3月11日14時46分、ＴＤＬにて【1】

遅くなりましたが、東北地方太平洋沖地震により、
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りしております。
また、被災された方々、そのご家族の皆様へ、お見舞いを申し上げます。

あの日、初めて徹夜をしました。
そのせいか、3月11日＋12日で二日間、ではなく1.5日くらいの感覚でした。
記憶のみで書き綴りますので、間違いがあったらすみません。
後日、修正をする可能性もあります。

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3月11日の10時、藤花と地元の駅で待ち合わせ。
珍しく私の有給が取れるということで、一ヶ月以上前から計画していました。（藤花はシフト休み）
引継ぎも念入りに済ませ、さて念願の、平日のTDLへ！と意気込んで出発。
11時前には入場できました。

まず、スペースマウンテンのファストパスを獲得。
これまだ残ってますが、この時点で11：08。15:50からのチケットでした…。
久々のジャングルクルーズに乗り、チキルーム（スティッチのショー）でゆったり笑い、
今回のメインである最新アトラクション、
フィルハーマジックへ一時間並び、感動覚めやらぬまま昼食。
お昼は軽くでいいよね、とトゥモローランドのハンバーガー屋でだらだらと平らげる。
おそらくこの時、14時過ぎごろ。

スペースマウンテンの時刻は先だし、お腹を掻き回さないアトラクションを…と、
ホーンテッドマンションに。
空いてるかと思いきや、一時間待ちとのこと。
まあいいかーと並び始めた時、ちょうどその前でパレードが始まっていました。
順番待ちの列を少しずつ進みながら、
おおーミニーちゃんきたー、などと周りも写メをパシャパシャ。
まだお城の中にも入っていなかったのです。あと20分もすれば中にいたでしょうが。

パレードを背に列を詰めようと、先ほどまでと同じように右足を踏み出した瞬間、
その足が沈み込みました。
ぐんにゃりと地面が歪んで沈んだような感覚。
バランスを取るために左に出した左足がまた、大きく揺れて体がぐらつく。
反射的に足をやや大きく開き、その間にもまた揺れが。
「地震だ！　大地震だ！」と、そこでようやく認識しました。
体が最初の揺れを感知してから「地震」と認識するまで、3秒以上を要しました。
外であったこと、歩いていたこと、そして何より、
ここまで大きな「地震」を体感するのが初めてであったこと、
それら全ての要因が、一瞬、立ち眩みかと錯覚させました。

思わず藤花と肩を掴み合い、目を合わせて「大丈夫!?」と声を発し合いましたが、
当然、大丈夫といえば大丈夫だが大丈夫ではない。というかまだ揺れも収まっていない。
この揺れがもう数秒続きました。
半ば呆然としながら見渡すと、たまらず座り込んでいる人、何とか踏ん張っている人、
そして立ったまま上を見上げるホーンテッドマンションのキャストさん
（あの深緑のメイドさん）の姿が。

最初の揺れが収まり、騒然とする一同。
その次の瞬間にはもう、キャストさんが
「耐震構造になっています! 崩れません! そのままお待ちください!」。
この切り替えがとにかく、早かった。
そこで「さすがはディズニーキャスト、すごい。素晴らしい」と思い、少し冷静になれました。
と、左を向くと岩壁（のセット）が目に入り、同じ列の人間、みなひくつき笑い。
私の頭上には今にも落ちてきそうな巨岩が設置されており、
「これ降ってきたら確実にアレだ…」と戦慄した、その瞬間、またしても大きな余震が。
キャストさんより「頭を守ってしゃがんでください！」との指示が飛ぶ。
最初の地震ではなかった悲鳴も上がる。
場所柄、女子中高生達が多く、この人数でパニックになったら…と、それが何より恐怖でした。
母に「今どこ？　大丈夫？」とショートメールを送信。

程なく館内放送が。
館内は全て耐震構造となっており、慌てて逃げる必要はない。
屋内にいる人、パレードで通路にいる人から先に案内するので、
屋外で並んでる人は待ってね、という内容。
ただこの時、「【外】へご案内します」と言われたので、
外ってディズニーランドの外？と藤花と悩みあう。
まあ、出されちゃったら秋葉原でも行って遊ぼうかー、とも話しておりました。
隣では「また並ぶのかよー」とも。
おいおい何言ってんだ、と思うかもしれませんが、TDL内はそれくらい被害がなかった。
危惧していた件の岩も、「崩れてきそう」な設置のまま、微動だにしなかったのです。
恐るべき堅牢さ。

この状態がなかなか長く（すぐ横でパレードをしていましたからね）、
一時間ほどで共用通路へ出されました。
てっきりパレードカーは引っ込んだものと思いきや、乗り捨てられたまま。



しかし周りにはきっちりコーンが置かれ、スタッフも配備。すごい。

余震が心配されるので屋外で待機、安全確認中です、とのアナウンスが流れる。
行ける時に行ってしまえ、と近くに出来ていたトイレ待ちの列に参加。
その間にも震度3～4程度の余震が。
「しゃがんでください！」とのことで、青空の下、大勢で頭を抑えてしゃがみこむ。
頭上にヘリコプター。
まあたぶん、頭はやらんでも良かったんでしょうが…。キャストさんが一生懸命叫ぶので…。

トイレを済ませて（すいません）、表に出たものの、どうしていいやらわからない。
なのに雲行きは悪くなってくる。
降るなよ、今降るなよー、と言っていたのにとうとう雨が降り出しました。
ザーザー降りではなかったものの、そもそもの気温が低いので結構つらい。
我々は大きな木陰に避難、他の方も軒先などに殺到。
しかし、まだ室内への立ち入りを禁じていたため、屋根の下に入れる人数に限りがあったのです。
そこで登場するのが、それから一日お世話になるビニール袋。
最初にショッピング袋が、少しして大きなゴミ袋が配られ始めました。
こんなのあってもなぁ…と正直アテにしていなかったこのビニール、
穴を開けて被るとなかなかあったかい！
藤花は穴も開けずに引っ被り、「ここに住む」と言い出す始末。
いや、それくらい寒かった…。

それから一時間経過するも、アナウンスは変化なし。
「安全確認してます」「屋外で待機」のみ。
後で災害規模を知ってみるとこのタイムラグにも頷けるのですが、
その情報が全く入ってこないため、周囲も若干イライラムードに。
17時を過ぎ、私が「いつ指示が出るにしろ、出口付近にいた方がいい」と提案。
アリスのレストラン付近を離れ、
ワールドバザールへ向かう途中、建物へ向かって少し長めの列が。
予感があって聞いてみたところ、やはりレストランへの入場待ちでした。
同じように並ぶ人もいるし、横をすり抜けて出口へ向かう人もいる。
「どうする？」と二人で数秒悩んだものの、長期戦となると覚悟し、参列を決定。
これが明暗を分けました。

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すみません、タイムアップです。
今週内に完結させますが、せっかくここまで書いたのでこのまま投稿してしまいます。
中途半端ですみません。この倍にはなりそうだ…。

【2】に続く