シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

肝炎治療もオーダーメード/B型、C型対策『その2』

2006-10-06 17:52:15 | 生物学
  厚生労働省が着手
----------------------------------------------------------------------
 オーダーメード治療は、患者の遺伝子情報から、体質や病状などに応じた医薬品
や処方を選ぶ手法。治療効果が高まるほか、無駄な医薬品の使用が減るため、医療
費の削減効果もあるという。がん治療のなどの分野が先行している。

 肝炎は「国民病」ともいわれ、同省の推定では、発症していない感染者はC型で
150万~190万人、B型で110万~140万人。加えて、肝がんや肝硬変な
どの患者はC型で約52万4千人、B型で約9万7千人(いずれも02年10月時点)。
潜伏期間が数十年に及ぶケースもあり、感染を知らない人が多いことが問題になっ
ている。

 国立感染症研究部の脇田隆字・ウイルス第二部長は「ウイルスのデータ収集や研
究は行なわれていたが、患者側のデータの累積はなかった。患者の遺伝子とウイル
スの情報、副作用や病状変化などの臨床情報を積み上げて活用できれば、きめ細か
い治療ができるようになる」と期待している。
                 (2006.10.05 朝日朝刊/総合『完』)

肝炎治療もオーダーメード/B型、C型対策

2006-10-06 13:15:42 | 医学

  厚生労働省が着手
----------------------------------------------------------------------
 感染者が300万人に上るといわれるB型、C型肝炎対策として、厚生労働省は
来年度から、患者一人の遺伝子などを分析し、それに基づいた治療法を探る「オー
ダーメード治療」に取り組む。同じ症状なのに治療薬が効く人と効かない人がいた
り、強い副作用が出たりする仕組みを解明し、新薬の開発などにもつなげるのが狙
いだ。

 B型、C型肝炎の治療では、インターフェロンなどの薬でウイルスを駆除したり
治療薬で肝がんの発症を抑えたりするのが主流だ。しかし、効果は個人差があり、
現在の治療で完治できるのはC型で約6割、B型で約4割といわれる。発熱や貧血
などの副作用もあり、薬が使えないケースも出ている。

このため、同省は来年度から3年計画で、「オーダーメード治療」に着手。医療機
関の協力を得て患者の血液を採取し、遺伝子情報などを収集する。さらにウイルス
のタイプも解析し、09年度をめどに、病状などの臨床情報と合わせてすくなくとも
数百人規模の統一的なデータベースをつくる。遺伝子のどの部分が治療薬の効果や
副作用などに影響を与えているかなどを調べる。その原因が分かれば、新薬開発の
研究にも役立つという。
            (2006.10.05 朝日朝刊/総合『その2に続く』)

日医がイメージ向上CM

2006-10-06 08:37:03 | 医学
  脱「圧力団体」へ予算4億円
----------------------------------------------------------------------
 日本医師会(東京都文京区)は7日から、イメージアップのためのテレビコマー
シャル(CM)を放送する。CMでは、医者の不用意な発言が患者を傷つける「
ドクターハラスメント」などを取り上げることで、日医が患者側に立っていると
強調している。イメージ戦略を始める理由を日医は「圧力団体といったマイナス
イメージから脱却を図りたい」と説明している。

 CMは3パターンあり、予算は4億円。
「素人に話しても時間の無駄」「あんた何歳まで生きれば気が済むの」。診察室や
病院の廊下などの映像に、医師による言葉の暴力がテロップで流れる。その後に「
私たちはあえて問題にしたい。日本医師会です」とアナウンスが入る。

 今年6月、大手広告会社が日医のイメージを調査したところ、「非常に好き」
「やや好き」が計3%に対して、「あまり好きでない」「嫌い」は計36%もあ
った。「どちらともいえない」が61%だった。
                       (2006.10.04 朝日夕刊)