心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

除霊?

2014年03月11日 | 心理カウンセリング




前回のブログを書いていて

以前、母親に連れられて施療に来た

一人の男性のことを思いだしました。



その男性の年齢は27歳位だったかと記憶しています。



何でも、男性の父親が亡くなられてから

その男性に父親の霊が憑依するとのことでした。



それまで除霊も何度か

してもらったそうなのですが

状態が改善することなく

私どもの所に相談に来たようです。



私は除霊の方法なんて知るはずもなく

その現象が心霊現象であろうと

心理的な問題として扱うしかありません。



つまり、多重人格と同じ考えで

分離した人格を何とか統合するために

如何に働きかけるかです。



一通り男性から話を聞き、

催眠誘導を行ったところ、

ある程度催眠状態に入った時に

こちらが何も誘導した訳ではありませんが

男性の父親が現れました。



声も、話し方も、表情も、

それまでのそれとは全く違っているのを

まの当たり見せられた時に

心霊スポット何て怖くて絶対に嫌な私なんですが、

怖さは全く感じることはなく

人間ってすごいなあと思ったのを覚えています。





「あなたは誰なんですか。」

男性

「○○の父親だ。」



「何故、こんなことをするんですか。」

男性

「○○のことが心配で見守るためだ。」



「○○君のことを苦しめるためではなく

見守るためだと言うのですか。」


男性

「そうだ。」


ここから私が攻勢に出ます。




「見守るためだって、ふざけたことを言うんじゃない!

○○君は、苦しんでいるじゃないか。

本当のことを言いなさい。

苦しめるためだと言ってみろ!」


男性

「何を言っている。そんなつもりはない。」



「どんな言いようをしようが、

○○君は気持ち良くなっているか。

気持ちが穏やかになっているか。

苦しんでいるじゃないか。

苦しんでいることを知っているはずだ。

知らなかったとは、絶対に言わせないぞ!」


男性

「………。」



「これからも苦しめるつもりなのか。」

男性

「いや、苦しめたくはない。」



「じゃあ、どうするの。」

男性

「もう、こんなことを止めようと思う。」



「今言ったことに嘘はないか。」

男性

「約束をするよ。

ただ、心配だし、寂しいので

一年に一回位は、お酒を持ってお墓参りに来てもらいたい。」



「○○君がそうしたらもう出てくることを止める。

それでいいか。」

男性

「約束する。」



「分かりました。○○君に私からちゃんと伝えます。」

男性

「頼む。」

頼むと言った後、声も、話し方も

27歳の男性に戻りました。



その後、対人緊張の施療を続けましたが、

その間、父親が出てくることは

ありませんでした。



この男性の現象が、

心霊的なものだったとしても

多重人格的なものだったとしても

私の感覚では、短い施療で

ハッキリとした違いを見て取れることは

難しいと思われるので

この男性の場合は、

上手く行き過ぎたと思えるほどの結果となりました。



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