ネタとしてはもう古くなっちゃいましたが書きますと・・・
去年の夏、わが町ダーズリーのタウン・センター近くを散歩していて気づいたんです。
スマホの普及により、最後に使われてから久しいであろう公衆電話ボックスが! いつの間にか変身していました!
Defibrillator に。でふぃぶりれいたー。
この言葉、病院でHCA(ヘルスケア・アシスタント=介護ヘルパー)をしていたとき、なかなか覚えられなくて苦労させられました。
同僚たちは 「デフィブ」と略していましたから、イギリス人にも長くて面倒臭い言葉だったようですね。
というわけでここに入っているのは、一般市民にも使えるようデザインされた、自動体外式除細動器。
私もトレーニングのときデモ器で使い方を習いました。(参:MERTトレーニング)
スイッチを入れさえすれば、音声で次の指示を出してくれるので心強いです。
でも残念なことに、イギリスは公共物破壊行為が多発するお国柄。
まず緊急番号999に電話し、アクセスコードをもらってそれをタイプインしないと、デフィブを取り出せなくなっているようです。
一刻を争うときだというのにね・・・
静かな田舎道の脇にあるこの公衆電話ボックスもかなりボロボロ(参:散歩)になっていて、撤去は時間の問題と思っていたら、
やはりデフィブに変身していました。まぁ~、見違えるほど立派になって!
中身はタウン・センターのものと一緒。緑の窓口(?)の左側にキャビネット番号・右側に郵便番号が記載されていますから、
999に電話してこのどちらかを告げることにより、正しいアクセス・コードを教えてもらえるのでしょう。
人通りの少ない田舎道で除細動器が活躍できる日が来るとは思えませんが、『備えあれば憂い無し』。
右肩に ‟ドロボーよ気をつけよ” の警告が。
‟DNAフォレンジック・マーキング使用中”
ということで、実際何なのかはよくわかりませんが、不届き者による盗難を防ぐための手段は講じられているようです。
ほんの10年ほど前までは、駅とかショッピング・センターとか、人が大勢集まる場所にしか設置されていなかった除細動器。
これがあちこちに置かれるようになれば、それだけ多くの人の命が助かるかもしれませんから、
今後もますます普及していって欲しいと思います。