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治る早期がん 発見増加/先進医療施設調査

2006-10-26 15:59:03 | 医学
  X線検診普及、死亡率減少に期待
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 「超早期乳がん」と呼ばれる「非浸潤性乳管がん(DCIS)」と診断されて手
術を受ける人が増え、乳がんの総手術件数に占める割合がこの4年間で5割増えた
ことが、主な医療施設へのアンケートで明らかになった。乳房X線撮影(マンモ
グラフィー)検診の広がりで早期発見が可能になったことなどが背景にある。日本の
乳がん死亡率は上っているが、DCISの段階で治療すればほぼ完治する。診断率
がさらに上れば死亡率減少につながるとして、専門医は検診の重要性を訴えている。

 アンケートは、聖路加国際病院(東京都中央区)など、先進的に乳がん治療に取
り組む全国の約20施設でつくる「乳癌カンファレンス」が02年から実施。この約20
施設で行なわれた乳がん手術のうち、DCISが占める割合は同年の8.7%から
05年は13%に増加。DCIS手術の件数も212件から476件と倍以上になった。
NPO法人が国内50施設を対象に実施したアンケートでも05年に10%を超えていた。

 乳がんには「非浸潤性」と「浸潤性」がある。DCISは進行度でいうと「ス
テージ0」で治療すればほぼ100%治る。ただ、がんが乳管の中にとどまってい
てしこりがないため触診ではわからない。放っておくと周囲にがんが広がり浸潤性
に進行する場合もある。

 DCISの手術が増えたのは、検診制度が04年度に見直されマンモグラフィーが
普及したほか、針でがん組織を調べる「マンモトーム生検」が保険適用され、見つ
けやすくなったためとみられている。
 乳がん患者の死亡率は欧米で下がりつつあるが、日本では上昇している。検診の
受診率が低く、DCISの発見率が低いためという指摘もある。
                    (2006.10.25 朝日朝刊/総合)


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