今年の柳原蛭子神社の十日えびす大祭は、
兵庫駅の南側の柳原蛭子神社までの沿道に
数多くの夜店が復活したこともあってか
柳原蛭子神社へと向かう数多くの人で賑わいました。
JR兵庫駅 南側
関西で有名な蛭子神社は、
全国約三千ある蛭子神を祀る神社の総本社の西宮神社、
大阪の今宮戎神社、
そして、二つの神社と比べると
神社境内の規模は、かなり小さいけれども
例年の参拝者が驚くほど多いのが柳原蛭子神社。
柳原蛭子神社へ
兵庫駅南側の柳原蛭子神社へと続く道路は、
十日えびすの3日間は、歩行者天国となり
大勢の参拝者で溢れかえり、沿道には夜店が立ち並びます。
この人出を初めて見た時には、なんで?なんで?と
かなり驚いたんですよね。
福海寺
柳原蛭子神社の十日えびす大祭に合わせて開催される
福海寺の大黒祭にも大勢の参拝者が雪崩れ込みます。
この福海寺は、京都合戦に敗れ
新田義貞の軍に追われた足利尊氏が
一時的に此処に身を隠した場所とのことです。
柳原蛭子神社 縁起物
十日えびすの縁起物の福笹、熊手、福箕、宝船等々。
福笹は、恵比寿様の釣り竿が竹で出来ていることや
真直ぐに伸び、生命力が強い。
福熊手は、福や金運をかき集める。
福箕は、福熊手でかき集めた福を福箕で掬い取る。
本当は縁起物を購入して
初めて効力がとなるのでしょうけど、
これだけの縁起物が並ぶと、かなり派手で綺麗なので
見ているだけでも福を頂けそうな気がするんですよね。
なんか度デカい縁起物を肩に担いで
笑顔で帰る参拝者を見かけたりすると、
あれって福が舞い込むことを願ってと言うより、
自分の努力や運で掴み取った福に感謝しての
御裾分けなのかなと勝手に思ったりしています。
奉納まぐろ
奉納マグロは、1970年(昭和45年)に
阪神間や神戸市東部の市場が合弁して発足した
神戸市東部水産物卸売協同組合等が、その年の大漁を願って
西宮神社にマグロを奉納し始めたものが
やがて各地の蛭子神社に広がったとのことです。
広くはない境内に大勢の参拝者となるので
御社殿までは僅かな距離ではあるものの
御社殿での参拝が明け方になりそうな位に
例年、この辺りから人の流れが牛歩の如く遅くなります。
神楽殿
いつもならこの神楽殿で舞妓さんじゃなかった
巫女さんが踊りを踊っている姿を見ることが出来るのですが、
今年は、立派な人形が置かれていました。
福熊手は無理でも福笹位は………。
柳原蛭子神社 御社殿
柳原蛭子神社 大鳥居
今年も御社殿での参拝が明け方にならずに済みました。
十日えびすの参拝を終えると
お正月気分から抜け出して
新年の歩みへと気分が切り替わります。
嫌な気分が治まるのを待つのではなくて
何か区切りとなるような行動を起こすことが
気分を早く切り替える助けとなりそうとか、
嫌な状態が延々と続きそうと思えても
自分がそこに留まろうとしていない限り、
少しづつでもそこから離れるために
何かが動いているものなので焦らず慌てずが大切とか、
仰ぎ見る照明に照らされた大鳥居に教えられたような………
さてですが友人曰く、帰宅途中でどこかに立ち寄ると
えびす様から授かった福が逃げるらしいので
これから立ち並ぶ夜店から香る
美味しそうな匂いとの過酷な戦いが始まります。