心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

京都 旧邸御室Ⅰ

2021年08月10日 | 名所めぐり(京都)

 

 

昭和12年に双ヶ岡の裾野の

住宅街一角の500坪の敷地に建てられた

数寄屋造りの邸宅の旧邸御室は、

平成28年11月に

国登録有形文化財に登録されました。

 

 

 

 

表門を入ると旧邸御室と書かれた

大きな木の標識がお出迎えしてくれます。

 

ん?あれ?温泉施設?

標識の文字が達筆すぎて

湯御室と書かれていると勘違い。

 

 

 

表門 庭園

 

御室と名が付いていますが、

仁和寺の塔頭とか僧侶の住まいだったとかの

直接の関係はありません。

 

御室は、この辺りの地名ではあるのですが、

御室の地名は、仁和寺に関係する地名なので

そういう意味では関係がありますね。

 

 

 

      

 

表門から玄関までの石畳のアプローチ。

 

 

 

 

旧邸御室の4代目のオーナー阿部喜兵衛の祖父は、

朝の連続テレビ小説『マッサン』のモデルとなった

竹鶴政孝氏をスコットランドへと送り出した人物。

 

 

 

 

 

 

建物内から玄関

 

 

 

茶室

 

玄関から入って直ぐの所に茶室が設けられています。

その茶室の先には、旧邸御室のメインと言うべき

大広間があります。

 

 

 

大広間の欄間

 

この欄間の富士山の彫り物の魅力を写真に

旨く写し込めていないのが残念。

 

どうだとばかりに凄い彫刻が施された欄間も

素晴らしいのですが、

旧邸御室の大広間の欄間に施されていたのは

シンプルな線で現わされた三保の松原と富士山。

 

大広間の襖にも松が複数描かれており

欄間と襖と大広間正面の庭園によって

三保の松原と富士山の世界が作り出されています。

 

 

 

旧邸御室 大広間

 

目立たない縁側の「網代」天井等、

色々な所の細部まで造り込まれていて

豪華でありながら上品さを感じます。

 

神戸の異人館もお洒落で素敵な建造物ですが

やっぱ私は住むならこっちの方がいいかな。

建造費は、軽く億は超えるんでしょうね。

 

 

 

大広間 花梨(カリン)の机

 

大広間の一枚板の花梨の机は、

四季の無い東南アジアから輸入した

年輪の無い木漆を塗り重ねて作られています。

 

そうして作られた花梨の机が

大広間や庭園を鏡のように写し込む様子は

『庭鏡』と呼ばれています。

 

 

 

大広間 花梨の机と庭園

 

花梨の机に写る庭園の緑の様子は

ため息がでるほどの絶品で大広間の主役。

 

 

 

 

観賞に来られた人から「瑠璃光院を真似たのですか?」

と聞かれることがあるそうです。

家人曰く、そのような話を聞いたことがないし、

80年前に瑠璃光院を真似たとは考えられないとのこと。

 

旧邸御室の年輪の無い花梨の机に

写し出される光景そのものは、

もしかすると瑠璃光院のそれより綺麗かも。

 

元は個人宅だったので

スマホもパソコンもゲーム機も無かった80年前、

お絵描きが好きな子供達が柱や机を傷つけることもなく

机の状態が保全されていたのが驚き。

 

 

 

付書院の欄間

 

付書院の欄間に施されているのは、

桐模様の透かし彫り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの部屋は開放されているので

涼は作動する扇風機だけなのですが

観賞中に全く暑苦しさを

感じることはありませんでした。

 

現代の日本の気候は、昔と比べて

高くなっているとか言われていますが、

日本家屋は日本の気候に合った

建築様式だと言うことを再確認です。

 

 

 

お風呂

 

銭湯のタイルに良く描かれている富士山の絵。

旧邸御室のお風呂は、

実際の枯山水庭園を観ながら入浴できる

贅沢なお風呂になっています。

 

さすがにこのお風呂は、

建築当初のままではないですよね。

 

 

 

洗面所

 

ここにも派手では無いけれども

豪華さと上品さを感じる洗面所がありました。

 

 

 

中庭

 

 

 

 

私の背丈よりも高い中庭の石灯籠。

 

 

 

洋間

 

こちらの洋間は、建築当初には無かったもので

後から母屋と蔵を繋げる役割も果たしています。

右奥の黒い部分が蔵の扉。

 

洋間には、歴代の荒電の木製の模型や写真。

仁和寺や龍安寺の画等が展示されていました。

 

 

 

洋間の天井画

 

洋間の天井には、

龍安寺の天井画等を描いた武藤彰氏によって

桔梗や牡丹や菊等の花々が描かれています。

 

今回公開された蔵内部には、

南北朝時代の兜等の数々の美術品が貯蔵されています。

 

次は、先ほどの大広間から

庭園に降りて庭園を散策します。

 

 

 

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