「せろにあす」という枕ことば～セロニアス・モンク

「せろにあす　もんくのかたを　ながむれば　ただあねだけが　うれのこりける」

今は昔、タモリがこの歌についてテレビで話していました。面白いと思ったので覚えていました。

モンク(探偵の方)がテレビ(10ch)で再開されたことに伴い、WEBでモンクをサーチすると「セロニアス・モンク（こちらはジャズ・ピアニスト)」がでてきてしまいました。

そこで、セロニアス・モンク、というと思い出すのが先の短歌。 さらに探しましたところ、出展は筒井康隆氏の「裏小倉」というところまでわかりました。

　　＜通釈＞
　　　「せろにあす」は文句の枕詞。
　　　ぶつぶつ不平を言っている者があるので、
　　　誰かと思って見たら、売れ残りの姉であった。


『枕詞は元の意味を失い形骸化しているもの』という点をまさについた、優良作品だとおもいます

この「せろにあす もんくのかたを」などといれてGoogleで探してみますと、
２Chにたどり着きました。 以下そこからの迷作です。

さるばどる　だりーとぐちる　こうはいが　ゆだんするまに　こぶらついすと
　＜通釈＞
　「さるばど～る」はだりーの枕詞。
　最近の若いものはすぐにだるいだるいと愚痴をもらして根性がない。
　性根を叩き直すために、うしろから忍び寄ってコブラツイストでもかけてやれ。

ばあもんと　かれいなまいの　おとひめや　たいやひらめや　みやげはまだか
　　＜通釈＞
　　　「ばあもんと」は華麗の枕詞。
　　　浦島太郎の歌のようだが随分わがままだ。

いじゅういん　しずかにしてよと叫ぶ声 みんなが思う　「お前がうるさい」
いじゅういん＝「しずか」の枕詞

藤山に　甘美な時は　過ぎ去って 記憶の中に　なお美しく


う～ん、わび、さびの世界ですね～（どこがでしょうか？）

個人的には「こぶらついすと」あたりが好きです。

私もつくっちゃおう！

詠み人： はぴい・ぎるもあ
るーぱーと まーどっく 食べてはだめよ 合成着色 保存料
〈通釈〉
るーぱーと(ルパート)は「まあ、毒！＝まーどっく」の枕詞。
く、くるし～い。

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