『霧谷伯爵家の六姉妹』 感想

『霧谷伯爵家の六姉妹』　アトリエかぐや
初かぐやです。
気になるタイトルは幾つかありつつも、やはり人気ブランドだけあって値が下がらないので、
この作品が初プレイとなりました。
かぐやの中でもトップレベルに人気が高いゲームです。


・シナリオ　７５～８５点
一応「抜きゲー」扱いなので、シナリオ＋シチュでこの点数。

戦前の日本、元雑誌記者の主人公が華族の館へ招かれ、「うちの娘達を孕ませて」と要求される。
それだけでも非常に怪しい話ですが、広く豪奢な館に滞在する他の招待客や使用人もどこか不審。
「夜伽」と呼ばれる、いわゆる孕ませるためのおつとめをこなしつつ、
不気味な事件に巻き込まれていく…というストーリー。

六姉妹のうち、一人は故人であり、もう一人は夜伽を拒否しているため、メインは四人。
しかし、姉妹達含め10人のヒロインにそれぞれエンディングがあります。
つまり、立ち絵がある女性キャラは全てエロあり、攻略可能。大変なボリュームです。

できるだけ早くエロに持ち込むために例の設定があるわけで、
該当ルートのヒロインと主人公とが想い合うまでが異様に早く唐突。
まあそこは仕方ないと目を瞑れば、キャラ萌え・ホラー要素ともにきちんと愉しめる作りです。
館モノの基本も押さえてくれていて嬉しい限り。

一人のトゥルーエンドを済ませても、それだけでは全ての謎が解けないのですが、
これも最後まで飽きさせないための仕様だと思います。

個人的には、メインヒロインの紅、メイド長の綾さんの二人がツボでした。
紅はさすがに一通りのことを片付けたハッピーエンドが用意されていましたが、綾さんは…。
あれはあれで「二人は幸せ☆」と思い込むしかないのか…。
綾さんと幸せな所帯を持ちたいんだー！


・グラフィック　８０～９０点
文句なし、淫靡で美麗なCGが160枚以上。

あえて言うなら、抜きゲーとはいえ立ち絵をもう少しほしかったかな。
それだけキャラが良かったということなんですが。


・音声　７０～８０点
CVはもちろん、BGMがなかなか効果的で良かった。
館モノは雰囲気が大事ですからね。

よくエロゲでは「母親」「人妻」でも他の10代ヒロインと変わらない声質だったりするものですが、
母親の澄美、メイド長の綾さんはきちんと年齢を感じさせる演技で非常に良かったです。


・システム　６０～７０点
ディスクレス不可かー、しかも重いなー…と思っていたら、最大インストをしてませんでした。
自業自得。

ただこれ、デフォルトが「最大インストール（ディスクレス可）」ではなく
「標準インストール」にカーソルが入っているので、インストールする時は注意。


総評
老舗が自信を持って発売しただけはある、高品質の館ゲー。
『顔のない月』とかが好きな人には非常にお勧め。

紅・菫はバットエンド付近にNTRがあるので、嫌な方は回避を。
ただまあ、根本的に非処女率が高いです。純愛ゲーのような感覚で臨まないほうがよいかと。

評価が高いだけあって、大満足でした。
またかぐやゲー買おう。