『黄昏のフォルクローレ』 感想

なんだか久しぶりの感想投稿となりました。
間断なくプレイしているんですが、短編や抜きゲーは書かないスタンスなので…。

『黄昏のフォルクローレ』　Citrus
Navel発の新ブランド、Citrusの処女作。税抜3,700円のロープライスゲーです。
二度の延期を経ての6月末リリースとなりました。


・シナリオ　６５～７５点
公式のジャンル表記は「ノスタルジック浪漫譚」。
大正ロマンインキュバス主従萌えノベル、というのが個人的にはわかりやすい表現です。

儚げな容姿の訳ありメインヒロインと、彼女に付き従う大人しめの主人公。
他、女性のサブキャラも華を添えてくれますが、Hシーンは一切なし。
エロは主人公×メインヒロインオンリー、回想枠は9回。
とにもかくにも、この二人の主従萌えがウリと思われます。

価格の割にボリュームがあるのはいいのですが、若干冗長気味にも感じました。
メインの二人が一度離れ、決心の末に再会、駆け寄ってキス…
…の一枚絵が表示されてから（CVカットなしで）10分程度会話を挟みます。
いやー、そこは二三言喋ったらキスでいいでしょう…。
どうしても話すことがあったらキスの後に話しなよ。

起承転結も曖昧で、
こちらとしてはもう結論が出たと認識していた内容について、
複数回悩み直したりするのでやや疲労します。

ギャグなし、騒がしいキャラもいない、舞台はほぼ立派なお屋敷の中…
ということで、雰囲気ゲーとするのが正しい評価でしょうか。
メインヒロインは充分に可愛くて魅力的でした。


・グラフィック　７５～８５点
みんな大好き鈴平ひろ氏原画。
顔アップ構図が多いですが、それはわかっていたことなので…。

塗りといい、ヒロインの透明感といい、氏のファンなら文句なしでしょう。


・音声　７５～８５点
メインヒロインに遥そらさん。
彼女が滅茶苦茶喋りまくるので、これだけでも元が取れるのでは。

音楽鑑賞モードがないため、曲数等確認ができませんが、
特に不足は感じませんでした。
独特のムードがばっちり出ていたと思います。


・システム　８０～９０点
問題なし、快適です。
音楽鑑賞モードは付けてほしかったけども。


総評
主従萌え雰囲気ゲー。
時代考証が気になる人、きちんと起承転結の構成を立ててほしい人には不向き。

つり乙のルナ＆朝日が大ウケした関係で、そちらを真似たように感じます。

とはいえ、お値段以上であることは確かなので、メインヒロインが気に入れば是非。