検査により数時間で判別できるという。
(2006.10.04 朝日夕刊)
手足のしびれや視力の低下を引き起こす難病「多発性硬化症(MS)」で、患者
の症状が悪化するかどうかを予測する診断法を、厚生労働省の研究班(班長、山村
隆・国立精神・神経センター免疫研究部長)らが見つけた。15日付の米免疫学会誌
に論文を発表する。事前に予測することで、症状を事前に抑えたり、不必要な投薬
をせずに済んだりできないという。
MSは症状が出た後、数カ月から数年間治まる場合とがある。とちらに進むか
見極める方法がなく、インターフェロン治療を採用するか迷うことも多い。
研究班は、症状が悪化する患者の血液中のナチュラルキラー細胞の表面にCD11
cというたんぱく質が異常に多く現れることに注目。このたんぱく質が現れた患者
23人のうち60%が4カ月以内に再発していた。たんぱく質が正常に現れている患者
の再発率は15%だった。採血検査により数時間で判別できるという。
(2006.10.04 朝日夕刊)